テリー・ライリー 立体音響ライヴ@東本願寺・能舞台を観に京都へ行った。現在開催中のAMBIENT KYOTO 2023のライヴだ。開場時にはすっかり日が暮れ、寒いほどだった。すでに開演前の会場はSEが静かに流れていた。ほぼ定刻に開演。テリーはゆっくりと、でもしっかりとした足どりで登場し、鍵盤ハーモニカで演奏を始めた。橋掛かりに目を向けると、民族面装束を纏った宮本沙羅がゆっくりパフォーマンスしながら登場し合流した。今夜のステージの世界がすでに出来上がっていた。メロディーとループはスムーズに音色を変化させながら能舞台の空間を舞っている。太鼓の音色は時に床の空洞を唸り響かせているように思えた。音に静寂があると虫の音が静かに聴こえ、ラーガには何故か不思議と身体がゆっくりと動かされていた。東の夜空にはひときわ明るい星が輝き、西の木陰からは京都タワーが見えかくれしていた。およそ100分休むことなくキーボードとタブレットを操り続けたテリーは、まるで仙人のようだった。まさにアンビエントな空間に包まれた貴重なステージを体験できた。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/67/01dd04dd154f5ae56f23017a97e796ef.jpg?1697349386)
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(敬称略)