父の遺したカメラがもう1台、“FTQL”これはファインダーをのぞくと腐食がひどかった。修理工房へ持ち込むと、レンズの絞りレバーがボディーにうまく伝わっていないとのことでレンズも修理することに… 使い慣れてない絞込み測光にチャレンジしようと、修理を終えたカメラを持って上野動物園へ行った。敢えて動きがある被写体に挑戦だ。シロクマ君のダイブを水槽側から観られる洞窟風の室内から狙ってみた。周りではデジカメの連写音が響いてる。こちらは一発勝負で、撮れているかどうかなんてその場で確認できない。じっくりチャンスを待ってシャッターを切った。後日仕上がりを見たら、まぐれできれいに撮れていた。その後も何本か練習していたある時、このFLレンズが巷で“アトムレンズ”と呼ばれていることをネットで知った。四六時中持ち抱えてるわけではないので、過敏に気にすることはないのだろうけど… それでも修理で甦ったカメラはやはり気持ちいいものだ。
初めて買ってもらったカメラが“OM-1” 同時期のF2と比べると本当に小さくて軽かった。デジカメが出だした頃、ASAダイヤルの表示面を落としてしまった。幸いすぐに拾い見つけたのだが、落ちたパーツがそれだけだったのか分からず、しかもダイヤルをくるくる回してしまったので本来あるべき状態も同様に分からなくなってしまい、以来使わなくなってしまった。ファインダーをのぞくと腐食が…。年初めに工房へ修理をお願いした。プリズムを交換するとこんなに明るくきれいになるのかとびっくりした。3月末、京都に連れて行ったのだが、あきれるくらい下手な写りだった。暫くはこの“OM-1”で上手く撮れるように使っていこうと思っている。
ライツミノルタCLは 昨年の“SAYONARA国立競技場”の時に連れて行った。午前中は築地界隈を歩いた。夏空の青もかなりきれいに撮れたし、日没後の国立も手持ちで記録ができた。ところが、以前はファインダー内に元気に出てきた赤い“ビックリ”警告マークが出なくなっていた。まぁシャッタースピードや露出に気をつければいいことなのだが…。今のうちに修理した方がよいのかなぁと迷ってしまっている。
しまい込んでいたフィルム・カメラたちを、昨年の秋頃から救済している。3月末を以て閉所となった近所の都バス大塚車庫。“ニコン”原点の地、地元白山に敬意を表しF2を連れて行った。時折陽が射す曇り空だったが露出計も動いてくれて、きれいに記録を残すことができた。茗荷谷界隈もかなり風景が変わってきていて、都電の車庫だった昭和の面影残るこの営業所の取り壊しはやはり残念だ。フォトミックSBを着けたF2は大きくて重いが、まだまだ使えそうでひと安心。
キャノンA-1のシャッター鳴きを治した。潤滑油、インジェクター等を買い込んで、挑戦してみた。先人たちの体験、教訓等を頭の中で反復しながらやってみた。結果、見事に鳴きが止まった。先人たちのアドバイスに感謝だ。他に何台かモルト交換もやった。先月、たまたま連れ出したマミヤZEクォーツで撮った写真に光漏れが写り込んでいて、それがきっかけで今回のD I Yとなったわけだ。本当ならしっかり修理の専門家にお願いしたいところだが…。あくまでもD I Yは“自己責任で”が鉄則です。上手くいってよかった(汗)。