イベント会場での即興曲作りとレコーディング見学『アトリエ・クリエ』と、トーク&お誕生日会『アトリエ・カフェ』の二部構成でファンクラブ限定イベントが開かれた。
まずは第一部『アトリエ・クリエ』。
さすが宅録女子のパイオニアだけあって、キーボードとPCをサクサクと操っていく“先生”!(現在、大学で教鞭をとってるのであえて)。
事前に募集した『歌詞のカケラ』を、“生徒”(私達参加メンバー)が決めた曲のイメージに合わせて『詞』へと形づくる。ひとつの『カケラ』だけで、あっという間にイメージを膨らませていく。自然とカラダが揺れだし、脳内会議で創られていく様はとても創造豊かだ。しかも同時にメロディーまでも生まれてきてる。『カケラ』の字数や語呂の抑揚とメロディーの糸が突然紡ぎ始まる。ただただ驚きでしかなかった。目を閉じて“先生”の呟きに聞き入ってしまった。音楽家の理論・知識と、アーティスト“新津由衣”の創作舞台が繰り広げられた。
テンポを決めて始まる『レコーディング』も解説を交えながら分かりやすく教えてくれた。“くるみ割り人形”みたいなって楽器の選択を表現したり、音色名からの閃きでツール内臓の音源を試したりと、ここでも驚きと納得の連続だ。『歌を録音する時と、お料理する時の集中は半端ない』と“先生”が自ら話しながら“うた”を重ねていく。よく通る生の歌声が心地いい。こうしておよそ2時間で素敵なデモが出来上がる。しかもこの音源をQRコードでプレゼントしてくれた。“先生”の創作アトリエを体験出来きる貴重な時間をすごせた。
そして、第二部“トーク&お誕生日会”の『アトリエ・カフェ』。
出席“生徒”全員にプレゼントがあった。主賓の“先生”から、手作り感いっぱいの心暖まる“お・も・て・な・し”を受けた。
ゆいちゃんがくじを引くように箱の中から番号札を選んで、ファンと対談するトーク“ゆい子の部屋”。
なんと2番目に引いた番号札が自分の番号だった。“え~っ”一気に心拍数はねあがった。それでも勇気を出して登壇してお話しをした。アルバム『傑作』がどうなっていくか尋ねると、表現するアイディアや想いを熱く自身の言葉で語ってくれた。その時の眼差しは本当に“キラキラ”輝いていた。決して容易なことではないけど、いつの日か納得できるものを創って披露してほしい。きっと誰も真似の出来ない仕掛けになるはず。“生徒”のみんなもそう願っているのでは。もうひとつ、私の大好きなアルバムNeat's『MOA』のことを、過去のことなのでちょっと失礼かなと思いながら聞いてみた。“いつかは”としつつも、何か出来ることがあるかもと『MOA』への熱い想いを聞かせてくれた。大胆なリメイク、“かたち”にしてほしいな。『MOA』のネイキッドと私が勝手に思ってる『BEDROOM ORCHESTRA Ⅱ』、これ是非“CD化”して欲しいし、同梱の絵本は、装丁を新たにして図書館の書架に加えてほしい一冊だ。
ドキドキしたけど、指名されてとても嬉しかった。それにしても“ゆいちゃん”近すぎて緊張した~。
最後に『傑作』から一曲“創作”の弾き語り初披露。小さな会場なので生声が聞こえる。“創ることが楽しくて仕方ない”そんな想いを届けてくれるなんて感動的な瞬間だ。
こうして『アトリエの休日』は終演となった。
とても充実した、新津由衣にしか出来ない素敵なファンクラブ・イベントだった。
新津由衣は“歌と笑顔を届けてくれる優しいアーティスト、シンガーソングライター”だ。
余談だが、時間のある時に『BEDROOM ORCHESTRA Ⅱ』のプレイボタンを聴くようにしている。仕方のないことだけど、いずれ経年で蓄電力が低下することが考えられるからだ。お持ちの方、時々使って、取説に従って充電する事をお勧めします。
(敬称略)