理想のソファーの姿は、あの家具屋さんで見たウォルナットのソファーです。
家具の町には材木を扱う製材所や店舗もありますが、これまた目が飛び出るくらい高額で私には手が出ません。
なので、杉材や松材などホームセンターでも手に入る木材に塗料を塗り、あの理想のソファーに出来るだけ近づけることを考えました。
子どもたちが使っていた2段ベッドの枠はまだしっかりしていて使えそうです。
でも、ベッドとソファーでは座面の高さが違いますし、構造も違います。
いろいろとベッド枠の加工もしなければならないし、足りない材料を購入しなければ完成させることはできません。
例えば、背もたれが必要ですし、背もたれにクッションも置きたいと思っています。
もちろん、ほどよい硬さの座面もどうしたら実現できるか考えなければいけません。
座面は、今私が使っているシングルベッドのマットを使うことにしました。
2段ベッドの底板は、構造を強くするために上面と下面の両方にベニヤが張られていました。
底板には両面に通気のための穴が沢山空けてありましたが、空気の循環が悪くて梅雨時期には、底板の下部が湿気ることもありました。
そこで、底板の片面のベニヤを剥がし、空気の循環を良くし、構造上弱くなった分、少し幅広の枠材を新たに打ち付け補強することにしました。
まず、底板に張ってあった古い布を剥がし薄いスポンジも取り除きます。
布はホチキスの針で止めてありましたのでホチキスを抜きます。
ホチキスは全部で200個以上打ち込んであり、一本一本ドライバーを差し込みペンチで引っ張って抜くのが大変な作業でした。
ホチキスを抜き終えたら、片面だけベニヤを剥がします。
ベニヤがキレイに剥がれず、バリが出て手に刺さるなどして途中で放棄したくなりました。
カンカン照りの天気も私の意欲を削いでいきます。
それでも理想のソファーの姿を思い浮かべながら自分を鼓舞し、何とか2対の底板のベニヤを剥がし終えたのでした。
<つづく>