お盆だからでしょうか、ここ数日、ブログには父の事を書いてしまいます。
今日も父のことで…
私の父は大正時代の生まれで、戦争体験もしてきた人でした。
そんな父の戦友に植木屋さんと石屋さんがおられたので、殆どタダ同然の値段で松やら金木犀やらを植えてもらい、玄関までのアプローチに使っている御影石も石を製材する際に出る切れ端を沢山分けてもらったようです。
また、親戚が小さな建設会社をやっていたので庭石になりそうな石をトラック1台分、好意で持ってきてもらいました。
持つべきものは戦友であり親戚です。
その頃、父はまだ元気でしたので、私も父と一緒にひと抱えほどの石を並べて庭の土留めをこしらえたりしました。
また、庭木が少なかったので父と2人で近くの山に熊笹や雑木をとりに行ったこともありました。
父は何でも自分でやってしまう器用な人でした。
多量の材木を買ってきて、自分で電動ノコと電動カンナを使い製材し、塗料を塗って立派な塀を作り上げました。
昔、父が作った当時の板塀

外側から見た板塀

また、運んでもらった石を防水シートを敷いた上に並べてコンクリートで固め、いつの間にか小さな池と鹿威しまで作ってしまいました。
風呂水用ポンプを使い池の水を揚げて鳴る鹿威し

その板塀もいつしか朽ち果て、池も子どもたちが車を持つようになった頃に業者さんにお願いして駐車場に作り変えました。
業者さんが、「しっかり固めてあったので石を除けるのに苦労しました」と話されたのがおかしくもありました。
その後、ホームセンターからヨシズを買ってきて補修した板塀の柱に固定して凌いでいました。
父のように薄板を買ってきて寸法を合わせて切り揃え、1枚1枚釘留めすればいいのでしょうが、作り上げる自信はありませんでした。
ヨシズが古くなると、ヨシズを編んでいる麻紐が切れていきます。
何か所も切れてしまうとヨシズはパラパラと外れていき、目隠しの役目も果たさなくなります。

ここまでなってしまうとまるでお化け屋敷です…
昨年の春、古い板塀の柱を再度補修し、長持ちしないのは覚悟で新しいヨシズと取り替えました。

急場しのぎなのですが…
咲いたばかりの杏子の花も気持ち良さそうでした。

