ジェーン・バーキンが亡くなって2ヶ月、映画“ジェーンとシャルロット”を観に行った。異父三姉妹の次女シャルロット・ゲンズブール初監督作品がこのドキュメンタリーだ。J・バーキンと言えば、バッグの名が思い浮かぶ。女優、歌手など活動の幅は広かったようだ。3.11震災から1ヶ月も経たない時にチャリーティ公演で来日されたりと、日本にも所縁深い方だったようだ。ドキュメンタリーは、日本滞在中の母、娘が互いに向き合うことからスタートする。次第に絆が深まる様子がよくわかる。知っているのは、無名時代に出演した“欲望” そう、ジェフ・ベックとジミー・ペイジの演奏シーンがある映画。シャーリー・バッシーが歌う“ゴールドフィンガー”の作曲者ジョン・バリーがパートナーだったことくらい。彼女の活動、活躍をよく知らなくても、ふたりの母娘が飾ることなく心穏やかに過ごす時間に、こちらが深く癒されていき、どこか人恋しくなった。
あらためてご冥福をお祈りいたします。
(敬称略)