日朝外務省局長級協議、
本当に喜んでいていいの、今度も裏切られるような事はないよね
スウェーデン・ストックホルムで行われた、
日朝外務省局長級協議、日本側が求めた拉致被害者の再調査を求めたのに対して、
北朝鮮側は、競売にかけられた、朝鮮総連本部の問題を持ちだしたと言う。
交渉はこんなところから始まった。
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日朝外務省局長級協議から帰国した井原純一アジア太平洋局長は、報告のため官邸を
訪れ、3日間の協議内容について菅官房長官に報告、その後、岸田外務大臣・古谷拉致
担当大臣が、急遽、官邸に呼ばれ、安倍総理による関係閣僚会議が開かれた。
安倍総理の緊急記者会見
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ストックホルムで行われた、日朝協議の結果、北朝鮮側は拉致被害者及び、拉致の疑いが
排除されない行方不明の方々を含め、すべての日本人の、包括的全面調査を行う事を
日本側に約束しました。その約束に従って、特別調査委員会が設置され日本人拉致被害者
の調査がスタートすることになります。
安倍政権にとりまして「拉致問題の全面解決」最重要課題の一つであります。
すべての拉致被害者のご家族が、ご自身の手でお子さんたちを抱きしめる日がやって
来るまで、私たちの使命は終わらない、この決意を持って取り組んできたところで
ありますが、全面解決へ向けて、第一歩となることを期待しています。
詳しくはこの後、官房長官から記者会見で、お話をさせていただきますと結んだ。
北朝鮮の発表は、安倍総理の会見のちょうど同じ時刻に、
朝鮮中央放送と平常放送が、日本との合意内容が発表された。
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我が方は、日本側がこれまで拉致問題に関連して傾けてきた、共和国の努力を認めた
ことについて評価し、従来の立場はあるが、包括的かつ全面的な調査を行い、最終的に
日本人に関する全ても問題を解決する意思を表明した、日本側は現在、独自に講じて
いる、対朝鮮制裁措置を最終的に解除する意思を表明した。
だが北朝鮮側が会見で公表した内容では、日本側の発表より踏み込んだ内容で、
「北朝鮮への人道支援の実地検討」「在日朝鮮人の地位問題協議」などの項目が、
日本側より先に言及されると言う違いが公表された。
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安倍総理会見後、すぐに、菅官房長官から、日朝交渉に関し合意内容の発表が
行われた。
今回の協議に於いて北朝鮮側は、1945年前後の北朝鮮域内で死亡した日本人の
遺骨、および墓地、残留日本人、いわゆる日本人配偶者、拉致被害者および、拉致の
疑いが排除されない行方不明の方々を含む、すべての日本人に関する包括的、かつ
全面的な調査を実地することを約束いたしました。
新しく北朝鮮側が立ち上げる、「特別調査委員会」には、すべての組織に対し
調査の出来る強力な組織だと言う説明があった。そういう形のものを日本としては、
じっくりと見極めることになるだろうと思います。
日本側としてもこれを踏まえ、北朝鮮側がこの包括的調査の為に、特別調査委員会を
立ち上げ調査を開始する時点で、人的往来の規制措置送金報告および、携帯輸出届け
出の金額に関して、北朝鮮に対して講じている特別な規制措置、および人道目的の
北朝鮮籍の船舶の、日本への入港禁止措置を解除することとした。
北朝鮮側の再調査に際して、日本側は独自の制裁を一部解除すると約束した。
本当にそれでいいの、立ち上げただけで制裁解除して、何か変だと思わない。
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制裁解除にあたっては、
北朝鮮が「特別調査委員会」を3週間後をメドに設置し、拉致被害者ら全ての日本人に
関する、調査開始することを見極めた時点で、日本側として北朝鮮への独自の制裁
措置を段階的に解除する事などで、合意したことを明らかにした。
そういうことでありますし、その調査についてそこは逐次、日本側に進捗状況に
ついて報告をして、そこについて日本側がその調査結果というものを、確認できる
仕組みを作ったと言う事ですから、それに具体的な進捗状況を、日本が確認する
ことが出来る形だということが、調査の実効性を確保する上で、極めて重要な事
だったと言う事で、そういう方向になったと言うことでありますと。語ったが。
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※問題は、制裁解除する条件が、北朝鮮の調査委員会を立ち上げて、「調査を開始する
時点」でと、言っているが過去の日朝間交渉で、「どれほど煮え湯を飲まされ、
誤魔化され、騙され、約束を反故にされた」過去の経過の事実から、それでもまだ、
政府は信用すると言うのか、何を持って北朝鮮が騙さない「信用、信頼の保証を得た
のか」その根拠を説明願いたいものだ、でなければ、国民は過去の北朝鮮の行動から、
今回は騙されないと言う何の保証も無い事を、多くの国民が危惧しているところだろう。
安倍政権が重要課題に取り上げた、拉致問題早期の解決を望むのは、国民も同じだ、
だがしかし、日本独自の諸々の制裁を、そう簡単に解除に踏み切ってよいものだろうか。
いまいちど本当に国民の納得できる制裁解除について厳しく再考願いたいものだ。
(北朝鮮)拉致問題の解決に向けたプロセスを前進するため、前向きな行動を示したと
認識している。北朝鮮側が言ってきた従来の”解決済み“と言う事では、なくなって
きている。今までと違い北朝鮮の対応は、今回ここは初めてだと思っています。
私たちは、まさに安倍政権のもとで、この拉致問題を全面解決すると、強い意志を
持って北朝鮮と交渉にあたってきましたから、まぁそういう意味で、今回こうゆう形で
合意できた、ある意味で絶好の機会だと思うので、全力で交渉にあたっていきたいと、
菅官房長官は会見で語ったが、政府の考え甘すぎると思わない?
何時もの官房長官の会見とは、何となく「違和感と伏し目がちで、歯切れの悪い」
判ったようで判らないような、はっきりとしない会見を聞いていると、
どうも北朝鮮から先に「飴を投げさせられたような」気がする。
また何時もの様に巧みに、騙されるのではないかと、会見から不安を感じさせられた。
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宋日昊(ソン・イルホ)氏は会見に応え、日朝合意した内容は100%といえる合意で
「関係改善の雰囲気を作るためには双方が、役割を果たすことが重要」だと述べ、
合意事項にあるように、出来るだけ早いうちに行動の措置をとるようになっている、
そして拉致被害者の再調査については、出来る限り早く組織「特別調査委員会」を
作り日本側に伝えようと思う。
日本との合同ではなく、情報を共有しながら北朝鮮側が進めると表明した。
信頼関係を深めながら、必ずこの方向で解決できるのが大事だ。
この調査では、拉致被害者だけでなくすべての行方不明者の日本人に関しても、
全面的に調査を行う(政府認定被害者は12名)特定失踪者800名ほどと言われる
行方不明者の調査も行うと会談では約束したようだが。この会談で合意した、
北朝鮮は、特別な権限を持つ「特別調査委員会」を、3週間前後で立ち上がると言ったが。
今回設置される特別調査委員会に、キム・ジョンウン(金正恩)第一書記が「特殊機関」
を調べられる強い権限を、特別調査委員会に与えられるのか、ハッキリとは現時点では
確認できていない。
特別な調査権限を与えられた委員会を設け、その特別な権限とは、日朝が合意した
内容では「すべての機関を調査できる権限だとしている」だが問題は,調査の実効性だ、
10年前の調査機関では、拉致を行ったとされる特殊機関も対象となったが、実際には
“特殊機関の人間との接触は困難”だったと、満足のいく調査結果を、出す事には
いたらなかったが。
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北朝鮮は特別な権限を持った、特別調査委員会を使って調査を進めると言っているが、
まったく茶番しか見えない。
拉致被害者、今改めて調査する問題ではないだろう、北朝鮮は拉致被害者と、特定
失踪者等が、国内でどうしているか、全ての日本人の北朝鮮国内での居場所も、把握
出来ていないなんて考えられない。
全部の日本人を把握し監視しているのは歴然とした事実、今さら調べなければならない
ものではないはず、調査した事で判明したと言うものではない、
この拉致問題を本気で解決する気なら、最高指導者である「金正恩第一書記が返すか、
返さないか決断一つ」これまで、幾度となく北朝鮮に、騙され続けてきた、此の度の
交渉で、本当に解決できるのか、それとも「飴だけ与える」結果にならないのか、
本当に約束は守られるのか、
まさかここで騙されて、終わりにならなければ良いのだが。不安は隠せない。
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どうも今回の交渉の目的は、気になるのが朝鮮総連中央本部の売却問題だ、
今まで北朝鮮は、総連本部の問題が解決しなければ、日朝関係の発展はありえない
と言う、立場を明確にしていたが、今回の合意文書の中に、総連と言う文言は
見当たらない、北朝鮮の方針が変わったのか、それとも密約が合意文書の中に
隠されているのか、
だが、気になる文言が一つある「在日朝鮮人の地位問題協議」と言う文面だ。
そこで、問題をはらみそうな、文言の問題点は、北朝鮮側が会見で公表した内容の
中で「在日朝鮮人の地位問題協議」の中に、朝鮮総連売却問題も含まれると言う
事を、宋日昊(ソン・イルホ)氏が発言した。
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日朝合意文書の説明では、「在日朝鮮人の地位問題協議」の解釈に「総連会館の
件も必ず含まれるし、高校(授業料)無償化問題も含まれる」と、在日朝鮮人の
地位に関する問題については、日朝平壌宣言に則って、誠実に協議することとした。
このところを特に宋日昊氏は強調した。
それだけではない、両国の合意文書の中に、今までとは違う内容が示された、注目
される文言がある。「調査の過程に於いて日本人の生存者が発見される場合」その
状況を日本側に伝え、帰国させる方向で協議しと、去就の問題に関し、必要な
措置を講じる事とした。
この様な文言が盛り込まれているとは言っても、「帰国」は、にわかに信じがたい。
この度の、日朝外務省局長級協議を終え、政府より交渉過程の発表に伴い、
拉致被害者家族会の方々が語られたことは、
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もっと長引くと思っていたが早い時期で動きが出るのでは、これが最後の機会と、
言うふうに我々も思っていますが、ぜひ成果を挙げて頂きたいと思っています。
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両国ともに納得がいって「良かったね」と言えるように、みんなが「あぁ良かったね」
と再会できることを願っております。
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カードを、完全な拉致の解決の方向に向かないまま、切ってしまうのが怖い、
この期待を裏切られないように遂一確認したい、
喜世子さんは
こんなに早く向こう(北朝鮮)が、動くとは思ってなかった、向こうの言う事は、
本当に信じがたいですからね、
弟照明さんは
今日までの、北朝鮮との交渉の中で何回裏切られてきたか、何度騙されてきたか、
此の度の交渉では、間違いなくぶれずに、解決に方向へ持って行ってほしいというのが
家族の思いだ、安倍総理は、そのことをよく理解している人であり、北朝鮮の政権に
関して、そういう点では、まだ安心感はある。
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今回の問題は、よけい難しい、北朝鮮の委員会が行う調査は、向こうのペースで行われる
再調査と言ったって、こちらの言い分通さないと
特定失踪者問題調査会曽田英雄氏は、
調査が始まり、調査内容、調査結果をどう出してくるのかを、見極めてからでないと
評価する事は出来ない
この様に拉致と認定された関係者と、北に連れ去られたと言われる特定失踪者の
関係者の思いに応えてほしいものだと願ってはいても。
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今回行われた、ストックホルムでの「日朝外務省局長級協議」で重ねられた、
日朝協議の結果、特別調査委員会を設置し、日本人拉致被害者の包括的全面調査を
行う事で合意に至ったが、問題は北朝鮮側が、どれほど本気で信頼できる対応
するのか、多くの関係する国民は、固唾をのんで交渉の行方を注視する中で、
北朝鮮が過去に幾度となく重ねた交渉のように、「嘘と騙しの交渉」が続く
ようであれば、この拉致問題は、永久に、解決される事など来ないだろう。
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ここは、北朝鮮の最高責任者キム・ジョンウン(金正恩)第一書記の、判断一つで
日朝両国民を思う、常識あるトップの大英断が待たれているが。
この機会を逃せば、北朝鮮には未来はないだろう。