「嫌われ監察官 音無一六」という毎週金曜日にテレビ東京系で放送しているドラマを録画して見ている。録画している訳は、その時間帯に野球中継が重なる為で、先週も確かに録画して、妻が「見た」と言ったので消去したはずであったが、昨日になって、妻が、録画してあったものを勝手に消したと言って怒りだした。確かに、過去に何回もそのようなことがあったので、もし、今回もそうなら妻の怒りももっともだと思ったものの、私には、妻が見たと言ったので消したという記憶しかない。『それなら、Tverでも過去のドラマを見ることが出来るから』と、妻にその動画を見せたところ、妻はようやく、『これなら、二人で見たんじゃない』と思い出した。
私も、物忘れがひどくて、例えば、散歩に行くときに身に付けている腕時計の歩数計を見ると、昨日は二千数百歩しか示していなかったので、この歩数計も電池が消耗して正確な歩数が表示出来なくなってきたのではと思っていたが、今朝、雨の中を傘をさして散歩に行っている途中で、そういえば、昨日も雨の中を散歩していて途中で引き返したことを思い出した。こんなことは私には良くあって、2014年に御嶽山の噴火があった時に、その数年前に私も御嶽山に登ったことがあったのに山頂の風景の記憶が無くなっていて、登山口に降りてきた時の、階段が多かったので脚がつりそうになったということだけしか覚えていなくて、我ながら唖然としたことがあった。嫌な出来事や衝撃的な出来事を覚えていないのは、或は、無意識に私の精神を正常に保とうという働きがあるせいかも分からないと思うが、今になって、『そういえばこうだった』と、ふとした時に思い出すこともある。何か、私にとっての記憶というものにもう一つ自信が持てない理由でもある。
市役所から住民税の税額決定通知書が送られてきたので、同時に送られてきていた年金の支給額の変更通知書と一緒に見てみた。年金は、約一万円近くの減額となっているが、恐らく、住民税の方は所得範囲で計算するので額の変更は無いだろう。私も、退職してからは確定申告を毎年していたが、国税庁のホームページに、「公的年金等の収入金額が400万円以下であり、かつ、その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合には、所得税等の確定申告は必要ありません。」という記載があり、医療費等の控除額を計算しても、前のようには数千円の還付金も出そうもなく、逆に数千円を納付しなければならなくなりそうなので、拡大解釈を自分なりに行い、ここ三年ほどは確定申告には行っていない。それでも、市役所は、私の収入を勝手に計算して税額を決定している。マイナンバー制度を徹底すれば、国や地方も、税金の取りはぐが無くなるだろうにと思うと、何故、マイナンバー制度を、強制的に全国民対象に実施しないんだろうかと疑問に思う。