父は何でも自分でやってしまう器用な人でした。
今住んでいるこの家が完成した時、材木を買ってきて塀を作ったのも父でした。
また、防水コンクリートと石で小さな池と鹿威しまで作ってしまいました。
その塀もいつしか朽ち果て、池も子どもたちが車を持つようになった頃に業者さんにお願いして駐車場に作り変えました。
下の写真は、池を駐車場に作り変えた時に人のいい庭師さんが何処からか持ってきて取り付けてくれた南庭の木戸です。
取り替えてくれてから5年以上経ちますので、歪みが出たり飾りが壊れたりしていました。
そこで、裏の垣根を作る時に出た古くなった木戸の部材や家にあった材木、スダレ等を使い、今年になってから木戸を作り代えました。
木ネジと蝶番は購入したので、製作費0円とはいきませんでしたが、取手も受け金具も殆ど家にある物を使いました。
角の部分の木の組み方は図書館から借りてきたDIY本を参考にして、少し高度な切り込みを入れて組み合わせました。
あまり上手くできなかったので、角の部分に直角に曲がった金属を当てるなどして補強しています。
これも愛嬌かな…
最後の仕上げに、枠の部分をバーナで焼いて少し焦がしました。
落ち着いた色になりますし、虫が着くのを防ぐためです。
やること全てが上手く行く訳ではありませんし、上手く行かなかったらどうすればいいか工夫するチャンスです。
昔から日本では1本の釘も使わず見事な建築物や工芸品を作ってきました。
そこには様々な技(木の組み方や木の継ぎ方、その他の知恵)が用いられています。
そんな技を自分も一つでもできるようになりたいなと思っています。
…何歳になっても修行です…