小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

担任は1人で仕事をする時代ではなくなったと

2019-02-07 20:33:13 | 教師の仕事術の攻略法
小学校の学級経営は,担任の先生が担う。
担任の先生が一人で。
小学校の授業は,担任の先生が受け持つ。
ほとんどの教科を。

というのが基本的な形なのですが,これが最近は,とことんそうではなってきたなと感じています。
要するに,担任の先生が一人で,独力で仕事をするというスタイルがどんどんなくなってきたということです。
他の職員と複数で仕事に当たることが増えてきた,そういう協同的な仕事の仕方というのが最近の実態です。

その要因の一つが,やはり特別支援体制の充実です。
その対象となる子がいる場合,担任以外にサポートに当たってくれる職員が共に授業などをすることになります。
それは支援学級の担任であったり,支援員であったり,支援アドバイザーであったり。
なので,対象となる子が多ければ多いほど,共に仕事をする職員の数も増えるわけで,今まさしくそういう現場が増えているように感じます。

もう一つの要因は,学力向上をめざす観点で配置される職員です。
理科などを教える専科や,指導法改善としての加配職員がこれにあたります。
担任以外の職員と,子どもを分けて少人数指導したり,TTで指導したりする授業も以前より増えてきました。

以前は,何でも担任一人でやることが多かったので,逆に担任の授業に別の職員が入るということがあると,それは珍しいことで,私の場合,そういう授業にやりにくさを感じていたように思います。
「全部自分でやりたい」という傲慢さ。
「人に自分の授業を見られるのは恥ずかしい」というわがまま。
こういう情けないものが根っこにあったはずです。

しかし時代が変わり,そんなものは通用しなくなりました。
そんなものを持っていては仕事にならなくなりました。
小学校の担任の仕事も,誰かと連動してしていく時代になりました。
だから,これから先,担任に必要な資質は
「連携力」「組織力」
そういうったものになってくると思います。
そういう新たな資質を身に付ける新しい担任こそが,これからの学級をよりよいものにしていけるだろうと感じます。

教員の仕事は「アナログ」もいいもんだ

2018-07-17 17:28:16 | 教師の仕事術の攻略法
最近私は仕事の仕方として意外な方法にハマッています。
それは、クラスの掲示物やカードを作るときに
「アナログ」
で作ることです。
要するに、パソコン作成ではなく手書きでということです。
私は何をするにも「デジタル」でしていますし、こういった物を作るのもやっぱりデジタルでした。
今でも仕事の基本はほぼデジタルであることはかわりないのですが、そこにちょっとした変化です。

例えばクラスで学級会をして、
「立ち止まってペコリあいさつ運動をしよう!」
なんてことが決まったとします。
このとき、この決定事項はぜひでかでかと掲示して、子どもたちの意欲を高めたいところです。
そこで、これまではそのポスターを作るのに自然とパソコンに向かっていましたが、最近は画用紙に向かいます。
そして、学級会がまだ終わらないかのうちに、サッと書き上げます。
アナログのよさは、作成と完成がすぐつながっていることですね。
それと手作り感。
そして学級会の余韻が残っているうちに掲示。
子どもたちも
「おぉ~」
私も一満足。

これまで私は手作りで上手に作る自信がなかったし、デジタルの方が使い回しができるので、当たり前に何でもデジタルで作っていましたが、最近はこうして、アナログのよさも感じています。
決した上手には作れないけど、ゆがんだりはみ出したりする、そこら辺も逆に「味がある」ぐらいに前向きに見ています。笑

おりこうさんな先生でも、やっぱり愚痴は出るものです

2018-05-28 07:15:23 | 教師の仕事術の攻略法
学校の若手たちを呼んで、我が家でBBQをしました。
私の誘いに、即答で
「行きます!」
「いいんですか!?やった~」
と返してくれる先生たちで、本当にみんないい子です。

来てすぐは少し緊張した感じだった若者たちも、時間とともに、食べて飲んでとしていると、やかましいぐらいに話が弾んできました。
「理想の結婚」みたいなプライベートの話もありましたが、やっぱり若者たちが熱くなる話題は
「仕事上のグチ」
でした。
そこに集まった先生たちは、私の目から見て、普段からよく働く子たちだし、どんな仕事も若手らしく進んで意欲的にやっているように見えていました。
「感心な若手だ」
いつもそう思っていました。
しかし、やっぱり不満がないわけないんですね。
こんな子たちにも。

子どものグチ
保護者のグチ
同僚のグチ
上司のグチ

一人が語り出すと
「オレも!」「わたしも!」
と止まらなくなるくらいでした。
(本当は私へのグチもあったかもしれないけど、今回は黙っててくれました。笑)話は途切れることなく続き、昼から始めたのに、あっという間に真っ暗になってしまいました。
若手たちは
「スッキリしました~」
晴れやかな顔で帰って行きました。笑

やっぱり必要なんだと思いました。
グチを言い合えるような
仲間  場所  時間
仲間になれるかは、普段の仕事でどれだけ心を通わせられるかが大事だし、場所や時間は、先輩の立場にある人がリーダーになって作ってあげることでしょうね。
すると、最初は控え目だった若手も、次からは自分たちからそういう機会を作ろうとしてくれるかもしれません。

私も今の勤務校でまだ日が浅い中にいい機会がもてましたし、そういう仲間ができたことに喜びを感じています。

都道府県ごとに指導要録の書き方に違いがあることを発見しました

2018-02-25 15:04:52 | 教師の仕事術の攻略法
この時期、先生たちが追われる作業の1つに「指導要録」があります。
計画的に進めないと、三月末に慌ただしくなってしまうので、久しぶりに担任をしてこれを書く私も気を付けたいと思っています。

ということで、クラスの指導要録を書庫から引っ張り出し中身を見てみました。
正直、普段はほとんど見ることがなく、見るのはこの時期ぐらいです。
パラパラ~ とめくっていき、1つに気付いたことがありました。
うちのクラスにも何人か転入生がいて、過去の学年では他県に在籍していたという子たちもいます。
そしてその他県の指導要録を見ると、様式はもちろん同じなのですが、その作成の仕方に違いが見られました。
・所見は手書きでびっしりと書いているもの
・手書きでペラペラっとしか書いていないもの(三行程度)
・PC入力で書かれているもの

この大きく三通りを見つけました。
私が務めるところでは、おおむね「手書きでびっしり」がスタンダードなので、クラスの子の大半の指導要録はそおなっているのですが、だからこそ「手書きでペラペラ」や「PC作成」のものが際立って目立ち、驚きました。

「ペラペラ」なのはいい加減に見えますが、それで十分という共通理解がなされているならそれで文句はないわけで、びっしり書いている私たちにとっては
「ずるい~ でもいいな~」
って感じです。

「PC作成」はとにかくうらやましいです。
効率的かつ合理的だと思います。
古くから作っているこの指導要録をアナログからデジタルへと転換するには色々なハードルがあるはずですが、それを乗り越えて見事デジタル化できている地域はうらやましいです。
逆にできていない我が地域に物申したいぐらいです。


廊下ですれ違いざまに、校長がいつも言う冷たい?言葉

2018-02-13 21:29:49 | 教師の仕事術の攻略法
うちの校長は、放課後に廊下なんかで顔を合わすと
「早く帰れ帰れー」
と言います。
これは文字にすると冷たい言葉にみえますが、別に意地悪な意味で言っているのではなく、
「そんなに仕事しなくていいよ。できるだけ早く帰って休みなさい」
という意味の言葉です。
こう言ってくれるときの温かい表情からもそれがよく伝わってくるし、普段の校長の人柄から、言おうとしていることはすぐに分かります。
校長は普段から我々職員のことをよく考えてくれる人で、できるだけ負担が少なくなるようにという視点で、色んな業務改善をしようとしてくれます。
こないだは
「本校は色々とがんばっていますが、あれもやろう、これもやろうと多くのことが蓄積されていく一方で、逆に何かを削減するという作業がなされていないように思います。
なので来年度は大幅に業務改善をめざしてメスを入れていこうと思っています。」
という話を会議でしました。
この言葉に先生たちの期待の目がウルウルと輝いたのは言うまでもありません。

これまでに私も何人かの校長の下で仕事をしてきましたが、
「がんばりましょう」
という人は多かったけど
「がんばらないでいいように工夫しましょう」
という人はいなかったように思います。
うちの校長を見ても、
「がんばらないで」
と言える人は、同時に「がんばらせる」のも上手です。
「がんばらないで」というのは、「楽させる」とか「手を抜かせる」ということではなく
「集中すべき仕事を精選し、働きやすい環境をつくってあげる」ことなのです。
職場に対してそれができるリーダーというのは間違いなく頭がいい人ですし、大局的に見れば、職場全体の資質向上、生産性の向上をめざしている人だとも言えると思います。

今年出会ったうちの校長もまさしくそんな人です。
出会いに感謝するとともに、私もそんな姿勢を学びたいと思います。