conscience

my diary

家計は決して値上げを許容していないが、

2022年06月07日 | 日記
 日銀の黒田総裁が、「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言したと伝えられている。マスコミ特有の切り取り報道かもしれないし、確かに過去30年近く、物価の大きな上昇もなかったし、賃金のベースアップも大したことはなかった状態が続いていたことからすると、日銀総裁のこの発言も一部判らない訳ではないが、しかし、年金生活者にとって生活の苦しさがある。幸い、私は、給与が20万そこそこしか無かった時代から、月の生活費は基本15万円として、足らない分は、ボーナス等で補填してきて、給与の残りは、財形貯金などの積み立てに当てて来たおかげで、貯金もそこそこあったし、幸い退職金も少しではあったがあったので、それで、元の職場での再雇用を経たのち年金生活に入ることが出来たが、今の若い人達には、年金もあてには出来ず、大企業に勤めていたとしても、変化の激しい時代にあっては、終身雇用が保証されていることも無いだろう。今は、足りないお金で貯金をしていても、バブル前の昔のように、5年間定額預金に置いておくだけで元金の倍近くになることも望めない。かといって、資産運用するのに、FXや暗号資産というのは、あまりにもリスキーである。株式投資もプロでも損を出しているし、投資信託も、商品によっては損失を被ることもある。不動産投資も、少子化の時代に、いつまでも不動産バブルは望めない。
 基本は、こつこつと貯金するに限るが、在職中に資格を増やすとかして、70歳を超えても働き続けるという覚悟が必要だろうが、アラ古希の私には、もう、その気力がない。年金と乏しい貯蓄でやりくりするとして、いつまで持つだろうか。余命と生活と兼ね合いを図るのが難しいと感じる今日この頃ではある。
 ところで、最近のニュースを見ていて気が付くことの一つに、高齢者と無職の子供家庭での事件の多さというものがある。80・50問題ということは少し前から言われているが、親が70歳か80歳という高齢となり、40歳か50歳くらいの息子や娘が親に寄生して生活している家庭で、例えば、親子間の殺傷事件や、火災の発生とかが多いのではないだろうか。引きこもりの子供達が中年となっているばかりではなく、就職氷河期世代で非正規雇用の人達は、ある程度の年齢となっても結婚も出来ず、親に寄りかかって生活しているというケースが多い。バツイチの娘が離婚して実家に帰っているというケースも含めると、結構な数がいるのではなかろうか。そんな相談に乗ってくれるのに、昔は、民生委員という存在があったが、最近は、民生委員自体が高齢化していて、成り手も少なくて頼りにならない。また、マンションなどに居住していると、地域の自治会も知らないし民生委員の存在も知らない。それが当たり前の世の中となっている。
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