[PR] ペット霊園</noscript>
バックナンバーで,「発表しない子たちを元気よく発表させる攻略法」としていくつか紹介してきました。
○超簡単な発問をしてあげる
○テンポよく発問する
○一人だけでなく,複数人を当てる技もある
○たまには手を挙げていない子を当てる
といったことです。
これらは,授業の流れづくりの上でも基本となると思います。
子どもをしっかりと授業に参加させる。
心地よい授業のリズムを生み出す。
そのためにも,上に紹介したような工夫を繰り返し,授業を活性化していく必要があります。
ただし,ここで紹介した攻略法は,「答えるのが容易な発問」に関するものに限られていました。
要するに,しっかりと先生の発問を聞いていれば,多くの子が難なく答えられるような発問です。
「この文章題の中で,太郎君はアメをいくつ配りましたか?」
「このグラフの縦軸は何を表していますか?」
といったことです。
こういった発問が授業づくりの上で重要なことは,繰り返しお話している通りですが,授業の山場ともなると,こういった簡単な発問のみでは済まされなくなります。
より発問の内容が難しくなるのです。
「今回の,塩酸で物を溶かす実験から分かることは?」
「海の中でついに出会ったクエを,主人公はなぜ仕留めなかった?」
答えが簡単には出ない,一言では言えない,そんな難しく,そしておもしろい発問です。
こういった発問に対しては,上のような攻略法を一辺倒に使うわけにもいきません。
じっくりと時間をかけて,考えて,そして答えを出してほしいです。
そして,こうして子ども一人一人が導き出した答えも,ぜひ自ら発表できるようになってほしいと願います。
しかし,問題が難しいし,答えの内容も複雑なので,こんな場面では,発表しようとする子の数もぐっと少なくなってしまいがちです。
自分の答えに,自信がもてないのです。
「ほら,どんな答えでもいいんだよ。言ってみよう!」なんて先生の励ましも,イマイチ。
ここでも,やはりいくつかの攻略法が必要です。
まずはこれ!
答えは必ず書かせる!
これを基本としましょう。
ノートにでも,ワークシートにでも,必ず書かせることです。
問題が難しかったから,子どもたちは頭の中でいっぱい考えたはずです。
頭の中だけでなく,友だちや先生との会話を通して考えた子もいるでしょう。
その活動の中で,なんとか自分なりの考えが出てきた。
しかし,それをいきなりそのまま発表しなさいというのは,これはとても難しいことです。
大人でも,頭の中で整理のついていないことを,人に伝えるための言葉にまとめて言うことは難しい。
だからこそ,答えをまとめるためにも,書かせることは基本です。
書くことさえ難しいかもしれませんが,それを経ないと,発表はもっと難しい。
こういったことも繰り返しの訓練です。繰り返してできるようになっていく学力です。
だから,子どもたちに難しい発問を投げかけて,その解決に向けて取り組ませるときは,考えたり話し合ったりする時間とともに,必ず「書いてまとめる」時間も保証するようにしましょう。
発表させる前には「必ず,自分の答えはノートに書きましょう。」「あと2分で発表です。ちゃんとノートに書いていますか?」と声を掛けてあげましょう。
そしてがんばって書けたら,あとは発表となっても,とりあえずはそれを読めばいいのですから,子どもにとってもハードルが低くなり,発表しやすくなります。
また,ノートに書けたということが,自分なりの答えが形になったということだから,自信がもてるようになるでしょう。
自ら進んで発表させるためには,まず答えは書かせることです。
↓ブログ村のみなさんの記事も大変おもしろいですよ!