二人の年金の合計が1ヵ月にして、14万7千円。
「せめて、病院代だけでも」と相談がありました。
公営住宅で家賃が安いので、生活保護の最低生活費(生活扶助+住宅扶助)では、ボーダーラインに。
正確に計算してみると、やっぱり、年金額の方が上回ります。
つまり、生活保護を申請して受給しても、保護費は1円も出ず、医療費の「自己負担」が生ずる。
その自己負担は、「現在の一割負担・月額上限8千円、二人分で1万6千円を上回る」ということがわかりました。
2004年から段階的に削減、2006年に全廃された「老齢加算」の約1万8千円があれば、「せめて医療費だけでも」の願いはかない、その上に、いくらかの保護費の支給があったはずです。
老齢加算が廃止されたばかりか、70歳になると生活扶助費も、一人約5千円減額されています。
夫婦ふたりで1万円、いったいどこを削れというのか?
医療費は、「ほぼ毎月限度額を超える」と言われました。
「限度額を超えた分は、あとで戻るけれど、財布から一旦出さなければならない。
出す分がなければ、病院にいけない」と。
「長生きしたくない」と、悲しいつぶやきです。