続いてドゥカーレへ。
とにかく豪華。迫力に圧倒されます。
高谷時彦記
Tokihiko Takatani
Architect/Professor
Takatani Tokihiko and Associates, Architecture/Urban Design, Tokyo
Graduate School of Tohoku Koeki university ,Tsuruoka city, Yamagata
続いてドゥカーレへ。
とにかく豪華。迫力に圧倒されます。
高谷時彦記
Tokihiko Takatani
Architect/Professor
Takatani Tokihiko and Associates, Architecture/Urban Design, Tokyo
Graduate School of Tohoku Koeki university ,Tsuruoka city, Yamagata
サンマルコ広場を離れ、再びスカルパの作品へ。クエリニスタンパリアQueriniStampalia。19後半にクエリニ家がVeneziaに寄贈したパラッツォや所蔵品、本、美術品などを基にした複合文化施設です。現在は財団が運営していて、図書館や博物館、展示スペースなどもあります。
スカルパによる改修が1963、その後マリオボッタの手も入り2013年に今の形になっています。
スカルパの設計した橋が入り口です。船の出入り口の隣に新しく設けられたものです。残念ながら今は使っていません。写真の左のほうに管理棟(隣の建物)があり、新しい玄関と橋(どちらもマリオボッタ)があります。
スカルパは洪水で中々使うことのできなかった一階と、中庭を設計しています。
下左の写真は船からの玄関。下右は外から見た玄関です。
満潮の時には水に浸ることを想定しています。この黄色と赤のスタッコに水面から反射される光が揺らぐ光景を目に浮かべながら設計したようです。ちなみに黄色の「スタッコ壁」は分電盤の扉です。
中庭も素晴らしい。小さくてどうしようもないので、何か建てることも検討されていたそうですがスカルパの手で、本当に静謐な小宇宙となっています。
踏み石もアイデアに満ちています。もちろん水と壁についてはスカルパそのものという雰囲気を作り出しています。
中庭と隣の管理棟との間の壁です。金銀黒のムラノガラスのモザイクタイルはMario De Luigiデザイン。タイルに触ろうと近づいたら、ドボンと水中に片足を落としてしまいました。気持ちいい、さわやかな落下です。
高谷時彦記
サンマルコ周辺から対岸に渡ります。
安藤忠雄先生が改修をされたプンタデラドガーナを見るためです。
遠くサンジョルジョマジョーレ教会も見えます。
下の写真が海の税関(Punta della Dogana)の入り口。残念ながら次回展示までの間お休みでした。
開口部のグリルはスカルパのように思ってしまいますが、オリベッティショールームを参考にした安藤さんのオリジナルデザイン。
何はともあれ、煉瓦の壁と木製トラスの小屋組みが創りだす迫力ある展示空間を見ることができず残念でした。
高谷時彦記
サルーテ教会からそのまま歩いてアカデミア美術館に向かいました。やはりカルロスカルパのデザインです。
途中にはグッゲンハイム美術館もありました。下写真はチリダの彫刻です。いいですね。
アカデミア橋。
アカデミア美術館。再びスカルパの世界に浸りました。とはいえ、どこの部分がスカルパデザインなのかよくわからないところもあります。やはりもとの建築の迫力がベースにあり、それを尊重しながら自分の味を少し加えていくといったところでしょうか。
高谷時彦記