小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

夏休みに入る前に、私が子どもたちに必ずする変な話~宿題はいつする?~

2018-07-29 13:54:33 | 学級生活の攻略法
夏休みに入る直前,夏休みの宿題についてクラスで話をします。
そこで,私が毎年必ず言う話があります。
変な話だけど,子どもたちには分かりやすいようで,いつも手応えがあります。

こんな話です。

AさんとBさんがいます。
二人は夏休みの宿題のやり方が違います。

Aさんは,夏休みの前半はおもいきり遊んで,宿題は後半にするタイプです。

Bさんは,夏休みの前半に宿題をして,後半はおもいきり遊ぶタイプです。

要するに,夏休み中に宿題を終わらせること自体は同じなのですが,宿題をするタイミングが真逆なんですね。
みなさんは,どちらがいいと思いますか?

シンプルな話です。
この問い掛けに,ほとんどの子どもが
「Bさんがいい!」
と言います。
真面目な子が多いことの表れでしょうか。感心です。
中には
「ぼくはAさんだな。」とか
「どっちでもない,毎日やるから」
とかもいます。

ここで,こんな話を付け加えます。

実はね,Aさんは,夏休み前半をおもいきり楽しんでいるように見えるけど,そうではないんです。
だって,遊びながらも,常に「あぁ,宿題がたまっている。あとからやらなきゃあ〜」というのが頭から離れないんです。
そうですよね。
これでは,せっかくの夏休みの遊びも楽しめていません。

反対にBさんはどうでしょうか。
そうですね。
もう宿題は終わっているわけだから,後半遊んでいるときは,もう心からおもいっきり楽しむことができます。
気持ちがいいでしょうね。

みなさん,夏休みの宿題はぜひ早めに終わらせましょう。

話の中身的には,当たり前のことを言っているし,「楽あれば苦あり」的で,あえて言う必要もないような中身なのです。
でも,実際の子どもの姿で話をしてあげることで,子どもたちには身近に感じられる話になるようで,この話はいつも手応えがあります。
「よっしゃ!ぼく明日から10ページずつやる!」
なんて声もあちこちから。
(まあ,そのやる気が継続できるかどうかが夏休みのポイントになるのですが)

夏休みのスタートに,宿題への意識を持たせる方法の一つとして,いつも取り入れています。

終業式後の靴箱にあるクラスごとの差はどこから

2018-07-26 08:27:28 | 学級生活の攻略法
一学期終業式の日,子どもたちが夏休みの開始を喜びながら学校を出て行きました。
あんなに賑やかだったのに,空っぽになった学校。
玄関で子どもたちを見送った後に,ふと靴箱に目をやると…

すっかり上履きや体育館シューズ,それに傘がなくなって,きれいに空っぽになっている靴箱もあれば,
まだそういったものがちらほら残されている靴箱も見られます。
ここに担任の先生の指導力の差を感じずにはいられません。
もちろん,この日は全て持ち帰らせて,学校には物を置かせないというのが鉄則です。

じゃあ,この靴箱の差はどこからくるのか。
①「何を持ち帰る」という指示を明確に出しているか。
②その指示が浸透するように,板書するなりの工夫をしているか。
③「グループ内でチェックさせる」「バッグに入れたことを先生に報告させる」など,持ち帰り忘れがいないような,システムを瞬時に築けるか。
④子どもを帰してしまう前に,「本当に空っぽになっているか」の見届けを先生がしているか。
加えて
⑤普段から持ち物管理に関する指導を徹底して行っているか。

こういったところだと思います。
①は多くの先生ができるはずです。
でも②や③をするか,できるかは先生によってセンスが違いますね。
④ができる先生には安心感を持てます。
しかし,やはり⑤ができている先生は強いです。

できる先生の「夏の計画」は、もう一歩先まで

2018-07-23 10:58:18 | 教師力UPの攻略法
夏休みに入りましたね。
毎年ですが,職員でする1学期の打ち上げが一年の中で一番たくさん飲んでしまいます。笑
今回もやっぱりそうでした。
迷惑をかけた先生たちごめんなさいって感じです。笑

学校の先生にとって,この夏休みというのは他の職種にはない特別な期間になります。
本業である子どもたちの指導がなくなり,それ以外のことに時間を使えることなるわけですから。
それも長期間。
だから,この夏休みを計画的に過ごすということが重要になるし,言い換えれば,この夏休みを計画的に過ごせる教員であることが重要です。

じゃあどのようにことに計画的になるか。
まずは自分が受け持つ学級や校務の仕事に対して計画的になるということはもちろんです。

「学級」
→2学期の授業計画を作る
→2学期に使用する教材を選定し業者へ依頼する
→転入生を受け入れる体制を作り,必要な事務処理をする
などなど

「校務」
→9月行事の提案資料を作る
→活動をピーアールする掲示物を作成したり,ホームページに掲載したりする
→必要に応じて外部との連絡を取ったり,管理職へ打診したりする
などなど

しかし,これだけやって満足しているようではもう一歩でしょうね。
できればもっと広い視野で計画的になりたいものです。
それができるのがこの長期休業,教員の特権ですから。

例えば
「自身の研修(校内・外)」
→独学でできそうな,自分なりの研修計画(勉強計画)を立てる。
(この夏は〜を勉強してみようかな)
→校外の研修に参加する計画を立てる。

「他の先生との交流(校内・外)」
→サークルなどの情報を集め,この機会に参加してみる。
→同僚との懇親会を企画してみる。

こんな計画が立てられる教員は,毎年「夏にパワーアップ!」できそうですね。

そしてさらには,
「家族との過ごし方」
これも計画を立てたいものです。
もちろんこれは仕事ではありませんが,「夏の過ごし方」としてはとても重要ですし,仕事と切り離して考えるものではありませんから。
→やらなきゃと思っていた家の片付けをする
→子どもと遊ぶ
→旅行に行く

こうして,せっかくの長い夏休みを有意義,中身の濃いものにしていきたいものです。
夏休み初日,私もまずその作業をしています。

教員の仕事は「アナログ」もいいもんだ

2018-07-17 17:28:16 | 教師の仕事術の攻略法
最近私は仕事の仕方として意外な方法にハマッています。
それは、クラスの掲示物やカードを作るときに
「アナログ」
で作ることです。
要するに、パソコン作成ではなく手書きでということです。
私は何をするにも「デジタル」でしていますし、こういった物を作るのもやっぱりデジタルでした。
今でも仕事の基本はほぼデジタルであることはかわりないのですが、そこにちょっとした変化です。

例えばクラスで学級会をして、
「立ち止まってペコリあいさつ運動をしよう!」
なんてことが決まったとします。
このとき、この決定事項はぜひでかでかと掲示して、子どもたちの意欲を高めたいところです。
そこで、これまではそのポスターを作るのに自然とパソコンに向かっていましたが、最近は画用紙に向かいます。
そして、学級会がまだ終わらないかのうちに、サッと書き上げます。
アナログのよさは、作成と完成がすぐつながっていることですね。
それと手作り感。
そして学級会の余韻が残っているうちに掲示。
子どもたちも
「おぉ~」
私も一満足。

これまで私は手作りで上手に作る自信がなかったし、デジタルの方が使い回しができるので、当たり前に何でもデジタルで作っていましたが、最近はこうして、アナログのよさも感じています。
決した上手には作れないけど、ゆがんだりはみ出したりする、そこら辺も逆に「味がある」ぐらいに前向きに見ています。笑

黒板にカードを貼らない私のこだわり

2018-07-10 07:14:16 | 授業中の攻略法
教室の黒板にはよく先生が授業で使うカードが張られています。
例えば、
「めあて」とか
「まとめ」とか
「問題」とか
「ポイント」とか。
それに、めあてやまとめを書くために、赤枠等で囲まれた小黒板もあったりします。
これらは、普段の授業で頻繁に書いたり使ったりするものだから、カードとして準備することで書く手間を省き、効率化を図ろうとするものです。
気の利く先生、準備のいい先生ほど持っているような気がします。

私も以前はこういうのを作って日常的に使っていたことがあります。
でも、今は一切使っていません。
全部その場その場の手書きです。
理由は、
「作るのが面倒くさい」
わけではなく、
「子どもと同じにしたい」
と思うようになったからです。
先生が黒板に書く「めあて」とか「まとめ」とか言う文字は、子どもたちもノートに書くわけです。
もちろん子どもたちはそのシールを持っているわけはなく、毎回毎回手書きです。
1日に何度もそれを書くことだってあります。
大事なことを定規を使って赤線で囲む作業も。
だったら、先生だって書かないと。
先生だって同じ手間をとらないと。
そう思うんです。

同時に、同じ作業を同じ時間にすること、それを何度も何度も、何日も何日も繰り返すかとで、両者にとって最適なリズムが生まれます。
そのクラス独自の先生と子どもたちとのリズムです。
これも私が手書きにこだわる大きな理由です。