【 門( かど )立てて 戸もさしたるを いづくゆか 妹が入( い )り来( き )て 夢( いめ )に見えつる 】 門もしめて 戸のカギもした どこからか はいって   . . . 本文を読む
【 大君( おほきみ )の 命恐( みことかしこ )み 出( い )で来( く )れば 我( わぬ )取り付きて 言ひし児( こ )なはも 】 大君の おおせのまま でてきたとき 私にとりすがって
なきついたあなたょ
はぃ . . . 本文を読む
【 丹波道( たにはぢ )の 大江( おほえ )の山の さな葛( かづら ) 絶えむの心 我( わ )が思( おも )はなくに 】 丹波道 大江の山の さね葛のように ながくたえないで & . . . 本文を読む
【 国々( くにぐに )の 社( やしろ )の神に 幣奉( ぬさまつ )り 我( あ )が恋( こひ )すなむ 妹( いも )がかなしさ 】 忍海部五百麻呂 諸国のお社 神々さま . . . 本文を読む
【 妹( いも )待つと 三笠( みかさ )の山の 山菅( やますげ )の 止( や )まずや恋( こ )ひむ 命( いのち )死なずは 】 あなたをまって 三笠の山 やま菅のように やまないで   . . . 本文を読む
【 あしひきの 山菅( やますが )の根の ねもころに 止( や )まず思はば 妹に逢( あ )はむかも 】 ぁしをひきずって のぼるほど ふかい山の ねっこ ねんごろに   . . . 本文を読む
【 群玉( むらたま )の くるにくぎ刺( さ )し 固めとし 妹( いも )が心は 動( あよ )くなめかも 】 刑部志加麻呂 珠玉の心に くぎをさして しっかり かためたょ あな . . . 本文を読む
【 年のはに 鮎( あゆ )し走らば 辟田川( さきたがは ) 鵜八( うや )つ潜( かづ )けて 川瀬( かはせ )尋( たづ )ねむ 】 大伴家持 年ごとに 鮎が躍るころ 辟田川で 鵜をいっぱいつれて 川瀬にゆこうね . . . 本文を読む
【 あしひきの 八( や )つ峰( を )の雉 なきとよむ 朝明( あさけ )の霞( かすみ ) 見れば悲しも 】 大伴家持 ぁしをひきずって のぼるほど ふかい山の 峰々のきぎし なきじゃくってるょ . . . 本文を読む
【 朝床( あさとこ )に 聞けば遥けし 射水川( いみづかは ) 朝漕( こ )ぎしつつ 唱ふ舟人 】 大伴家持 朝寝床で 聞いていると 遥かに きこえてくるょ 富山県の大門山から . . . 本文を読む