SONY TX-10 が届いたので弄ってみた。
情けない事におっさんの店の仕入れルートよりもネットの安売り店の方が800円安くて、しかも運賃が無料なんでそっちから買った・・・いや、弱小写真屋の悲哀と言うかなんと言うか、嫌な時代になったもんです。
で、このような事態に大声で言いたいんだけれども・・・こらぁ安物買いの奴らめ~
通販や量販店で買って使い方だけをうちの店に訊きに来んなよなっ
で、TX10をさらっと触ってみた感想を述べてみたいと思う訳です。
まず、外観はほとんど同じ寸法なのになんだか厚ぼったく見える・・・重く見えると言うのかな?
で、蓋を開けるとスイッチが入るのはTX5と一緒の仕掛けなんだけれども、これが余計な事をしてくれた。
おそらく、バックやポケットに入れている時に勝手にスイッチが入っちまった、なんて苦情とかモニターの意見でもあったのだろうか・・・TX5では厚手の手袋をしていても簡単に操作できた蓋が指で推し上げただけでは開かなくなっている。
段差か何かつけたようで蓋の橋をきちんと押さないと開かない・・・これは片手で全部やれた動作が場合に寄っては両手を必要とする事が推測できる訳で、冬山で便利だった片手操作撮影が出来なくなる恐れが有りおっさんにとっては改悪である。
さて、電源を入れてみて一番最初に気づいたのは、液晶のキレイさと言うか派手さと言うか、シロート受けしそうな色だった・・・まっ、時代なんだろうけれどもこれは自然ではないと思うな。
次に写真を撮ってみた・・・あれっ?TX5にあった撮影の選択肢が随分減っている。
普通の撮影の連射は、まっ、一眼とか持っていなければ気づかない程度の鈍さですか?
夜景手持ち撮影とか、便利で多用していたんだけれどもそれは無くなっていた。
しかし、手ぶれ防止機能が働いて同じように写るんだろうか?しかし、チョット夜景を撮ってみた感じでは
TX5みたいに何度もシャッターを切った様なタタタタタと言う連射した様な音も無く、画像処理をしている様なタイムラグも無いので、たぶん、何もしていないんだろう・・・と、言う事は、ちゃんと写らないんじゃないか、と。
書き終えて五分後・・・あいやぁ、ちゃんと見たらシーンセレクションと言うのの奥にもう一丁撮影モードの選択があって、前に有ったのは全部あって、なんか知らないのが増えている感じ・・・と、言う事で夜景モードは充実していました、と。
で、価格ドッコムなんかで調べるとタッチパネルの反応がとんでもなく遅くて使い物にならないとまで述べている人が居たのだが・・・おっさんはTX5とあんまし遜色無いな、と言うのが実感だった。
いや、早いとは思わないけれども気にもならないと言う感じか?
で、TX5のメディアはSDカードだけだったのがTX10はSDカードとソニー独自のメモリーステッィクPRO Duoの二種類が入る。
これはアレか?このままSDカードのみの仕様のカメラばかりになるとメモリーステッィクが消滅しちまうからか?・・・ああ、VHSとベータを思い出すなぁ。
細かい事なんだけれども、カードやバッテリーの蓋のロックが一見すると改良されたように見えるんだけれどーも、おっさん的には開き易くなったと思う訳で、なんだか頼りない。
で、充電がUSBケーブルでカメラに繋いで出来るんだけれどもバッテリーの持ちが特別良い訳でもないこの機種では予備は必需品な訳です・・・と、なるとカメラが休んでいる時にしか充電できないのは弱点になる訳で、お手軽な充電と充電器の両方が欲しくなる訳だけれども、それは別売りであんまし優しい処遇ではないと思う。
あとは・・・ズームのスイッチがとても使い易くなっている・・・TX5は正直使い難かった。
動画は撮っていないんで振るハイビジョンと言うのがどんな物なのか分らない・・・こんな小さなカメラで動画をとっても手ブレしないんだろうか?
ああ、レンズの位置が悪くて指がすぐに写り込むと言う苦情はTX5でも出ているんだけれども、これはこの手の薄いカメラでは仕方が無いんじゃないかい?
レンズが飛び出さないで内部で5倍ズームをさせるとなるとカメラの厚みいっぱいを使いたい訳で、そうなると他に部品の入っていない隅っこを使うしか無いんじゃなかろーか?なんて思って納得している。
で、それに連れてホールド感も良く無いとなるんだけれども、慣れればなて事ないし、これがこの手のカメラだからと割り切る部分じゃないかと思う。
なんだかんだ言ったけれども、この薄さと軽さで防水でそこそこ写るカメラと言うのが22000円で買えちまう訳で、写真屋のおやじとしては複雑であります。
毎日持って歩いてあちこちぶつけ、時には落としたり温泉に浸けたり、吹雪の山でもお供する訳です。
TX5は岩登り中に14メートル以上の高さから墜落して行っちまった訳ですが、蓋のスイッチが逝かれて撮影は出来なくなっちまいましたが、ボタンスイッチで映像の確認は出来たと言うタフさを見せている訳で、おっさん的には全面的に信頼する相棒な訳であります。