小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

机間巡視 -子どもを一発でやる気にさせるあのアイテム-

2012-01-30 20:50:51 | 授業中の攻略法

「きかんじゅんし」ってパソコンに打っても,

「きかん」が「機関」とか「期間」とか「器官」とか「帰還」しか出てこないから,やっと「机間」って登録しました。

(これまで何度も打ってる言葉で,そのたびに「つくえ・あいだ」って打ってました)

そこで「机間」って言葉が一般的に使われる言葉なのか調べてみたら,

(ひまですねぇ)

・・・意外とあるんですねぇ

ヤフーのウェブ辞典ですけどね。

「机間巡視」って出てきました。

う~ん,でも教室にあるような辞典には載ってないんじゃなかったかなぁ

たまにありますよね,教育造語って。

ある研究公開で,発表者がうれしそうに

「問作力」

って言葉を連発していたら,参加者の一人が

「さっきからその『問作力』って言葉はなんですか?私の辞書にはありませんが」

と,少しいじわるそうにつっこんでいました。

まぁ,そんなマニアックな話はいいとして。

机間巡視。

先生はこれを手に持って回るといいですよ。

デジカメを持って机間巡視し,いいものをカシャ!

今時学級担任ならば教室に一台はもっているんじゃないでしょうか。

携帯のカメラもアリかな?

一昔前ならできない技ですね。

フィルムのカメラをそんな風に使おうものならもったいなさすぎます。

デジカメだから何枚撮ろうが,失敗しようがOK。

このデジカメ机間巡視で

◎子どもたちは自分のノートが記録されるということで大喜び

◎先生のほめ言葉とはまた違うエキサイティングな感動がある

◎やってあげる先生もとても手軽

◎実際に撮った画像はその後大型テレビに写すなどして瞬時に活用できる

◎その子の評価の記録としても残せる

◎学級PTAなどで,子どもたちの学習の様子として紹介しても好評

ちょっとずるいぐらい優れものですね,デジカメ。

ノートをのぞきながら,

「う~ん,いいねぇ」

なんてぼそっとつぶやきながらノートの間近でシャッターを押すと,雰囲気がでますよ。


机間巡視 -これだけで子どもは励みになるんです-

2012-01-28 16:11:17 | 授業中の攻略法

机間巡視を積極的にする先生と,しない先生って分かれるように思います。

マメな先生がするのかなぁ

となると,おおざっぱな先生がしないってことかなぁ

いや,仕事的にゆとりのある先生がするのかなぁ

そして,仕事的にゆとりのない先生がしない・・・・

うーん,ちょっと分かりませんが,先生にもそれぞれにいろんな癖があるものです。

そのひとつでしょう。

ちなみに,私は,たぶん,あんまりしない方だと思います。

自分なりの感触で,そう思うだけですが。

・・・・ってことは,私はおおざっぱか,ゆとりがないか。

まぁそれはいいとして。

さて

いい机間巡視を考えています。

前回のから続いて2つ目に,

机間巡視をしながら積極的に子どものノートに手を加える!

手を加えるってことは,

→マルをつける

→花マルをつける

→アンダーラインを引く

→「Good!」と書く

→「OK!」と書く

→ニコちゃんマークを書く

→「△」を書く

→「?」と書く

という赤ペンの技。

さらに

→子どもの字を指でなぞる

→子どものノートをもらっていく

→隣どおしの子どものノートを交換する

→作業してる子どもの手の横で「グッド」の合図を出す

おもしろいのは

→腰をかがめて,わざとらしいほど近い距離で子どものノートを凝視する

なんてものも。

こういったことをすることで,先生が見てくれた,反応をもらえた,評価してもらえた,ということになり,子どもたちには励みになるものです。

ノートを高い位置から眺めただけで,だまーって通り過ぎるのでは,子どもからすれば

(なんだよ,えらそうに。いいのかよ,悪いのかよ。)

って感じです。(おおげさかな?)

先生としては,それだけで子どものできを把握しているんでしょうから,机間巡視の目的としては果たせているのかもしれませんが,がんばって作業している子どものためになることもしてあげたいものです。

赤ペンでどんどんマルをつけていくのは一般的なやりかたで,マルをもらった子はうれしくなって,その後それを進んで発表できるようになるでしょう。

おもしろいのは,マルだけでなく,上に挙げたような,赤ペン以外の手の加え方です。

子どもは一瞬驚きますが,思わずその子と先生とで笑顔になりそうになります。

いずれの手の加え方も,「うんうん」と感心するようにしてあげると,子どもは評価してもらっていると受け止めて喜びます。

同時に,いずれも瞬時にできることが条件ですね。

クラス全員のノートを見て回りたいですから,一人の子のところに長々といるわけにはいきません。

何度もやって,瞬時にサッとできる腕を磨きましょう。


机間巡視 -見てるところが一味違う-

2012-01-25 21:46:03 | 授業中の攻略法

授業中,作業する子どもたちの机の間を先生が歩いて回る「机間巡視」

最近,仕事が少しゆとりが出てきたのか,これをやる時間がちょこちょことあったので,やりながら考えてみました。

いい机間巡視を。

一番に思いついたのはこれです。

普通は,机間巡視って,子どもを間近に見るためにするものであって,黒板の前からはできない個人指導をする目的でされることが多いですよね。

もちろん,私もこれをしますが,私がひねくれているためでしょうか,

机間巡視をしながら,自分から遠い子に声をかける!

これが好きですね~

要するに,教室の廊下側の子たちのところに位置していながら,逆の窓側の子に向かって声をかけるんです。

すると,声をかけられた子は一瞬

「えっ」

という顔をします。

まさか,先生がそんな遠いところから自分に声をかけるなんて思っていないからそれも当然ですね。

同時に,クラス全体も一瞬

「えっ」

となります。

これが目的です。

こうすれば

○その子個人への声かけのように聞こえるが,それはクラス全体が共有できる

○先生は遠くからでもしっかり見ているぞ,という安心感や緊張感がクラス全体に生まれる

○子どもたちには,ほんの少し(先生すげぇ)っていうのが生まれる

そのときのコツは

●基本的にはほめ言葉をかけてあげる。クラスみんなに聞こえるから。

●具体的な声かけのほうがいい。

「こうたくん,書き出しを一マスちゃんと空けていますね。グッド」

「ゆりさん,図に表したその考え方はすばらしい。続けてみて」

「たくやくん,姿勢がいい。ここからでも目立ちます」

●クラスにシーンとしたいい雰囲気があるときは,それを壊さないように,落ち着いた,控えめな言い方で声を届ける。

ということですね。

しかし,実際に教室の端から端を見て,ノートに書いている字はさすがに見えません。

じゃあ,どうすれば遠くからそんな声かけができるのかというと,実は,事前にその子のところを通って,その子の作業を見ておくのです。

そして,ほめるポイントを見つけておきます。

そして,自然と歩いて,その子から離れたところにきたとき,ズバッと声をかけるわけです。

「書き出しを一マスちゃんと空けていますね。」

のほめ言葉は,こうたくんだけでなくクラス全員の耳に入り,

(書き出しは一マス空けるんだった!)

と,全員が確認することができます。

個人指導が,実は全体指導になります。

こうたくんはうれしい。& クラスみんなも助かる。  一石二鳥。

ただ,どんな技も毎回同様に繰り返しているとマンネリとします。

普通の,身近な子への声かけをする机間指導と組み合わせて,クラスの雰囲気を読みながらやっていきましょう。


「休み時間後,授業に遅れるな」の言葉の重さを知る

2012-01-22 22:29:20 | 学級生活の攻略法

子どもと一緒に遊ぶから共感してあげられることって多い!

・教師にとっては授業が絶対に一番だけど,子どもにとっては同じくらい休み時間が大事だということ

・休み時間にこそ表れる,それぞれの子の本性

・休み時間にしか見られない,子どもたちの人間関係

・遊びから見る今の子どもたちの流行り

・遊びから見る今の子どもたちの問題

・授業が終わり校庭に飛び出す瞬間のうれしさ

・校庭の場所取りに燃える必死さ

・休み時間の残り時間が少なくなってきて,時計を気にしだすときの焦り

・休み時間終了のチャイムが鳴り,やむなく教室にダッシュするときのやるせなさ

・夢中になりすぎて授業に遅れてしまったときの動揺

・そこで注意されるときのブルーな気持ち

・なんらかの行事で休み時間をつぶされたときの怒り     ・・・・・・

こんな気持ちは,私たちだって子どものころそうだったから,みんな大人も忘れてはいないはずです。

分かっているはずです。

休み時間に夢中になって授業に遅れてきた子を叱る先生だって,分かっているはずです。

でも「分かっている」と「共感している」は違うんですよね。

子どもの側から見て,

「先生も分かってくれている」

これが大事です。

それこそ共感です。

何度も言っていますが,子どもにとって休み時間は,遊びは,本当に大事なもの。

学校生活の意識のうち,相当な割合を休み時間に置いているものです。

教師のそれとは比べものにはならないほど。

そこの意識の中に先生も入っているかどうか。

それはとても大きいはず。

子どもにとって,先生は休み時間後の教室で,授業のために待ち構えているだけの存在ならば,それはお互いの関係としてとてもさびしいことでしょう。

先生がどれだけ熱心に授業をしても,お互いの関係として,なかなか縮まらないものがあるように思います。

息を切らしながら,授業に遅れてやってきた子たちを叱るとき,いつも遊びを共有している先生なら,温かみのある叱り方をできることでしょう。

子どもたちからしても,その先生に叱られるなら,心に届くものも多いことでしょう。


トラブってこそ「子どもの遊び」

2012-01-19 21:35:03 | 授業中の攻略法

授業から現実逃避して,子どもと遊ぶことばかり考えています。(笑)

昨日は男の子たちとサッカーをしました。

今年のクラスの子たち,結構みんな上手なんです。

だから私もうれしい。

思い切り一緒にやれますからね。

子どもたちは給食後,場所取り戦争に負けるわけにはいかないので超ダッシュで運動場に走り,コートを確保します。

(時にこれが行き過ぎて職員会議の話題になることも 笑)

そして無事にコートを確保し,サッカーを楽しみます。

私が少し遅れて

「入れてくれ~」

と入っていくと,まず「どっちのチームに?」の話になります。

プレーを中断させてしまってちょっと申し訳ない気持ち。

両チームとも「こっち!」「こっち!」と言ってくれるから,まだうれしいですね。

これが「いらないよ」だったらショックです。。。

そしてじゃんけんやら何らかの方法でチームが決まり,再開です。

そしてプレーしていると,「昼休みの草サッカー」なのでいろんな出来事が起きます。

出来事というか,トラブルですね。

「りょうすけが2年生と激突した~」

「ボールがフェンス越えて道路に出た~」

「今のファウルだろ~」

「やっぱり先生こっちチームだろ~」

「やべ!おれ給食当番で食器返すの忘れてた~」

「そっちのチーム強すぎておもしろくない~」

「おい!ふざけてんな!真剣にやれよ~」

「ねえ!もうキーパー代わってよ~」

細々としたものから,大問題に発展するものまで色々です。

ひどいときは,けんかになったり,サッカーが続行不可能になるようなときもあります。

そんなときはもちろん子どもたちも不満一杯です。

怒ってる子,泣いてる子,あきれてる子・・・・

なんとか問題を解決して,また楽しいサッカーを再開したい。

ここで,先生の出番。

・・・・・・・・でしょうか?

思います。

遊びはトラブルがつきもの!先生はトラブルすら楽しむぐらいの気持ちで遊ぶ!

子どもは,遊びの中で起きるトラブルからも,また多くのことを学びます。

みんなが納得のいくルールを作ることが必要だということ。

対決は平等であることが前提だということ。

自分の気持ちを曲げないといけないときだってあるということ。

人の気持ちをくみ取るということ。

そういったことを学ぶ貴重な瞬間なんですね。

だから,先生は少し遠目で見守ります。

もしこれが体育の授業であれば,断固として先生が割って入る場面も必要でしょう。

でも,それと昼休みの「遊び」は,目的が違います。

トラブルもいいんです。

おおいにトラブリなさい。

それで遊びがダメになるようなら,まだまだ未熟だということ。

どうすればいいのか,教室ででもじっくり話し合ってみましょうよ。

そうして,どんなトラブルが起きようと,自分たちでなんとかやりくりして,遊びを成立させていける子どもが育っていけば,これまたうれしいことです。