こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

日本国憲法の誕生

2016-01-14 22:08:00 | 憲法・平和
昨夜は泉大津9条の会の月例学習会に参加しました。

いろんな会議と重なったりして、何回かぬけ、久しぶりでした。

講師の青山先生が用意してくださったのは、国会図書館資料から「新しい憲法の誕生」という文書。


日本国憲法の制定のプロセスを、時系列で追う。

今の憲法を「アメリカの押し付け憲法」という人たちがあるが、事実経過からは単純に「押し付けられた」とは言えない。


日本政府の憲法問題調査会の憲法改正試案が、明治憲法の枠を出ないものであったために、GHQが改正案を提示した。

それをもとにした政府案が、初めて女性も有権者となった衆議院選挙の後、審議される。

審議の中で、政府案になかった「国民主権」の明記など重要な修正がされた。



日本国憲法は「大日本帝国憲法」のもとで、審議され、旧憲法の改正条項(第73条)に則って改正された。

この国に「主権在民」の原則がない中で、多くの国民の知らないところで生まれた憲法だったかもしれない。

昨日の学習会の参加者で、その時代を生きた方も「皆、食べるのに精一杯で『憲法』どころではなかった」と言っておられた。


そういう条件の中で、「なんと、素晴らしい宝を生み出してくれたことか」と改めて思う。

「今日、食べるのに精一杯」の国民の一人ひとりの願いを、みんな包み込んで、日本国憲法は生まれた。


その憲法の中に、先人たちが残してくれた宝物。私たちは、この国でまだ花咲かせ、実らせることができていない。


本当の平和、民主主義、そして全ての国民の命を守る。憲法を生かし、力にして創ることが「改憲論議」より先になければならない。






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