日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

続・幸せになるには・・・

2013-08-24 15:10:56 | Weblog
 ハーバード大学の社会心理学教授ダニエル・ギルバート氏は、「私たちは常に幸せにつまずいており、常に環境に順応し続けている。」と言われています。
 失くして、今まで如何に幸せだったかと、やっと気が付く人もいます。青い鳥の様に、身近に幸せになる要素が沢山あるのに、なかなか気が付かないケースも多いと思います。
 常にヒトは、行動に選択を迫られます。イエスかノーだけでなく、3つや4つの中から選択したり、自分なりに優先条件を点数化したり、多くのファクターを機械的に入れ込んで、選択する場合もあります。
 そんな時、「直観」と「理性」がぶつかり合って、決断することになります。
 「直観」が教えてくれるものは、「今欲しいのは何か?」と言うことです。「理性」が教えてくれるのは、「この先、欲しいものは何か?」と言うことです。「直観」には、「理性」の様に緻密な数式はありません。
 例えば、結婚相手を決める時を考えれば・・・
 ある女性が結婚相手を決める時、コンピューターで(給与・学歴・経歴・家柄・身長・年齢・趣味で)ピッタリの人がいて、その人と結婚しようと思っていたのですが、最後の最後の所で、何故か気が進まず、いつも自分に思いを寄せている(給与も低く、高学歴もなく、家庭も複雑だが、とても心の美しい)人を「直感」で選ぶテレビドラマがありましたが・・・。
 シーナ・アイエンガー教授は、「幸せになる為の選択を惑わす4つの障害」に付いて述べています。
1)「数値にこだわり過ぎる」
 大切なことは、客観的な数字に出ません。この場合、直観力が非常に大切なこととなります。
2)「自分の欲しいものが分からない」
 人間は自分が「欲しいもの」が分からなくなると幸せを感じられなくなります。「欲しいもの」が分かっている限り幸せになれます。
3)「幸せをもたらすものへの過度の期待」
 人間の創ったお金やモノは、幸せになる為の手段でしかありません・・・。
4)「分かっていても間違った選択をしてしまう」
 直観は、理性についつい負けてしまう傾向にあります・・・?!
 ミケランジェロの言葉を借りて言えば・・・人生は、単なる大理石から、限られた時間に、どんどん余分なものを削って行って、最後に、自分なりの芸術作品を創る上げるようなものではないでしょうか。出来るだけいい芸術作品を残したいと思えば、自分で選んだ選択を着実に実践する強い意志が大切だと思います。(*イタリアのフィレンツェにあるアカデミア美術館に平成17年5月に行って、列にしばらく並んで、ダヴィデ像の前で、1時間ぐらい見惚れていましたが・・・驚いたのは、そのアカデミア美術館には、完成してない彫刻も、いくつか展示されていました・・・→その不完全な彫刻像を見て、ダヴィデ像は、ミケランジェロにとっても充分に満足出来る完成品だったと思いました!シニョーリア広場にもミケランジェロ公園にも、そのレプリカがありましたが、アカデミア美術館の本物が、やはり圧巻でした!)

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幸せになるには・・・

2013-08-24 12:46:03 | Weblog
 幸せになるには、どうしたらいいのでしょうか?
 本屋さんに行くと、その関係の本が沢山並べらていますが、その本を読んでも、それで幸せになっていないケースが多いのは、何故でしょうか?
 試験に合格しさえすれば、正規職員になれれば、給料が良ければ、健康を取り戻せれば、結婚出来れば、自分の家が持てれば、(賭け事で)大金が入れば・・・しかし、それが実現しても、幸せ感が長続きせず・・・他人から見れば、幸せそうに見えるのに、本人にとっては、そう思ってなかったりして・・・幸せの尺度は、人により違うし、又、時と場合によってコロコロと変わります。
 私の場合、来年65歳になりますが、考え方が最近特に変わった感じがします。天草に来た時、初めは、(特に私の住む龍ヶ岳町は、交通の便が天草の中でもとても悪くて)大変な所に来たもんだと思っていましたが、まる8年もすると、家内も(バスの便数が少なくなっているのに)「ここ、いいねえ・・・」と言う様になり、又、ガタガタ道だった道路も次第に整備されて来て、仕事も休みも、マイペースでさせて頂いて、「よかとこ」って感じになってますが・・・!
 車なし、肩書き(非常勤なので)なし、時間外診療も時間を決めて診ているので、さほど苦にならないし、こんな感じでこのまま数年続けられればいいなあと願っていますが(←一番心配なのは、私の健康ですが・・・)・・・。
 人により、幸せになる理由が違いますが・・・お金さえあれば、幸せになれるとまでは思っていなくても、世の中、お金で解決することが多く、選択の幅も広がり、より幸せになれると思っている人が多いと思いますが・・・しかし、一番大切なものはお金かと言われると、どうでしょうか・・・?!
 日本では、戦後の食べ物のない時代から今の飽食の時代までに、世帯の収入が実質5倍にもなっています。しかし、何故か、幸福度は殆ど変わっていません!
 私の小さい時を思い出しても、多くの人が貧乏でした。お腹を空かして泣いている子どもも現にいました。私の家も、(父が教員でしたが)ずっとつけで買い、ボーナスの時に帳消しにしていましたし、兄2人も姉も奨学金を利用して大学に行き、又、兄は、中学生の時にバイトをしていましたが・・・。
 アメリカのGSS(総合的社会調査)で、収入と幸福度に相関関係があるかどうかを見ると・・・→
 ある調査では、(年収2万ドル以下、2万ドル以上、5万ドル以上、9万ドル以上と分けて)収入と幸福度の関係を調べています。「幸せでない」「幸せ」「とても幸せ」の3つで答えさせると・・・→
 「幸せでない」が最も多いのは、2万ドル以下の人で、「とっても幸せ」が最も多いのは、5万ドル以上の人と9万ドル以上の人(両者に差がない)となっています。5万ドル以上の人も9万ドル以上の人も、「幸せでない」「幸せ」「とても幸せ」の割合に殆ど差がない結果が出ています。年収10万ドルの人も100万ドルの人も、幸福度に差はないのです。


*NHK教育テレビ「白熱教室」でのコロンビア大学ビジネス・スクール教授 シーナ・アイエンガーの講演内容より引用
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20100418/1
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20120206/1  

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