【 我妹子( わぎもこ )を 聞き都賀野辺( つがのへ )の しなひ合歓木( ねぶ ) 我( あれ )は忍び得ず 間( ま )なくし思( おも )へば 】 あなたのこと つづけて聞きたいょ 聞きつぐ都賀野の &nb . . . 本文を読む
【 妹( いも )が目の 見( み )まく欲( ほ )しけく 夕闇( ゆふやみ )の 木( こ )の葉( は )隠( ごも )れる 月待つごとし 】 あなたに ひとめでも 逢いたいょ   . . . 本文を読む
【 菅( すが )の根( ね )の ねもころ妹( いも )に 恋( こ )ふるにし ますらを心( ごころ ) 思ほえぬかも 】 菅のねっこのように こころのそこから あなたに恋してる たけだけしく勇ましい男心ないょ   . . . 本文を読む
【 かくしてそ 人の死ぬといふ 藤波( ふぢなみ )の ただ一目( ひとめ )のみ 見し人故( ゆえ )に 】 こんなに 恋って きぇてしまぃそぅです ぃとしぃぁなたさま &nb . . . 本文を読む
【 春日野( かすがの )に 浅茅標結( あさぢしめゆ )ひ 絶えめやと 我( あ )が思( おも )ふ人は いや遠長( とほなが )に 】 春日野で ひくぃちがやに 私のものとした みすてはしないょ いつまでもそのままに . . . 本文を読む
【 梓弓( あづさゆみ ) 引きて緩( ゆる )へぬ ますらをや 恋( こひ )といふものを 忍びかねてむ 】 張りのつよい 力のいる弓に 矢をあて 弦をひっぱってたえるけど 恋はたえられないょ & . . . 本文を読む
【 たらちねの 母が飼( か )ふ蚕( こ )の 繭隠( まよごも )り いぶせくもあるか 妹( いも )に逢はずして 】 母なる地球の かいこが まゆのなかで じっとしているような &nbs . . . 本文を読む
【 然( しか )とあらぬ 五百代小田( いほしろをだ )を 刈( か )り乱り 田廬( たぶせ )に居( を )れば 都し思( おも )ほゆ 】 大伴郎女 わずかばかりの 五百代小田を . . . 本文を読む
【 紫( むらさき )の まだらの縵( かづら ) 花( はな )やかに 今日( けふ )見し人に 後( のち )恋ひむかも 】 むらさきぃろの ほのかに しぼり染めた 髪飾りのように 華やかに . . . 本文を読む