じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

原点・・・?

2014-11-01 15:27:10 | 旅と感想

2011年のロッキーの山の思いで


奥のオレンヂ色のが自分のテント

アメリカのコロラド州はデンバーの空港に降り立ち、マイネームイズオッサン・アイハブリザベイションと言ってレンタカーを借り、デンバーの街で1日を過ごし、物資を調達してロッキー国立公園へと向かった・・・大陸は広いなぁ~が第一印象でありました。


私営のキャンプ場は日本からネットで予約可能

ここはモーターハウスやら特大キャンピングカーの利用が前提のキャンプ場で、一人用テントは奇異に見えたらしく皆に話しかけられ、あっという間に人気者になったと思ったのだが、単に嘲笑されているだけだった事が後に判明。
しかも、他の皆さんはシャワー付の車なので困らないと言う事で、温水シャワー付のはずなのに出なかった・・・インチキー、金返せと言えなくて気分が悪いので他へ移った。


マウント イダ と言う山に登ってみた

取り敢えず山に登りに来た以上はどこかに登らないと話しになら無いんだけれども、西も東も解らないのでキャンプ場から近いところに目星をつけ登ってみた・・・いや、ワイルドだった。


デンバーの街で買い求めたGPSが頼り

地図の概念が日本国の物と違い面食らうと言うか、正確な等高線じゃないんじゃないか? とか、何時の更新なんだか? で、怖かったのでGPSを買ってみたのだが、中身の地図が神の地図と同じ物で笑った・・・が、結構助けられた。


Mtイダ3900m 山頂 タイマー間に合わず

いや、富士山に登った事が無いので日本で2番目に高い山・・・南アルプスの北岳の標高しか体験していない自分は、富士山の高さを超えた事に偉く感激。
しかし、振り返れば、一番標高の低かったこの山がルートファインディングが一番難しかった・・・太平洋と大西洋の分水嶺と言う事でもっと賑やかなのかと思ったら、誰にも会わなかった。


次のキャンプ場への移動

狙い目は14000ft(4200m)以上の山なので限られては来るが、何分にも西も東も解らない上にやたら広くて・・・ど田舎にはガソリンも食い物も無く難儀した。


おっ!!! アレは良さげじゃないかい? と行ってみる

地図を見れば車で4300m越えが出来る有名観光地的山・・・しかし、下の駐車場で出会ったスノーボーダーが岩場から廻ると楽しい山だと教えてくれたので行った見た。


暢気に構えてますけど 岩場の連続

この時、気分爽快・体力充実・・・であったが、後で写真を見たら自分の顔がムーンフェイスに膨れていた・・・これは高山病の典型的な症状で、余程気分がハイになっていたので頭痛やら吐き気やら起きなかったのか? 自分でも解らない。


祝 人生初の4300m越え!!!

毎日米を炊くのもナニなのでパンを買って食べていた。
ボンカレーやレトルトシチューを温めパンを千切って入れて食べていた。
田舎だったからかもしれないがアメリカのスーパーの食品は基本的に電子レンジでチンして喰う為の物のようだと思った。


飯を炊いています

この日はグレースピークとトレースピークの二つを登る予定で早朝よりアタック。
自分の車は普通車で車高が低く竜胆を最後まで登れずアプローチが長かった。
ちなみにアメリカのレンタカーで舗装路以外を走って事故や車の損傷を受けても保険は出ない・・・それをやりたければ四駆を借りろと言われる。


グレースピークが目の前なんだが 歩くと結構遠い


グレースピーク山頂 トレースピークが見える


名前は忘れた 4300mも慣れてハイキング気分


キャンプ場を移動してロングスピークへ


公営のキャンプ場は先着順

到着純に好きな場所を選んで住所氏名その他を書き宿泊日数分の料金とともにポストに入れる。
すると後でレンジャーが廻って来て注意事項などを告げつつ領収書をくれる。
レンジャーからはこれから登るロングスピークの情報などが貰えた。
キャンプ場は私営よりも公営の方がキレイだし管理が行き届いていて好ましかった。


夜明け前にロングスピークアタックに出発

ロングスピークはロッキー国立公園無いでは一番高くハードな山で、コロラド州4000mオーバーの山のランク付けではベリーディフィカルとの山だ。
昨日までの山のランクはモデラート・・・これが自分の本命なのだが、この時点では登れるかどうか、未だ確証はなかった。


あんな山に登れるのかな? そして、遠いと思った

往復の所要時間は12時間~14時間とガイドブックには書いてあり、狭いリッジを越す難所と山頂下の岩場の登りが肝だと書かれていた。
前日登った若者に話しを聞くと、とにかく体力勝負だ、水だけは余分に持って行けとアドバイスされた。
レンジャーからは笑顔で、明日の朝下山していなかったら迎えに行くからな、と言われ心強かった。


裏に回れば楽に登れるって・・・嘘吐きぃ~


真っ正面の壁よりは楽ですけど


7時間半掛かって山頂へ

1カ所どうしても超えられない登りでもたついていた時に若いクライマーが来てリードしてくれた。
後から来ていたのだが自分が難儀しているのを見てトップを代わってくれ難所を乗り切った。
山頂で握手をし、少し話しをした。
デンバーから来ていた彼は、日本からこの山を目指して来た事に驚くとともに喜んでくれた。


下山路の赤い標識 このマークを外すと厄介だ


ロングスピークを裏から登るとそれ程の山では無いのだけれども、これが自分の高所登山の原点と言うか、切っ掛けと言うか。
明日からヒマラヤに行くにあたってアレコレ考えていたら、やっぱしロングスピークは原点だよなぁ~と言う事で、暇と懐かしさから旧い話しを掘り返してみた。


コメント
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