日本の心・さいき

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スズメバチの恐怖

2009-10-02 13:22:33 | Weblog
 NHKの「ためしてガッテン」(平成21年9月30日)で、「スズメバチの恐怖」が述べられていた。
 日本では、毎年、クマやヘビで亡くなる数より、スズメバチでなくなる数の方が圧倒的に多い。多い年には、年間73名もがそれで命を絶っている。野生動物の中では、最も危険なのだ。エェッ、そんなに多いの!って感じだ。
 スズメバチには、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチとある。私達がよく見るキイロスズメバチ、近づくととても危険だ。スズメバチにとっては、その行為は、子どもを育てる為の防衛手段で、人が何もしなければ、攻撃する気はないのであるが・・・。
 夏の終わりから秋にかけての今頃が多い。しかも、近年、住宅街や都市でスズメバチが急増している。
 刺されたらハチも死ぬと思っている人がいるが、それは、(かわいい)ミツバチ(マーヤ)のことで、スズメバチは、違う。ミツバチの毒針はギザギザなっていて、一度刺すと相手に返しが引っかかり、体内から毒袋が抜け出て確かに死んでしまう。(自害して仲間を守る様に運命付けられている様だが)。
 スズメバチの毒針はギザギザの返しがつるっとした鞘(さや)に収まっていて、針が体から抜けてしまうことはなく、毒液がなくなるまで何度でも刺すことが出来る。
 スズメバチに刺されて亡くなるのは、窒息死。一度スズメバチに刺されて抗体が出来ると、二度目に刺された時、アナフィラキシーショックとなり、血圧の急降下とともに喉の粘膜のむくみ、気管の収縮が起き、窒息してしまう。デング熱と同じで、二度刺されると危ない。体質によっては一度刺されただけでも命の危険がある。(割合は、0.4~3%?!)
 スズメバチは、その毒液を敵にかけて、仲間に知らせる。掛けられたら、仲間がドッと来るので、一目散に逃げるしかない。
キイロスズメバチは、本来、生きた昆虫を捕まえて幼虫の餌にしているはずなのに、調理された魚や動物の肉まで幼虫の餌にできる。このため、都市のゴミ捨て場は格好の餌場になっている。又、都市では、天敵のオオスズメバチがいない。
 スズメバチ対策は、・・・
・黒いものに来るので、帽子を被り、白い服を着る。
・見つけたら スズメバチの視界に入らない様に、低い姿勢で 後ずさりしながら、ゆっくり逃げる。
・体に付いた場合、激しく振り落とそうとすると、かえって攻撃を受ける。(そうは言っても、冷静になれないなあ)
・虫よけスプレーは、全く無効。
・液を拭きかけられたら、全力ダッシュで逃げる。
・刺されたら搾り冷やして病院へ行く。(注射器のような形をした毒吸引器ががアウトドア用品店などで販売されている)

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