小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

担任はロマンチストな方がいいかも

2010-07-31 08:35:16 | 学級生活の攻略法

夏休みも10日ほどを過ぎましたね。

「あと○日夏休みがある…!」なんて弱気に逆算しているのは私だけでしょうか(笑)

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本当にありがとうございます。

さて

1年間を通した学級経営について。

1年間という長い時間がの中で,数十人という多くの子どもたちがいて,そのクラスが歩んでいく中では様々な出来事が起きます。

子どもたちの立派な姿があれば担任の先生は喜びます。

「よくやったぞ!」「えらいね!」「成長したね!」

子どもたちの情けない姿があれば担任の先生は叱ります。

「しっかりしなさい!」「何年生だと思ってるんだ!」

そういったことを何度も繰り返しながら学級経営はなされていくわけですが。

それにのぞんでいく担任の先生のスタンスとして大事にしたいこと。

学級経営は年間を通したドラマを想像し,演出する!

ということです。

4月がスタートで,3月がゴールのドラマです。

子どもたちは,まだまだ未熟なドラマの出演者です。

1年間の登場場面すべてで100%の完璧な姿を出せるはずはない。

悪い時もあり,それがあるからこそ,いい時が輝く。

クラス全体もそうです。

このドラマを演出する先生としては,そのことを認識した上で,どんなドラマをつくっていこうか,いつも想像しておきたいですね。

基本的にドラマというものは

「始めが悪くて,あとからよくなるもの。だから感動的になる。」

起承転結。

学級の1年でいえば,

1学期…トラブル続き。子どもの未熟さが明らかになる。よく叱られる。

2学期…大きな行事をたくさん経験し,泣いたり,笑ったり,精一杯の汗をかきながら,成長していく。

3学期…少し落ち着きだし,前はできなかったことができるようになり,うれしい姿がたくさん見られる。誉められる。クラスがまとまる。

という感じでしょうか。

この大枠の中で,担任の先生は学級の子どもたちの特徴を踏まえて,

「1学期はどんなトラブルが起きやすいだろうか」

「3学期はどんな言葉でこのクラスを誉めてあげたいかな」

などと想像します。

こんなスタンスで学級経営にのぞむと,例えば1学期におきる細々としたトラブルにも,担任は目くじらを立ててストレスフルになることがなくなります。

(想定内だな)くらいの感じでしょうか(笑)

そして「このトラブルを起こしている子が,3月には・・・・な姿になっていてほしい。そのためには,年間をかけてどんな指導をしていくべきか・・・」

と,長期的な戦略を立てることができます。

また,クラスの子たち全員を主役とし,ドラマの中でのそれぞれの子の役割を与え,クラス全体をすてきな形につくっていくことができます。

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そういう長いスパンで,広い視野で学級経営にのぞめる先生は,ゆとりをもって子どもたちに接することができるし,緩急をつけた指導をできるし,クラスの山場を知ってる先生になれますね。

私も若いうちは4月から「ギャーギャー」と猛ダッシュでした(笑)

やはりなんでも経験が必要でしょうか。


痛い傷口ほど開いて見せよう

2010-07-30 17:51:16 | 保護者への攻略法

私が教師を初めてすぐに感じたことの一つに,こういうことがありました。

「教師とは,子どもと向き合い,子どものことを考える仕事なのに,こんなにも親が身近に見えるものなのか。親と向き合っているみたいだな。」

向き合っている子どものうしろに,その保護者が見える。

という感じです。

もちろん全ての学校,クラス,子どもが同様にではありません。

程度の差はあります。

その保護者からのクレームというのは,つらいものです。

「クレーム」とはいってもその幅は広く,本当に的を得たためになるものもあるし,「意味不明」のような,まさしく「クレーマーによるクレーム」というものもあります。

とりあえずここでは広く「クレーム」と使わせてもらいます。

そして,このクレームとは,他の人(他の保護者や職場の同僚)には知られたくないと思いがちです。

自分への非を指摘するものですから,できれば狭い範囲で処理してしまいたいと思うのが自然でしょう。

若い先生は「自分の力でなんとかしなきゃ!」と,気を張ってしまうものです。

逆に年配の先生は「こんなの,他の先生に知られるのは不本意だな…」と,内密に処理しようとするかもしれません。

しかし,それは一つの落とし穴です。

クレームは広く公開する!

思い切ってこうしましょう。

私も,初任(たっくさんのクレームを受ける未熟者)などのころは,できるだけクレームを隠そうとしました。

仕事のできない教師と思われたくなかったからです。

しかし,隠せば隠すほど,問題は大きくなることが多かったのです。

・クレームを言ってきた保護者がいつまでも納得してくれない…

・問題そのものが改善に向かわない…

・致命的な問題を,あとから管理職が知った時には怒られる…

こんな事態を避けるためにも,クレームは広く公開するべきです。

自分にとってはつらいことですが,受けたクレームを,同僚の先生にすぐ教える,管理職に報告する,学級の保護者に向けて知らせる,ということを積極的にしましょう。

そうすることで,

・同じ経験をしたことのある同僚の先生がアドバイスをくれる

・担任で対処しきれない問題の場合は管理職が入ってきてくれる

・同じことを感じていた保護者が少し安心してくれる

・クレームを言ってきた保護者が,その反応に少なからず納得してくれる

・そういった謙虚な姿勢をもつ教師に,多くの人が好意をもってくれる

となります。

これらのことから,クレームで指摘された問題は改善へと向かうことが多くなることは間違いありません。

自分の傷口を開いて見せるのは痛いですが,開くことでどう治療すればいいかがよく見える,といった感じでしょうか。

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さらに。

先生がクレームを必ず広く公開する姿勢をもっていると,下手なクレームは来なくなります。

いわゆる,ただの「言いたがり」だけのクレーム防止にも効果的です。

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意外にも,○○○○が大好きな子たち

2010-07-28 18:04:57 | 「教師-子ども」関係の攻略法

タイトルの「○○○○」は,なんでしょう??

(…えらそうに,すみません)

ヒント1:一般的には,それをやらされることは,大変なことです。

ヒント2:家の大人が,子どもにそれをさせようとすると,「え~やだ~」と,めんどくさがる子が多いのでは

ヒント3:学校現場では,あまり使われることのない言葉でしょうか…

ヒント4:テレビ番組で「はじめての○○○○」という人気ものがあります。ちっちゃな子たちが,必死になってする姿は,なんとも愛らしい。

ヒント4で,もう分かっちゃったかな?

そうです。

それを,学校の中でも取り入れることで,よくなる場面があります。

問題を抱える子ほど「おつかい」が好き!

これは,私も実感しているところです。

例①

ひとしくんはとてもやんちゃな男の子です。

ときに行きすぎて,友だちに暴力を振るったり,先生の言うことを聞かなかったり。

いわゆる問題児として,周りからは見られています。

そして,少しずつ学級でも孤立しだしました。

それでも,ひとしくんは相変わらずです。激しい言動が続きます。

「みんなと仲良くしないと!」「授業中は静かにしなさい!」

そんな先生の指導は全く効果をなしません。

そんなとき,罰を与えてやろうと,ふと,先生はひとしくんにおつかいを頼みました。

「ひとしくん,おつかいだ。職員室まで行って,このプリントを教頭先生に渡してきてちょうだい。大事なプリントだからね。」

一気に反発してくるだろうと思いきや…

「オッケー!教頭先生ね!」

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元気に駆け出していきました。

それ以来「ねぇ,なにかおつかいない!?」と,うれしそうな顔でやってくるひとしくんでした。

例②

さとみさんは,おとなしくて,まだあまり学級にも馴染めていない女の子です。

友だちも少なく,休み時間はポツンとしていることが多いです。

先生が,さとみさんに直接はたらきかけても,周りの子たちにはたらきかけても,うまくいきません。

そんなある日,あまりに休み時間に何もせずに座っているだけのさとみさんを見かねて,先生が思いつきで,おつかいを頼みました。

「さとみさん,おつかいをお願いしたいんだけど。倉庫にある新しいほうきを一本持ってきてくれないかな。教室のが壊れているんだ。」

刺激が強すぎて,嫌がるかなと思いきや…

「倉庫?ほうき?はーい」

すたすたと駆け出していきました。

そのうれしそうな顔が心に残り,先生はちょいちょいさとみさんにおつかいを頼むようになり,さとみさんも,快く引き受けています。

この「おつかい」の効用って,なんでしょうね?

意外にも,学校ではおつかいを喜ぶ子が多いように感じます。

特に,普段は先生を困らせるような問題を抱える子たちが。

きっと

・だれかに何かを頼まれて,やり遂げるような経験があまりなく,うれしい

・自分が役に立ったことへの自尊感情や,自信を感じられる機会になる

・先生と自分だけの特別な約束事のような気がして,うれしい

・他者とのコミュニケーションは苦手だけど,それがうまくやれる機会になる

そんな子どもの純粋さが,おつかいに笑顔をもたらすのでしょうね。

本当に「やらされる」だけのおつかいなら,子どももそれ見抜いて嫌がるかもしれません。

だから,おつかいを頼む側も,子どもが喜びそうなものに工夫してあげるといいでしょうね。

実際,先生もその子のおかげで助かります!


そんな言われても,きれいにできないんだよ…!

2010-07-27 07:52:25 | 学級生活の攻略法

教室の棚はぜひきれいに保ちたいです。

棚の利用の仕方は,クラスによって大きく2つに分かれるようです。

これらをAタイプ・Bタイプと分けてみましょう。

一般的に多いのは、Aタイプ。

これは,「○○くんの棚」と指定して、そこにその子の学習道具をすべて入れるようにしてしまう利用法です。

いわゆる「個人分類型」です。

「自分の棚は自分が責任を持って!」という意識を持たせるためのやり方かもしれませんが,こうすると,一ヶ所にランドセル、習字道具、けんばんハーモニカ、絵の具、などの様々な形のものを並べるので、簡単にはきれいになりにくいのです。

そして,棚の乱れている子が真っ先に叱られます。

「そこの左から4番目の棚は誰ですか!きたない!」

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教室でよく見る光景の一つですね(笑)

だから,このAタイプの棚は,私はあまり好きではありません。

Bタイプをお勧めします。

Bタイプは

教室の棚は物別分類型にする!

やはり物で分類する棚の方が、断然きれいに並べられます。

「けんばんハーモニカ用棚」

「習字道具用棚」

「算数セット用棚」

「なわとび用棚」

といった具合に。

同じ形のものの方が重ねやすく,並べやすいのは当たり前ですよね。

同じ形のものが一つのスペースにきちっと並び、とても気持ちがいいものです。

しかもこのやり方の方が,整頓が苦手な子でも,自分の道具を決められた棚に入れやすくなるようです。

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他の友だちの道具が全てそこに並んでいれば,自然と自分の道具もそこに入れなきゃって思うんでしょうね。

一人一役で「習字道具棚担当」などと,責任者を一人決めると,きれいに保つシステムがさらに強化されます。

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いろんなファイルを開いたパソコンを一瞬でスッキリに!

2010-07-26 18:01:46 | 教師の仕事術の攻略法

みなさん,夏休みいかがお過ごしでしょうか。

先生たちの中には,夏休みに入ったはずなのに,会議やら研修やら出張やらで,「なんかぜーんぜん夏休みって感じがしないぞー 忙しいじゃないかー」って先生もいるのではないでしょうか(笑)

さて

教員の必須アイテム,パソコンについて,ちょっとした裏技のご紹介。

( …って,もうすでに「知ってるよ」だったらごめんなさい)

パソコンで仕事を進めているうちに,いくつものファイルやフォルダをどんどん開いていきますよね。

多いときには,10を超えるファイルやフォルダを開きっぱなしということもあります。

そんな状態で,さらに別のをファイルを開こうとしたり,デスクトップにあるアイコンを探したりするのは,結構めんどくさいですよね。

たどりつくまでに何度もカチカチしなくちゃいけません。

でも

そんなめんどくささを解消する裏ワザがあります!

「ウインドウズキー」+「D」 で,開いてるフォルダ・ファイルを一気に最小化!

できます。

ご存知でした?

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私は最近知って,やってみたら「わ,本当だ」ちょっと感動でした。

すべてが最小化されて,一気にデスクトップが現れました。

「ウインドウズキー」自体をあまり触ることがないですよね。

「D」は「Desktop」と覚えればいいですね。

パソコンって,本当はもっといろんな裏ワザがあるんでしょうね~