【 思( おも )ひ遣( や )る すべのたづきも 今はなし 君に逢( あ )はずて 年の経( へ )ぬれば 】 きをまぎらわす ことも ぃまは できなく &nbs . . . 本文を読む
【 さざれ波( なみ ) 浮きて流るる 泊瀬川( はつせがは ) 寄るべき磯( いそ )の なきがさぶしさ 】 さざなみが 浮いて ながれる 奈良県桜井市初瀬の 泊瀬川だが &nbs . . . 本文を読む
【 橡( つるはみ )の 衣解( きぬと )き洗ひ 真土山 本( もと )つ人には なほ及( し )かずけり 】 どんぐりの かさを煮て 染めた衣 ほどいて また打つょ &nbs . . . 本文を読む
【 梓弓( あづさゆみ ) 比津( ひきつ )の辺( へ )なる なのりその 花咲くまでに 逢( あ )はぬ君かも 】 梓弓をひくょぅに 福岡県糸島郡 志摩町の 母なる海の 海岸 &nbs . . . 本文を読む
【 梓弓( あづさゆみ ) 弓束( ゆづか )巻き替へ 中見( なかみ )わき 更( さら )に引くとも 君がまにまに 】 梓弓の 弓を射るときに にぎる 弓束さまを 革や桜の皮などで   . . . 本文を読む
【 音( おと )のみを 聞きて恋( こ )ひむ まそ鏡( かがみ ) 直目( ただめ )に逢( あ )ひて 恋ひまくもいたく 】 言霊を きいて 恋しい 鏡にうつる心 &nbs . . . 本文を読む
【 はしきやし 逢はぬ児故( こゆゑ )に いたづらに 宇治川( うぢかは )の瀬に 裳( も )の裾濡( すそぬ )らしつ 】 いきどおりを かんじるんだ 逢ってくれない あなたのせいだね . . . 本文を読む
【 妹( いも )があたり 遠( とほ )くも見れば 怪( あや )しくも 我( あれ )は恋ふるか 逢( あ )ふよしをなみ 】 あなたのあたり 遠くにでも みると ふしぎだな &nbs . . . 本文を読む
【 恋( こ )ひ死なば 恋ひも死ねとや 我妹子( わぎもこ )が 我家( わぎへ )の門( かど )を 過ぎて行( ゆ )くらむ 】 大好きすぎて きえそうなら すきなまま きえろというのかな   . . . 本文を読む
【 時は今 春になりぬと み雪降る 遠き山辺( やまへ )に 霞( かすみ )たなびく 】 中臣武良自 今の瞬間こそ そのときだ 春になったと 雪のふっている 遠い山辺にも かす . . . 本文を読む
【 かはづ鳴く 神奈備川( かむなびかは )に 影見えて 今かさくらむ 山吹( やまぶき )の花 】 厚見王 かえる鳴く 神さまおられる ところを ながれる川に 影をうつし 今の瞬間 . . . 本文を読む
【 我( わ )がやどの 一群萩( ひとむらはぎ )を 思ふ児( こ )に 見せずほとほと 散らしつるかも 】 大伴家持 家の庭の ひとかたまりに咲いた 萩の花 いとしいあなたに みせるまえ . . . 本文を読む