日本の心・さいき

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ある小児科医の独り言(14)

2009-02-15 18:07:41 | Weblog
 2月14日の「熊本日日新聞」に、熊本のある短大で調査した「野生度調査」の結果が記載されていた。30項目の質問を県内の男女学生268人に実施している。何と、野性度20%以下が67%との結果が出ている。乳幼児を持つ保護者284人に対しても同じ質問が行われ、野生のパワーがないが一番多くて39%となっている。
 野宿が出来ない、水洗トイレでしか用を足せない、素足であるけない、などの野生度が確実に低下しているとの結果が出たのだ。
 生物学的に、男性には、テストステロンなる男性ホルモンが女性よりも明らかに高い。12歳まではさほど性差がなかったのに、それからと言うモノ、男の子は、精巣から否応なしにこのテストステロンを大量に浴びることになる。(歳取って、テストステロンが少なくなって、女性の更年期の様に、元気なくなる時期もある様だが)
 このテストステロンの適切な分泌が、男たるものの積極性や勇気や男らしさを生むこととなる。それが上手く出る為には、次の状況下が必要(らしい)。
1、テストステロンの分泌は朝が高い。従って、そのリズムに合わせて、暗くなれば寝て、朝日と共に起きる生活が必至。つまり、夜更かしと朝寝坊は厳禁となる。
2、3次元の視覚刺激、例えば、テレビやパソコンの画面などばかり見ていると、テストステロンの分泌は、低下してしまう。立体的な肌を通しての触れ合いが大切だ。
3、適度な肉体的疲労感が大切である。TVゲームばかりして脳だけを疲れさせ、体が運動不足に陥っていると、テストステロンの分泌は確実に低下する。
4、時には、はめを外した行動をすることも大切。
5、適度な期待や褒め言葉やプレッシャーを与えることも大切である。(よく遊び、よく学べ。仕事の出来る人は、遊びも上手)
 飼い慣らされたネコは、ネズミを見ても追い駆けなくなる傾向にあるそうだ。男の子も、不自由ない世界、決められた世界に飼い慣らされていると、オスの野生性をなくしてしまうかもね?!

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アル小児科医の独り言(13)

2009-02-15 09:42:06 | Weblog
 朝、NHKでかってスピードのメンバーの「今井絵理子」さんのことを取り上げていた。離婚を経験し、難聴の息子を持ち、手話を交えた演奏活動をし、本を出版し、正に、強く優しく生きて、周りの人に勇気を与えている。
 いろんな出来事が彼女に力を与え、いい方向に力強く動いていると思う。
 いろんな出来事が人を強くしていく。やはり、若い時の苦労は、買ってでもせよとの先人の教えは、当たっていると思う。
 若い時に、頂点に上り詰めると、後が大変だ。下がるばかりで、その傾きが急なほど、落ち込むことになる。いつも低空飛行だと、落ち込みも少ないので、ちょっと上がると、嬉しさも倍増する感じかな。
 周りを見てみると、いろんな人がいる。長生きしている人を見てみると、そんな人は、例外なくニコニコと柔和な顔をして、周りに感謝の気持ちを伝えている。頭が低くて、時々、手を合わせている姿を見る。人の悪口はあまり言わない様だなあ。そして、こちらの話にも耳を傾けてくれて、時々、尋ねてくる。これが長生きの秘訣かなあ。
 徳川家康に関する所で、長寿のコツは、「気は長く、勤めは堅く、色薄く、食細うして、心は広かれ」とある。
 私は、「感動」「緊張」「くつろぎ」「継続」「好奇心」の「カキクケコ」が、老後には特に大切だと思っているけど。
 小さい時からいやいやながら勉強をしていると、大学に入っても勉強がいやになり、社会人になっても、解答のはっきりしない問題を積極的にどんどん自分で作ってそれを解くと言う努力をしなくなるんじゃないのかなとつい思ってしまう。
 勉強なんて、いつから始めてもいい訳だし、日本の様に、高校卒業生が一斉に寒い時期に一緒になって受験をして、それで将来の進路がほぼ決まる場合もある何て、何か不自然だなあ。少なくとも、年に2回あって、高校の時には、基礎を、大学でそれをもっと自分なりに探究するというのが、本スジじゃないのかなあ。大学に入っても、高校の基礎をやり直している何て、日本の教育、おかしいし、それを早く改めようとどうしてしないのかなあ。
 オーストラリアのゴールドコーストには、フランスで始まったボランティア運動の流れで、1980年代から「U3A」が始まっている。University of The Third Ageの略で、退職した人々の生活向上をはかる目的のもの。
 生徒も講師も第3の世代(欧米流の考え方では、第1の世代とは、親に養ってもらう世代、第2の世代は、子どもを育てる世代)と言われる55歳以上の退職者等で、国籍、民族、資格の有無など一切問わずに会員になることが出来る。年に1回会費を納めれば、ここでやっている科目は好きなだけコースを取ることが出来る。会費は、年間わずか30ドルだが、教える方も会費を払うと言うのがおもしろい。
 生きることは、学ぶこと、いつまでも、子どもの様に目を輝かしてい生きて行きたいと思います。

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