学級設営とは,担任の仕事の中でも実はかなり時間を使うものであり,外部への印象も強いものだから,工夫も必要である。
新しい設営にかかろうとすると,棚の上にのぼって,画びょうを取り外して,寸法を測って・・・
などと,結構な作業になる。
学級設営とは,どのクラスも当たり前のようにしてあり,自然とできあがっているように見えるものであるが,まさしく担任の仕事としてのウェイトは大きいのだ。
だから,効果的で,効率的な仕事にしたい。
初任のころは本当に苦労した。
目に見えるだけに,設営ばかり気にして,莫大な時間をかけていたこともあった。
周囲の先生に「まだやってるの?」とつっこまれることもあった。
しかし時間をかけた割には,まとまりのない仕上がりになったり,見る人々からは特にリアクションもなかったり・・・
経験を重ねるうちに,コツが分かってきた。
学級設営の攻略法,1つ目はこれだ!
学級PTAを区切りに,年間の学級設営計画を立てる!
である。
学級設営をいつ新しくするかというと,やはり一番は学級PTAの前であろう。(もちろん,随時更新するにこしたことはないが,そうもいかない)
だから,一年間を見通して,学級PTAがある時期と,各教科の年間指導計画から設営物が作れそうなものとを照らし合わせて,「いつ,何の設営をする」というのを,年度始め決めてしまうのである。
・1学期末の7月の学級PTAのときには,国語の読書感想文を掲示しよう
・3学期末の2月の学級PTAのときには,図工の木版画を掲示しよう
といった具合に。
もちろん一年が難しかったら,一学期ごとにでもよい。
こうすると,設営ということが頭に入っていながら授業も進められるので,それなりに指導がしやすくなる。
メインとなる設営物を更新するのは,学級PTAの数に合わせて,5~7回程度になる。そう考えれば,計画的にできなくもない仕事だ。
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