錦織 圭1989年12月29日、島根県生まれ22歳。5歳でテニスを始め、
12歳で全国小学生選手権V。13歳で米フロリダ州の、IMGニック
ボロテリー・アカデミーに留学。07年に米インディアナポリス選手権で、
日本男子最年少でツアー8強入りを果した。
男子テニス
楽天ジャパン・オープン最終日(東京・有明コロシアム)カップ
世界ランク17位で第8シードの錦織圭(日清食品)がシングルス決勝で、
15位のミロシュ・ラオニッチ(21)カナダを7―6、3―6、6―0で破り、
初制覇した。日本選手の優勝は、ツアー公式戦になる前の1972年に
第1回大会を制した、坂井利郎以来で40年ぶり。錦織は08年の
デルレービーチ国際以来2度目の優勝。
優勝賞金の約30万8000ドル(約2430万円)を獲得し、日本男子で
初のツアー通算2勝を飾った。
日本男子のツアー制覇は、92年韓国オープンを制した松岡氏と
錦織だけで通算2勝は初めて。
大会後発表された世界ランクも自己最高の15位入りが確実となり。
18歳だった08年のツアー初V以降、世界ランク244位から100位以内まで
駆け上がったが、09年には右肘痛で手術を受け、1年テニスができない
時期があって「テニスがまたできるのか、また100位に戻って来られるのか、
不安でこのような時がくるのは想像もできなかった」と語った。
この試合何時も、コート前列で我が事のように見つめる“師匠”。
愛弟子、錦織圭が苦難を乗り越え、成長を続ける姿を見続けただけに、
松岡修造氏は試合後、感無量と一言と目を赤くした。
試合後対戦した、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)ケイはプレーが
安定しており、リターンで、コートの深い場所へコントロールされ、
ボールは正確に返され、脱帽だと語った。
この優勝で、自ら自信をつけた錦織圭が、これを機会に益々世界の
上位で活躍し、あのウインブルドンで、優勝してくれる事に、
多くのテニスファンとしては、期待したものだ。