小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

授業の中で「ターゲット」の子を決める

2018-03-26 07:32:38 | 授業中の攻略法
算数の授業をしていて気になるのは
「問題に対する子どもたちの理解度」
です。
どの問題につまずいているのか。
どれくらいの子がつまずいているのか。
どんなつまずきをしているのか。
それを正確に見取りながら、それに応じた授業を展開していこうと努めるものです。

しかし、問題を出すたびにいちいち全員の子のできをチェックするわけにもいきません。
そんなことをしていたら時間がかかりすぎるし、できている子たちが間延びしてしまいます。
では、テンポよく流れる授業の中でどうやって子どもたちの理解度を把握するか。
そのために1つの方法があります。
それは
「ターゲットとなる子を決める」
というやり方です。
この「ターゲット」と子にふさわしいのは、
「クラスをおおむね できる集団 できない集団 の2つに分けたとき、できない集団の真ん中辺りに位置する子」
です。
そして、与えた問題に対してその子ができていれば、その集団の子たちもできている可能性は高く、ある程度の信頼性をもって授業を先に進めることができるでしょう。
逆にその子がつまずいていたら、同じように多くの子がつまずいていることが考えられるので、一度慎重になる必要があります。

ターゲットとなる子が、代表してみんなの理解度を示してくれるというわけです。

こういう見取り方をすれば、効率よく授業を展開することができます。
しかし、もちろんこの方法は曖昧さがあり、100%ではありません。
集団においても理解度やつまずき方は個人差があるのは当然です。
だから本当に必要なチェックは個々に時間をとって見るべきです。
ただここでは、授業の流れと、できている子も含めたクラス全員のことを考えた一種の方法ということで紹介します。

附属小の公開の裏側を見ちゃった?

2018-03-20 07:16:25 | 教師力UPの攻略法
2日間学校を留守にして、県外の附属小学校の研究公開を見に行きました。
遠かった~
この手の出張は久しぶりだったので、いいリフレッシュにもなりました。
肝心の授業もとても勉強になりました。
附属小学校らしく、知的で、鍛えられている感じのムンムンとする子たちと、その子たちを生かそうとがんばる附属の先生方。
流行の「考えて議論する道徳」的なものも見られて、いい刺激をもらいました。
やっぱり自分の学校にこもってばかりでなく、たまにはこうして最先端の研究に触れるのは大事なことですね。
自分に進化がなく古くなっていっていることに気付かされるいい機会になります。笑

授業の合間にちょっと時間があったので、なんとなく学校内をブラブラとしていると、人がたくさん集まっている場所とは逆に、誰もいないような教室や裏庭なんかに出ました。
すると、素晴らしい公開授業とは対照的に…

体育の公開授業をしているクラスの子たちの教室に散らかった制服
学級文庫の棚に並ぶ「まんが」的な本の数々
草が伸びてうっそうとした花園

少し残念な気持ちになりました。
もちろんこんな細かなところを見て、学校の良し悪しをすべて判断できるわけではありませんが…

私の身近には、うまい授業はできなくて苦労しているけど、子どもに制服は必ずきちんとたたませる先生がいます。
本を通して子どもを育てようと、学級文庫に良質な本をたくさん並べている先生がいます。
学校中の花園をきれいに手入れするだけでなく、誰も目にとめないような敷地の隅っこの草花だって丁寧に育てている主事さんがいます。

そんな人たちの努力は、附属小学校みたいな華々しさはなくても、立派なものだし、誇れるものだと思っています。

附属小学校の先生たちの素晴らしさ。
私の身近な先生たちの素晴らしさ。
「みんな違ってみんないい」でしょうか。

年度末のこの時期に担任を襲う落とし穴

2018-03-12 20:49:56 | 学級生活の攻略法
学年末ですね。
どの学級も、残りの時間とにらめっこをしながら、やらなくてはいけないことをきちんとやり遂げて今年度が終われるようにがんばっているところでしょう。

担任をしていてこの時期にかなり痛いのが
「欠席」
です。
まだインフルエンザをひきずっていたりする学級は大変ですね。
やらなくてはいけないことが山積みなのに、欠席で一人でもそれができていない子がいてしまうと、先には進めないものです。
なのでこの時期、そしてこの時期に入るもう少し前の時期から担任が心掛けておくべきことの一つとして、
「全員いるときがチャンス。やるべきことを済ませる」
ことでしょう。

では、この時期にやるべきこととは。
・通知表や要録に関わるテスト、評価
・全員回収のアンケート類
・教材を注文している図工等
・学級文集
・撮りたいと思っている集合写真

こういったものがあるなら、まずは優先的に全員出席の日にやっておくといいでしょう。
「まだ余裕があるから」とか
「楽しい活動だから後の楽しみにとっておいて」
なんて考えていると、思わぬ欠席に泣かされることになりますから。

実は私が今その状況です。(泣)

論文が選ばれて、損した気分になった理由が

2018-03-05 20:01:52 | 教師力UPの攻略法
私の書いた論文が地区の冊子に掲載されることになりました。
生意気な言い方ですが、もう何度も経験していることなので、特にどうともないのですが、今年転勤した先の地域では当然初めてということになります。

「先生の論文が選ばれたよ!おめでとう!」
という教頭先生の声に
「はあ、ありがとうございます」
と、驚くこともなく返しましたが、次の瞬間、ものすごく驚かされることになりました。
「それでね、委員会の方から修正が来てるんだけど… これ」
冊子に載せる前に若干の公正が入るものです。
その「これ」を受け取りました。

「…えっ」
思わず目を丸くしました。
「何ですかこれ???」
教頭先生に尋ねると、
「ねえ、やばいでしょ。それ、あんまりだよね~」

二人が唖然としたのは、その修正の量です。
私の書いた論文の行間と余白を埋め尽くすほどにびっしりと赤ペンが入っていたのです。
「マジですか、これ」

その一個一個を見てみると(見たくもないような量なので、見始めるのに時間がかかりましたが)とにかく「表記」に厳しい!
・ここを一マス空けろ
・ここに読点はいらない
・×友だち → ○友達
・×さらに → ○更に
・×子ども → ○子供
・この文章をもっと端的に
・このグラフの目盛りをあと0.1細かく
などなど
あまりの細かさに修正作業に入るのが億劫になったし、いざ作業を始めても終わらない終わらない…
やりながらだんだんイライラしてきて(笑)
「なんでこんなことさせられてるんだ!」
「こんな嫌らしい修正入れた人の顔が見たいわ!」
なんて文句ばかりが頭に浮かんでいました。
選ばれたことは光栄なことなのに、この修正はまるで「ダメ出し」をくらっているような気さえしました。

はっきり言って損した気分です。

…とかなんとか愚痴りながらま、なかなかな時間をかけて作業は終わりました。
大変なさせられてるんでしたが、正しい表記について勉強になったことは間違いありませんし、修正した側の人たちだって大変な労力をかけてしてくれているわけで、そこにはそれなりの責任と理由があるのも分かります。
なので、頭に浮かんだ愚痴はここにとどめて、また明日からがんばることにします。笑