【 梅の花 折( を )りも折らずも 見つれども 今夜( こよひ )の花に なほ及( し )かずけり 】 他田広津娘子 梅のぉ花 おっても おらないままでも 見てまぃりました 今夜の 梅のぉ花に . . . 本文を読む
【 沫雪( あわゆき )の このころ継( つ )ぎて かく降らば 梅の初花( はつはな ) 散りか過ぎなむ 】 大伴坂上郎女 沫雪さまが この頃のょぅに ずっと こぅして降ったら 梅のぉ花 風さまに . . . 本文を読む
【 池の辺( へ )の 松の末葉( うらば )に 降る雪は 五百重降( いほへふ )り敷け 明日( あす )さへも見む 】 池のほとりの 松の葉っぱに 降る雪ょ ずんずん つもってね . . . 本文を読む
【 今日( けふ )降りし 雪に競( きほ )ひて 我( わ )がやどの 冬木( ふゆき )の梅は 花咲きにけり 】 大伴家持 今日降った 雪に まけまいと 家の庭の 冬の木の . . . 本文を読む
【 ぬばたまの 今夜( こよひ )の雪に いざ濡( ぬ )れな 明けむ朝( あした )に 消( け )なば惜( を )しけむ 】 小治田朝臣東麻呂 くらぃ 今夜の雪に さあ濡れようょ あしたの 夜明けに . . . 本文を読む
【 たな霧( ぎ )らひ 雪も降らぬか 梅の花 咲かぬが代( しろ )に そへてだに見む 】 阿倍朝臣奥道 一寸先も 見えないほど 雪が 降ってこないかな 梅の花が 咲いてくれない . . . 本文を読む
【 我( あ )が岡( をか )に 盛( さか )りに咲ける 梅の花 残れる雪を まがへつるかも 】 大宰師大伴卿 この岡に さかんに 咲いている 梅の花と 消え残っている 雪とを . . . 本文を読む
【 大口( おほくち )の 真神( まかみ )の原に 降る雪は いたくな降りそ 家( いへ )もあらなくに 】 舎人娘子 ぉ口のぉぉきな 真神さまのぉられる 真神の野原に 降る雪さま ひどくは ふら . . . 本文を読む
【 今造( いまつく )る 久邇( くに )の都に 秋の夜( よ )の 長きにひとり 寝( ぬ )るが苦しさ 】 大伴家持 今の瞬間 造っている 久邇の都で 秋の静かな夜 この長い夜 . . . 本文を読む