親戚のおじさん、79歳。
こないだ、体調くずして、1週間入院した。
で、退院してきて、
次の日、行方不明になった。
家族は、おばさん、80歳。
隣にすんでいる親戚のお嫁さんがチャリンコで近所のスーパーを探しまくってくれたが、見つからず。
心配で、離れたところに住んでる息子に電話したり、
でも、いなかった・・・。
で、女帝(母)にも電話してきた。
女帝も心配で夜も眠れなかったそう。
で、早朝5時におじさんは、帰ってきたそうで。
おばさん「どこに行ってたの?」
答えない。
どこに行ったのか、まったく言わない。
おばさん「ボケた・・・・*(汗)*」
と、いうことで、
女帝「ちょっと、おじさん、ボケたらしい。おばさんも、どこへも行かれないといってたわ。大変ね~。」
マジで?
でも、年も年だし、いたしかたないのかの。
で、それから1週間、
女帝に呼ばれたついでにちと、夕飯のおかずをもって、お見舞いがてら行ってきた。
おばさん「あら、ありがとう。おとうさん!いただいたよ。」
おじさん、出てきた。
ちと、やせたけど、別段変わりなさそう。
お見舞いの言葉をのべたあと、
私、単刀直入にきいてみた。
私「おじさん、どこに行ってたの?みんな心配したんだよ。書置き残していかなきゃ、だめでしょ。」
おじさん、もごもご。
私、じっと聞く。
おじさん「あのね、昔の学校に・・・」
よくきくと、
入院して、むしゃくしゃして、どこかに急に行きたくなったそうで。
どこに行こうかと考えてたら、
昔、息子がお世話になっていた高校にいってみようと思ったそうで。
おじさん、高校のPTAの役員になって、思い出がいっぱいだったそうで、
おじさん「のめりこんじゃってさ。」
何十年前のことじゃ!!
と、おもったけど、そんだけ、息子がかわいかったんだろうな~と
なかなか、おじさんちに顔をみせないという息子さんのことを思う、おじさんのさびしい気持ち・・・泣きそう。
*(ビール)*「単に思いつきで、行ってみたかったんだろう。」
ちっ!クールだね、アンタは!!
で、学校へ行って、話をきいて、
家に電話しようとしたら、なんだか、うまく電話できなかったそうで、
そのまま、夜になり、電車でぶらぶらして、
朝帰りしたそうで。
なんだ、ボケてないじゃん*(チョキ)*
ちと、ホッとしました。
他の人がきいたら、変かもしれないけれど、本人には、ちゃんと理由があるんだよ。
私「おじさん、今度は、ちゃんと書置きを残しておいてね。おばさん、心配したんだってよ。」
おじさん「すまない。ぶざまなことして。」
私「そんなことないよう。むしゃくしゃするよね。無事に帰ってくればいいんだよ。」
で、おばさんに事の次第を報告。
おばさん「もう、出さない。」
私「だめだめ!身体を動かしたいんだから、お散歩したり、二人ででかけたりしたほうがいいよ。」
おじさんには、普段のラジオ体操をすすめておきました。
けっこう、いい運動になるから。
(あたしは、ラジオでは、してないけど、テープでたまに、準備運動としてやるからね。)
女帝にも、プチ女帝(妹)にも
おじさんの知られざるその行方不明の巻をお知らせし、
一同、ホッとひと安心。
ま、うちの亡き父も、退院した次の日に、雪が降っているなか、コンビニに黙っていって、大騒ぎしたことがあります。
ああ、男ってぇヤツは、いつも、女に心配かけるもんだよね。
まつみの女ってつらいわ・・・。