私は、子供の頃から外れ者であった。それは、私が内向きで社交性が全く無かったことが原因だが、そんな私から見ると、最近の若者は、一見すると、素直で真面目、協調性があり、明るい等の特性があるように思えるが、反面では、自分の意見は言わない、場を荒らさない、指示されないと行動しない等、受験競争に勝ち抜くべく訓練され、抑圧されてきたようにも見えてならない。しかし、現実の職場等では、パワハラ的なことは常であり、女性に対してのセクハラもある。ある面では他人の思惑をうかがっていては生きてはいけない。ある時は鉄面皮になり、ある時は勇気を出して他人からどう思われようが、自分の意志で行動しなくてはならない時がある。世の中には、例えば、プーチン・ロシアのような突然の暴力もあるし、様々な手口で騙してくる詐欺師もいる。犯罪者の存在は、別に稀ではない。良い子を装っているばかりでは生きていけないのではないか。日本は、やがて少子化に伴う人口減少と大地震等の自然災害で滅亡する可能性があるが、その一つの原因として、良い子ばかりを育てて来て、それに適応出来ない者を切り捨てて来た日本社会にあるのではなかろうか。
わりなしや 人こそ人と 言わざらめ みづから身をや 思ひ捨つべき(紫式部)(「同僚から陰口を言われても受け流しなさい。」と意訳)