こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「地球を活かす 市民が創る 自然エネルギー」

2012-02-04 21:13:08 | 読書


3日に岸和田・浪切ホールで行われた「9条の会・はんなん」主催の講演会で著者の話を初めてお聞きした。

本書で紹介されている事例は、ほとんどが当日の講演の内容と重なる。
講演を聴いて、初めて知ったこと、「なるほど!」とあらためて納得したこと、「そうだ!!そうだ!!!」と勇気が湧いたこと。
たくさんありました。

「知る」ということが、「行動」の力になるし、中途半端ではなく「正確に知る」ことで、自分だけの知識ではなく人に広めることができます。

だから「きょうの話は誰かに伝えたい」と思い、帰りに書籍販売で2冊の本を買いました。そのうちの1冊です。「アタリ!」でした。

日本には油田はないが、温泉はある。
地熱発電の可能性の宝庫だということ。

日本と同じ、火山国、地震国のアイスランドでは、地熱発電が総電力量の27%を占め、地熱発電と水力発電で電力のほぼすべてをまかなっているという!

しかも、「世界最大出力の地熱発電タービンを作っているのが、日本の富士電機システムズ、世界の地熱発電の30%を占めるのが三菱重工の発電機、25%は東芝・・」など、地熱発電の技術も世界1だという。

地熱・水力・・・など自然エネルギーは、「地産地消」で地元に雇用を生み出し、地域経済活性化の力にもなる。

世界の国々で、そして日本の小さな村で、自然エネルギーを活かして、国づくり、まちづくりをしている。

今、ここでできることを始めよう。
心からそう思いながらこの本の最後のページを閉じた。

「今回の大地震と原発被害を私たちの社会、いや私たち自身の生き方を変えるきっかけにしよう。そうでなければ、津波にさらわれた無念のままに亡くなった人々の命は活かされないではないか。」(本書「おわりに」より)



著者;伊藤千尋(朝日新聞記者として世界68カ国を現地取材。現在『be』編集部所属)
発行;シネ・フロント社
コメント
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