こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

保育所が足りない!

2012-02-06 18:00:50 | 保育・子育て
「保育所、入所内定通知が来ました!」と1歳、3歳の子のおかあさんからの電話。

当然のことですが、「市会議員に頼んだから」と言って保育所に入れるものではありません。

私にできるのは、情報提供と自分の経験に基づくアドバイスだけです。

そのお母さんは、地元の保育所に入所を希望して、第1、第2希望ともに「定員いっぱいで無理」という市役所の返事を聞き、困っておられました。

今、午後だけのパートに行っています。
子どもさんにお昼ごはんを食べさせ、夕方までおばあちゃんにふたりをみてもらっています。
おばあちゃんも、介護が必要なくらい体が不自由。今の状態では、午後4時間のパートが限界。声をかけ、相手をすることはできても、走り回る子どもたちの安全が守れる状況ではありません。

少し遠くても、ふたり一緒に入れる可能性のある保育所があるかどうか?
あるなら、希望を変更し再度申請することをすすめました。



私が初めて2歳の長女といっしょに保育所の門をくぐったとき。
自宅から保育所まで、かなり離れていました。
そのころは、車にも乗らなかったので、毎日の送り迎え、特に昼寝のふとんを持ち帰るときは大変でした。

でも、遠いことは悪いことばかりではなく、夕方の保育所からの帰り道は、楽しい親子のふれあいの時間でした。
夕焼けの空を見上げながら、子どもたちはその日のこと、おしゃべりしてくれます。

次女4歳のある日。

「おかあさん、きょう虹見た?」
「見たよ。Mちゃんも見てるかなって思いながら見たよ。」
「あたしも、おかあさん、見てるかなって思いながらみたよ」

大きな虹が空に橋をかけた日の夕暮れでした・・・。


私は、そのお母さんにいいました。

遠くの保育所に小さな子どもをふたり、自転車で送迎するのは大変だけど、保育所には、子どもたちが安全に楽しく過ごせる部屋があり、庭があり、友達がいて専門の保育士がいる。

保育所に通うことで、1日の生活のリズムができる。

保育所に入れたら、朝から夕方の仕事に変われる条件ができる。
そしたら、いずれ地元の保育所に移れるかもしない。

「子どもたちが、育つために一番いい環境を」と言えるのは、今、保育所がそういう場所であるからです。

今、政府が打ち出している「子ども・子育て新システム」は、それをずたずたにしてしまう心配があります。

営利目的の企業の参入も認める。
保育所の入所は「保護者と施設の直接契約」。

介護保険の導入のときに、たくさん参入した事業所が、あっというまに撤退していきました。
「もうからない」となれば、さっさと引き上げていく。(利潤追求の企業であれば当然です。)そいうシステムに、子どもたちを巻き込むわけにはいかない。

子どもたちの健康な育ちには、しっかりと自治体が責任を持つ仕組みを作ることが必要です。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする