❷キリスト教会の中に入ってきたニューエイジ
ニューエイジ思想は、キリスト教の服を着てひそかに教会の中に染み込んでいます。従って、絶対的な聖書の真理を強調せずに、愛と連合を強調する思想に対して私たちは非常に警戒する必要があります。もともとニューエイジ思想は、進化論や転生、占星術、超越瞑想などを含んでいる異教思想ですが、最近では、ニューエイジ運動が仮面をかぶって、キリスト教会に入り込み、彼らの教えがキリスト教の教理の中に変身して導入されています。現代の教会において、聖霊を受けたとか、自分は神の声を聞いたと主張したり、神秘的な啓示を見たり、超常現象を経験したと言う人のほとんどは、知らず知らずの間にニューエイジ運動の欺瞞的な影響下にあると言うことができます。
そのような特別な経験をしているクリスチャンを、神の言葉で試してみてください。多くの場合、彼らは聖書の真理を正確に知らないし、また、罪と裁き、そして義務の標準について漠然とした理解しかなかったり、とんでもない見解を持っていたりします。そのような人々に、どうして聖霊が関わりを持たれることができるでしょうか?今、私たちが住んでいるこの時代は、世界の終わりの時であり、悪魔が人類を欺くためにいろいろな種類の策略をめぐらしている危機の時代です。私たちがこのような誤謬(ごびゅう)から守られる唯一の鎧は、神の言葉である聖書を確実に理解することです。
❸ニューエイジに対する聖書の警告
神様の言葉である聖書は次のように私たちに警告しています。「不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、また、あらゆる不義の惑わしとを、滅ぶべき者どもに対して行うためである。彼らが滅びるのは、自分らの救となるべき真理に対する愛を受けいれなかった報いである。そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、こうして、真理を信じないで不義を喜んでいたすべての人を、さばくのである」(Ⅱテサロニケ2:9-12)。
また、使徒パウロはテモテにこう言いました。「しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。 それは、良心に焼き印をおされている偽り者の偽善のしわざである」。(1テモテ4:1)。
同じように使徒ヨハネも私たちに警告しています。「しかし、わたしたちは神から出たものである。神を知っている者は、わたしたちの言うことを聞き、神から出ない者は、わたしたちの言うことを聞かない。これによって、わたしたちは、真理の霊と迷いの霊との区別を知るのである」(1ヨハネ4:6)。
つまり、聖書の教えに従っていないすべてのことは、誤った霊によるものだと言われているのです。ただ聖書だけが、すべての真理と教えの標準です。
ガラテヤ1章8、9節はこう語っています。「しかし、たといわたしたちであろうと、天からの御使であろうと、わたしたちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その人はのろわるべきである。わたしたちが前に言っておいたように、今わたしは重ねて言う。もしある人が、あなたがたの受けいれた福音に反することを宣べ伝えているなら、その人はのろわるべきである」。
聖書が教える福音以外の、自由主義的福音、世俗的な福音、すなわち、罪を捨て去っていなくても、信じさえすれば無条件に救われるという一般受けのする都合のいい福音が広がっています。これらの教えも、キリスト教会に中入ってきたニューエイジ思想と歩調を合わせる立場です。