こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「ライオンのおやつ」

2022-12-10 17:48:13 | 読書

「ライオンの家」という名の、瀬戸内海に浮かぶ美しい島のホスピスを舞台にした物語。

33歳という年齢で、ここで人生の最後の数カ月を過ごす主人公の毎日の記録。最後のページを閉じてから、もう一度冒頭の「手紙」を読み直すと、いろんなことが解き明かされるような気がした。

瀬戸内の穏やかな海や、黄色に輝くレモンや、降り注ぐ太陽の光、作って食べたくなるおいしいもの、そして優しい人たちの息遣い。

何かに感謝したい気持ちでいっぱいになる。そんな本だった。

「生と死」を描いているのに、悲しいけれど暗くない。

 

議会の質問が終わると、必ずと言っていいほど、小説が読みたくなる。

そういうわけで手にとった1冊でした。

 

著者;小川糸
   ポプラ文庫

コメント
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