イオンに買い物に行ったところ、三階の書店の前で十人くらいの人が集まって特殊詐欺防止のキャンペーンが行われようとしているようだった。警察のいつもの、何かを「やっています」という行事の一環と思ったが、振り込め詐欺などは、この十数年間、その騙しの手口は、多少洗練され、より組織化されてきたとはいえ、基本的には、そんなに変化は無いと思っている。(私も、かって、消費者問題に関心のある一人であったので、多少の知識は持っている。)
また、地域の連帯の希薄化やコロナ禍もあって、老人会活動などは一部の人しか関心を寄せ無くなり、一般的な高齢者は孤立化しつつあるように思えるが、余程新聞等を読み、テレビなどを見て、最近の詐欺事案について関心がある人を除き、大多数の高齢者にとっては、特殊詐欺被害の実態などを知るよしもない。私なども市の広報すら面倒で読む気もしない。ただ、市の消費者センターから毎月「くらしの広場」という広報紙を送ってもらっているし、県の消費者情報センターが出しているメールなども一応はチェックしてはおり、最近の振り込め詐欺のバリエーションが広がったとはいえ、基本的には昔の手口を踏襲して犯罪が行われいると承知している。
県や市、警察は、ホームページや広報誌などを通して注意喚起はしているものの、依然として被害件数や被害額は減少していない。被害対象である高齢者にとって、例え、数十万円の被害であっても、その損害は大きい。何とかして、被害防止が出来ないものだろうか。