「沢登り第2部」に入る前に、初沢登りに行く前から取り掛かっていたソファー作りについて、数回に分けて書きますので宜しければお付き合いください。
我が家にまだ父がいて、母がいて、3人の子どもも小さかった頃に、2段ベッドを購入しました。
この2段ベッドは、分解・組立てがとても簡単で上の段のベッドを降して並べて使うこともできるようになっていました。
安い東南アジアの木材が使ってありますが、それでも5万円位は出した記憶があります… (多分???)。
買った当時は、上の子2人が2段ベッドを使い、下の子は父と母の部屋に布団を敷いてもらい寝ることが常でした。
子どもが成長し、上の子が1人家を出て行くと下の子が代わりにそのベッドを使う、という感じで随分長く使いました。
時は過ぎ、3人とも自立し家を出て行くと2段ベッドはその役割を終え、2階にある屋根裏部屋で分解されたまま長いこと眠ることになりました。
5万円程の木のベッドを20年近くも使ったのだから充分に元は取っていると思っています。
私の住む町の近くに家具で有名な町があります。
1年ほど前、連れ合いと一緒に家具屋さんに行った時のことです。
ウォルナットという重厚感のある木材で作られた、座面の広いソファーが二人の目に留まりました。
お店の人が、
「よかったら腰掛けてみませんか?」
と、声を掛けられたのです。
そのソファーに腰掛けた私と連れ合いは、一瞬にしてそのソファーの虜になってしまいました。
座面は少し硬めで、立ち上がりたくなくなってしまうほどそのソファーは心地良いのでした。
当然のことではありますが恐ろしく高額で、座っていた私の腰が抜けそうな価格で、慌ててその場を離れたのでした。
しかし、その後も、深く腰掛けることができて膝も伸ばせるそのソファーの事が気になってしかたありません。
何とかあのソファーに似たモノを自分でも作れないかと半年以上も考えていたのでした。
<つづく>