運動会練習がピークを迎えています。
体育主任をはじめ,先生たちは鼻息を荒くして子どもたちの指導に当たっています。
幸い最近は少し涼しくなってきたけど,外での長時間の練習は体力的にこたえます。
全校練習をすると,テントで見学をしている子たちの数が少しずつ増えてきているのが分かります。
この3連休,子どもたちはリフレッシュできたかな?
運動会などは言うまでもありませんが,大きな行事に向かうときには大きなエネルギーを必要とし,たくさんの時間を費やします。
先生は一生懸命です。
子どもたちもよくがんばっています。
しかしその子どもたちの中には,時に数人,手を抜いたり気持ちが入っていなかったりする子だって見受けられるものです。
そのわずか数人が目につくものだから,また先生たちは声をはり上げます。
すると,きちんとがんばっている大半の子たちは,さらに緊張感が増します。
こんな生活の繰り返しで,こういった時期に子どもたちは「疲れ」が溜まってきます。
運動会の練習でいえば,「体力的な疲れ」とともに,「精神的な疲れ」も大きいでしょう。
思うに,子どもの場合,どちらがこたえるかというと「精神的な疲れ」の方なんじゃないかと思います。(大人は体力的なものも厳しいですが…)
真面目な子ほど気持ちが抜けずに,張り詰めっぱなし。
中には,授業だけでなく応援団や○○係なんかも引き受けて,休み時間や放課後にもがんばっている子たちもいます。
とてもいい経験だと思いますし,大事な学習をするその過程には「疲れ」ることだって避けられないとは思います。
が,この時期,
気を抜く,体を休める場面をつくってあげるのも先生の役目!
でしょうね。
「がんばれ,がんばれ」とゲキをとばすだけが先生の役目ではありません。
がんばっていない子をがんばらせると同時に,がんばっている子を休ませることも忘れてはいけません。
この時期,大半の子はとてもがんばっていますから。
やっぱり何でもメリハリが必要です。
子どもたちに「アメとムチ」はいつでも効果的です。
休める場面があるから,またがんばる場面で気持ちを入れることができる。
子どもだってそうでしょう。
大人は経験から,疲れをとるために自分でメリハリをつけることができますが,子どもはまだそれを知りません。
運動会モードで緊張しっぱなしの子は,不器用にずっと緊張感を保ってしまいます。
だから,周りの人が休める場面を意図的につくってあげることが必要です。
・他の授業をてきぱき進め,少し早めに終わってあげる
・忙しい中だけど,子どもたちの好きな図書の時間は必ず設けてあげる
・宿題の量をこの時期は調整してあげる
・朝の会などで,先生がくだけた話題をして笑わせてあげる
そんなふうに工夫しながら,子どもたちを休ませてあげましょう。
これも,運動会で子どもたちのベストな姿を引き出すためにすることです。