このブログに新しいカテゴリーを加えました。
ズバリ「教育ニュース」
教育に関連する最新のニュースについて,一小学校教諭が現場レベルで一言物申させてもらうという… のをやってみようかな?
ぐらいで試しに今回やってみます。
このブログも記事数が650ほどになり,話題も多岐にわたるようになってきました。
正直,ネタも尽きることがあるわけで(笑)
このブログを続けるためにも,またブログの幅を広げるためにも,この新しいカテゴリーが活躍してくれればなと思います。
一番は読んでくださる方の反応です。
これまで「攻略法」として書いてきた記事は,なかなかうれしい反応が多かったので,(リンク先の「ブログ村小学校教育では,投稿記事はほぼ必ず『注目記事』にランクインさせてもらっています」)今回始める「教育ニュース」も,それらに負けない反応が見られたら,それなりのニーズがあるものとして,続けていきたいと思います。
もしそうでなければ,これはボツになるまでですね。(笑)
さて,第一回目に取り上げるニュースは
「小学校の英語 正式教科に」という提言案が出されたというニュースです。
政府の教育再生実行会議は,国際的に活躍できる人材を育成するために,今の小学校英語を5・6年生より前の学年から実施すること,正式な教科にすることなどを検討するようもとめる提言案をまとめました。
安倍総理は「徹底した国際化を断行していく必要がある」と述べました。
安倍総理,今絶好調なだけに,教育の分野における「改革」にも意欲的で,しかもそれが実現されていく可能性は大きいのかもしれませんね。
もしそうなれば,私たち現場の小学校教員は,また大きな影響を受けることになります。
外国語活動が導入されて一定の時間が経過している今でさえ,やはり英語を子どもたちに自分で教えることへの抵抗や苦手感がある先生はたくさんいるのが現状です。
どこかに
「なんで小学校の先生の私たちが英語を教えなきゃならんの!?」
みたいな感情が根強く残っている。
そんな先生が多いはずです。
(やはり年配の先生に多いかな?)
そりゃそうです。
自分が小学校の先生になったときは,英語を教えるなんてことは求められておらず,当然そのスキルは磨いてきていないわけですから。
極端に言えば,英語ができない人でも,小学校の先生にはなれたわけです。
そんな先生が,今は「英語を教えなさい」と言われるようになり「私,英語できませんが」と顔をこわばらせています。
この先生たちの厳しい状況について,上の人たちもなんとかサポートしようとはしてくれています。
教材,教具を支給してくれたり,ALTを配置してくれたり,様々な研修会を開いてくれたり。
そこに救われている面も大変大きいと思います。
「小学校の先生」に関する既存の固定概念を打ち破り,英語を教えることに前向きになり,自らの英語語学力や,その指導法を学ぼうとできる先生になることが求められています。
今回,教科化されることになれば,いわゆる「テスト」などによる「評価」をしなくてはいけなくなり,当然教える側の責任はより重くなるといこと。
「苦手だから,なんとか歌やゲームを工夫して楽しく盛り上がらせて…!」
なんてことだけでは許されません。
よりグローバル化されるであろう今後の社会において,子どもたちがより英語に堪能であるべきだという意図はよく分かるので,私としては,教科化されて,小学校においてよりみっちりと英語の学習を進めていくことには賛成です。
ここで強く思うのは,
じゃあ私たち小学校の先生が,確実に子どもに英語を教えられるように,私たちを管理している人たちが責任もって行動をとってください。
ということです。
政府が英語を教科化したから,すぐに子どもたちの英語が堪能になるわけではありません。
現場に丸投げされた状態では,下手すれば,先生たちの英語を教えるスキルは何も変わっていないまま,無責任なテストや評価が行われるということになりかねません。
自主的に研鑽を積む先生はいるかもしれません,残念なことに,それができる先生はそう多くないはずです。
だから,先生全員が確実に英語の研鑽を積む「システム」を国には作ってもらいたい。
子どもを変えるために教育を変えたいなら,まずは「教育者」を変えることからでしょう。
ぜひ,そのプロセスを確実に踏んだ上で,この提言を実現化していってほしいと,現場のものとしては強く願います。
以前に中学校の英語の先生と話をする機会があり,おもしろいことを聞きました。
「小学校で外国語の授業が始まりましたけど,中学校の英語の先生という立場から一番強く望むことはなんですか?」
と尋ねたところ
「間違った英語を覚えて進学させないでほしい。」
という答えでした。
そりゃそうでしょうね。