住宅設計とシアタールーム、音響の事、生活環境に存在する音の種類と考え方で過ごし方は変化しますよ、設計デザインの考え方も同様に。

設計とデザインのチカラで

暮らしの空間を上質に整えてみませんか？

やまぐち建築設計室ホームページ　

皆さんは何の為に家を建てるのですか？

家を建てる事が目的ですか？

それとも家を建てる事によって

得る事の出来る「何か」ですか？。

皆さんにとって

暮らす空間に見えない存在・・・・・・。

音の話しがありますよね。

過ごし方に実はそういった事柄は大切。

 

例えば音について、

有意の音と無意の音という区別。

 

有意の音というのは、

例えば話し声とか、

音楽の音などのように「意味」を持って

聞こえている音のことをいいます。

 

それに対して、

無意の音というのは、

風の音や交通の走行音などのように、

特別の「意味」を持たない、

単なる音のことです。

 

それは聞く側の都合ですけどね・・・・・・。

 

そして、

防音や遮音ということについて考えるとき、

この有意の音、無為の音という概念は、

たいへん重要な意味を持ちますよ。

 

それはなぜかというと、

有意の音というのは無意の音にくらべて、

小音量であっても耳につくからです。

 

たとえば地下鉄に乗っている時。

車両内にはかなりの騒音があります。

しかし、そんな中でも多くの人は、

それほど苦には感じていません。

 

なかには眠っている人もいるくらいですよね。

 

ところが、隣に座っている人が、

イヤホンで音楽を聴き始めたとしたら。

聞いている本人には

心地よいBGMだったとしても

その音がイヤホンから漏れてきた場合、

それは地下鉄の走行音などとは

比べ物にならないくらい

小さい音であるにもかかわらず、

耳に付いて、

居心地の悪い思いをしたことのある方・・・・・。

いませんか？

 

こういった場合、

地下鉄の走行音が無意の音であるのに対して、

イヤホンから漏れてくる音は

有意の音になるからです。

 

本当に「聞く側」の都合ですが・・・・・・。

 

そして建築の空間においても「その概念」を

考えておく事は大切なんです・・・・・。

 

防音性能を持たせて、

計測値をあるレベル以下にすれば、

それで解決する場合が多いのですが、

外へ漏れ出す音や室内間を通過する音は、

いくら計測値としては小さても

有意の音であると、

やはり耳に付いてしまいます。

 

逆に無音という状態に「家」では

人は意外に耐える事なかなか大変だったりしますよ。

 

少しざわつく方が落ち着いたり・・・・・。

 

よく、防音工事を行ったあとで

騒音計を取り出して音を測り、

ほら３０デシベルも音が小さくなりましたよ、

などと言って、

それで事足れりとしている

防音屋さんが多いのですが、

騒音計は有意の音と無意の音を

判別することはできません。

 

人の感覚は単純ですが

逆に単純では無い部分が多いので・・・・・・。

 

単に音の計測値が小さくなったことだけでなく、

有意な音を、無意な音に感じるような

暮らしの空間に仕上げる事・・・・・。

 

それをよく認識しておくことが、

暮らしの空間におけるみえない要素を

デザインするという意味で

とても大切なことだったりしますよ。

 

落ち着く空間、

居心地のよい空間の違いにも

意味がありますよね・・・・・。

 

住み方のデザインは

人生を変えますよね、

劇的に・・・・・。

 

過ごす環境と

空間が生み出す意味を丁寧に。

雰囲気を味わう空間となる事で

過ごす時間の豊かさをデザインしていますよ。

 

 

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