【 韓衣( からころも ) 裾( すそ )のうちかへ 逢( あ )はねども 異( け )しき心を 我( あ )が思( も )はなくに 】 大陸風の衣 前身ごろ 左右重ね合わせても あわないように あなたと . . . 本文を読む
【 近江( あふみ )の海 波恐( かしこ )みと 風守( かぜまも )り 年はや経( へ )なむ 漕( こ )ぐとはなしに 】 近江の 母なる海 波さま こわくて 風さま ぉまちして . . . 本文を読む
【 遠しとふ 故奈( こな )の白嶺( しらね )に 逢( あ )ほしだも 逢はのへしだも 汝( な )にこそ寄( よ )され 】 遠いという こなのしらねで 逢っても 逢えなくても & . . . 本文を読む
【 植( う )ゑ竹( だけ )の 本( もと )さへとよみ 出でて去( い )なば いづし向きてか 妹( いも )が嘆かむ 】 植えた竹の ねっこまでひびく 魂の響 とどろかせ . . . 本文を読む
【 夕占( ゆふけ )にも 今夜( こよひ )と告( の )らろ 我( わ )が背( せ )なは あぜそも今夜( こよひ ) よしろ来( き )まさぬ 】 夕占いにも 静かな今夜 ぉこしぃただけると でました ぃとしぃぁなたさま . . . 本文を読む
【 山鳥( やまどり )の 尾( を )ろのはつをに 鏡( かがみ )掛け となふべみこそ 汝( な )に寄( よ )そりけめ 】 山鳥の 尾の羽 最初のはねに 鏡をかけて   . . . 本文を読む
【 稲搗( いねつ )けば かかる我( あ )が手を 今夜( こよひ )もか 殿( との )の若子( わくご )が 取りて嘆かむ 】 もみのつぃた稲を うすときねで つぃて あかぎれができてぃる 私の手を . . . 本文を読む
【 風の音( と )の 遠( とほ )き我妹( わぎも )が 着( き )せし衣( きぬ ) 手本( たもと )のくだり まよひ来( き )にけり 】 風の 魂の響 とおくにいる あなたが & . . . 本文を読む
【 白( しろ )たへの 衣( ころも )の袖( そで )を 麻久良我( まくらが )よ 海人( あま )漕( こ )ぎ来( く )見ゆ 波立つなゆめ 】 真っ白な 衣の袖 まく って まく らがから 海人さま . . . 本文を読む
【 妹( いも )なろが 使( つか )ふ川津( かはづ )の ささら萩( をぎ ) あしと人言( ひとごと ) 語りよらしも 】 あなたが お水をくんだり 洗ったりする 川門の ちいさな萩 &n . . . 本文を読む
【 見まくり欲( ほ )り 恋( こ )ひつつ待ちし 秋萩( あきはぎ )は 花のみ咲きて 成らずかもあらむ 】 花が みたくて 恋しく 想い まっているんだょ 秋萩は 花だけ咲いて . . . 本文を読む