小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

年度末,ゴールを見通せていますか?

2012-02-28 21:29:10 | 教師の仕事術の攻略法

今年度も残すところ一ヶ月を切っています。

体育館からは六年生の卒業式練習の声が聞こえてきます。

卒業生の涙を誘う歌声ばかりだといいのですが,所々六年生担任の怒号が混じっています。(笑)

カレンダーを見ると,もう3月になることに気が付き

「はぁ,今年も終わるんだな」

って実感がわいてきます。

先生は,クラスの子たちには,残り少ない時間を充実させてほしいと

「残り○日だよ!」

「終わりよければすべてよしって言ってね…!」

「思い出をまとめる文集を作るよ!」

と,精一杯の言葉かけをしているころでしょう。

一方で,先生自身はどうでしょうか?

残り少ない今年度,ゴールがしっかり見通せているでしょうか?

時間と仕事に追われ,バタバタした年度末になり,子どもとのお別れが慌ただしい中で台無しになってしまわないように,

年度(学期)修了一か月前になったら,修了プランを立てる!

ようにしています。

残りの一ヶ月の間に自分がしなくてはいけない仕事をすべて挙げてみて,それを一ヶ月,四週のいつするのかを明確にします。

年度末にしなくてはいけない仕事。

大きくは「学級」「校務」「校外」「自分」と4つのジャンルに分けると私の場合やりやすいです。

○年度末の「学級」の仕事(例)

全教科の単元学習の完全終了,テスト,文集づくり,最後のお楽しみ会,お別れ場面の演出,教室の整理,子どもの作品処理返却,指導要録,通知表,出席簿,学級会計,修了台帳,次年度学級編成 ・・・・・・

○年度末の「校務」の仕事(例)

今年度の反省,次年度教育課程の最終確認,担当教室の整理,引継書の作成,引継文書の整理,3月分の活動報告書作成提出,年間の活動報告書作成提出,関係会計類の締め,校内サーバ内のPCデータの整理・・・・・・

○年度末の「校外」の仕事(例)

地区○○部会の活動報告書作成提出,関係会計類の締め,次年度役員の選出,引継,次年度活動計画立案・・・・・

○年度末の「自分」の仕事(例)

自分の荷物の整理,自分の仕事史のまとめ,自分の研究のまとめ,自分の次年度の研究分野の選定,研究計画の立案,お世話になった人へのお礼,送別会での一発出し物,もし転出するならさらに色々・・・・・

思いつくままにザッと挙げてみました。

やること,多いですね。

やはり少なくとも一ヶ月は必要です。

もっと早くから取り掛かっても,早すぎることはありませんね。

「学級のお別れ」ばかりが頭をよぎりますが,それと同時にしなくてはいけないことがたくさんあることに気付かされます。

上のはあくまれ例ですが,先生によってはさらに手のかかる仕事をしなくてはいけない人も多いでしょう。

これらの仕事を,「いつ完了させる」という期日のゴールを明確に設定することですね。

それでこそ「修了プラン」です。


明日が学級PTAってときにチェックしておかなきゃいけないこと

2012-02-26 22:11:18 | 保護者への攻略法

もうすぐ一年で最後の学級PTA。

明日が学級PTAというときに,絶対にチェックしておかないといけないことがあります。

(明日,じゃ実際遅いですが…)

学級PTAのときは,必ず学級設営を刷新しておく!

まず,授業参観や学級PTAでクラスにやって来られた保護者の方々は,何気に教室を見渡します。

保護者の方々にとっては,学校に来ること自体が珍しいことですから,そこにある色々なものが目新しいものです。

まるで,ちょっとした美術館にやって来たように,教室や廊下の設営をながめます。

そして,我が子の作品に注目します。(うちの子はがんばってるかな…)

言うまでもなく,それらの設営の作品たちは,無言で授業の良し悪しをアピールしています。

だから,先生や子どもにとっては,毎日当たり前に目にする学級設営も,たまにしか学校にこない保護者の方々にとっては,重要なものなのです。

設営が大事になる理由に,もう一つ。

保護者の方々にとっては,設営をながめることが,ちょっと空いた時間の,時間つぶしにもなるというか,手持ちぶさたを解消することにもなるようです。

学級PTAが始まるちょっと前の空いた時間などがあると,おしゃべりをするか,設営をながめるくらいしかすることがない。(という言い方はちょっとさびしいですが)

だから,人によっては,普段先生や子どもも見ないような,端っこにずいぶん前から掲示されているポスターなどをマジマジと眺めていたりもします。

(ありゃりゃっ,それを見られたら恥ずかしいな…)となってしまいそうです。

ですので,保護者の方々にとっては,こうやって眺める設営は,前回来たときのものとは違っていてほしいのは当然ですよね。

設営が刷新していれば,クラスが動いているように感じ,設営が止まっていれば,クラスが止まっているように感じるでしょう。

とは言え,設営は前日の一日で刷新できるようなものでもありませんから,やはりここは少し前から計画的にやっておく必要がありますね。

学年会を利用して,隣のクラスと何を掲示するかを話し合っておいてもよいでしょう。

実はこの記事はずいぶん前にも一度投稿させてもらったのですが,そのときに印象に残るコメントをいただきました。

それには

「学級文庫で並べられている本が,前回来た時と同じだと,それだけでもがっかりします」

とご意見をいただきました。

正直,担任として「学級文庫」に並ぶ本を,時期ごとに刷新している人はかなり少ないんじゃないかと思います。

「置きっぱなし」「並べっぱなし」なものが多いのでは。

しかし,学級に来られる保護者の方で,見る方はそこまで見ているのだということ。

それは紛れもない事実ですので,そこまで担任は気を配る必要もあるのだということ。

勉強になります。


保護者に聞く「私は担任としてどうでしたか?」

2012-02-22 21:41:26 | 保護者への攻略法

もうすぐ今年最後の学級PTAです。

毎学期始めと終わりの二回ずつ行われてきて,いよいよ今年も最後になります。

ここでは,担任として今年一年を振り返り,成果を挙げ,課題を反省しようと思います。

同時に,今年一年の子どもたちの活動写真をテレビでダイジェスト版のようにして紹介しようとも思います。

加えて,総合学習で子どもたちがグループごとに発表したものも,ビデオで紹介しようかな。

こういう具体的な子どもの姿をみなさんは見たがっていますからね。

担任がえらそうに口数を並べるだけの学級PTAは卒業しました。

さて

ここで,私自身初めての試みをしようと思っています。

それは

「保護者がつける担任の通知表」

です。

保護者の方々に

「今年一年,私はお子様の,このクラスの担任としていかがでしたか?評価をしてください。」

という質問紙によるアンケートです。

質問の項目はどうしようかな?現在検討中です。

・私は,お子様の学力を向上させましたか?

・私が,どのような学級経営をめざしていたか,よく皆様に伝わりましたか?

・毎日の学級日報の中身について,どう思われましたか?

・私は,このクラスをいいクラスにできましたか?

とか,聞いてみたいですね。

・来年度,もしまた私が担任だとしたら,どうですか?

なんて質問はあんまりでしょうか。(笑)

今までも,保護者の方の声を聞いてみたかったのですが,これまでに私はこういうアンケートを実施したことはありませんでした。

他の先生方はどうなのかな?

立派な先生は,必ずしているのかもしれませんね。

ひょっとしたら,学校規模で実施しているところもあるかもしれません。

でもきっと,していない先生の方が多いんじゃないかと思います。

というのも,今までの私もそうでしたが,これをするのは度胸がいるからです。

生の声を聞きたいけど,やっぱり怖さもあるんです。

一部の保護者から,直接の声が届くことはよくあります。

「先生のおかげで…」といううれしい声も,「ちょっと言いたいことがあるのですが…」という辛い声も。

しかし,クラス全員の保護者からこの声を集めるというのは,なかなかできないことで,するとすれば,覚悟がいりますねぇ

うれしい評価が集まるといいなぁ

めっちゃくちゃ厳しい評価ばかりだったら,立ち直れないかも

正直な思いですが,今回,ぐっと息をのんで,初めてしてみようと思います。

いろんな声が届くことでしょうが,全部謙虚に受け止め,これからの自分に生かしたいと思います。

子どもをいつもえらそうに評価している先生です。

先生自身も,

外部からの自分の評価を恐れない!

でいたいものです。


授業研究会,発言にセンスのある先生・センスのない先生

2012-02-20 21:30:10 | 教師力UPの攻略法

今日は研究授業でした。

先日私がしたのですが,それに引き続く研究授業。

本校は体育でテーマを掲げて研究を進めていて,2カ年研究の今年は初年度です。

来年度には大きな公開を控えています。

ということもあり,今日は外部からもたくさんの人が見に来ました。

教育委員会関係者に加えて,中学校や高校,大学の先生まで。

「なんたら推進委員会」ってな方たちみたいで,ごくろうさまですって感じです。

そして,授業をしてくださった先生,本当にありがとうございました。

研究授業が終わっての授業研究会。

(ちなみに授業者は,これが終わるまでまだ気は抜けない!)

授業者の反省に始まり,質疑応答,意見交換,指導助言・・・ と続くお決まりの会です。

お決まりの会ですが,マンネリ化させず,充実させたい時間ですね。

この会の良し悪しで,研究の深まりも大きく変わります。

この会では,各先生から質問や意見が出されます。

(このとき発言するのって,慣れるまではちょっと勇気がいるものですよね。)

そこで,毎回つくづく感じさせられこと。

発言にセンスのある先生と,残念ながらセンスのない先生がいるな~ ってことです。

後者は失礼な言い方なんですが,でも本当にそう思っちゃうんですよね。

言うまでもなく,センスのある発言が多い方がいいのですが,そのためにもまず

研究のテーマに沿った発言をする!

これは基本です。

研究には必ずテーマが掲げられているものですから,当然,それについて研究を深めていきましょうってことです。

例えば,

「明確な目標をもたせ,運動への意欲を持続させる体育指導」

というテーマなら,研究会での発言は

「どのような目標を持たせているのですか?」

「この授業で掲げていた目標はどのような方法で設定したのですか?」

「あの目標で,子どもたちの意欲は高まっていると評価できていますか?」

「より個別な目標を掲げさせることも必要だと感じました」

「次時にどのような目標をグループごとに掲げるか楽しみなところです」

といったことが,バッチリにテーマに沿っています。

キーワードが抜けていないという感じですね。

逆に,センスのない発言は・・・  (無限に考えられそうなのですが)

「準備運動で手首のストレッチは必要なかったでしょうか?」

「終始,おしゃべりをしてる子が一人見られましたが。」

「ネットの高さはあれで適切だったでしょうか?」

「体ほぐしの運動で8分使っていました。普段はどうですか?」

って感じでしょうか。(あえて例を挙げてみると難しい…)

言いたいのは,授業研究会の時間は限られているということです。

そして,その限られた時間を共有する全員にとって,できるだけ有意義な時間にしなくてはいけないということです。

上のセンスのない発言も,それ自体を見るなら,授業に関して意味のあるものなのです。

それらについて反省し,検討してみることもいいことでしょう。

でも「時間がどれだけでも許されているならば」です。

たいていの場合は,時間が限られていて,話題にできることは限られています。

ならば,テーマに沿ってのみつつき合って,せめてその部分だけは確実に研究の成果を導き出すべきです。

なんでもかんでも言いたいことを言い合って,「結局何だったのか」なんて会になってしまっては残念ですから。

そのことを理解し,参加者全員でいい会をつくりあげていく,

研究の形の基本だと言えると思います。


一年で最後の授業参観 何の授業しようかな

2012-02-18 10:48:44 | 保護者への攻略法

そろそろじゃないでしょうか。

1年で最後の授業参観。

だいたい3学期制の学校だと,1つの学期に2回ずつあることが多いと思います。

が,もちろん学校によっては様々でしょうね。

地域柄,熱心な学校はもっとしているかも。

さて

授業参観で何の授業をするか,いつも悩むところです。

何といっても,先生の腕の見せ所ですから。

保護者への語りが,どんなに口が達者な先生でも,授業が下手なら信用なりません。

保護者への語りが,どんなに口下手な先生でも,授業が上手なら信用できます。

・・・って感じじゃないでしょうかね。

(以前,同僚の先生で,授業参観でプリントの答え合わせをしていた先生,冊子をつくるために紙を綴る作業を延々と子どもにさせていた先生を見たことがあります… 愕然)

授業参観の中身を考える際に,大切なこと1つ。

保護者参加型の授業,どっぷり見せる授業,年間を通してバランスをとる!

ようにしています。

「保護者参加型の授業」とは,授業に保護者の人も入ってもらう授業ですね。

道徳で,親子で語り合う授業。

図工で,親子で共同制作する授業。

体育で,親子レクをする授業。     などなど。

これらは盛り上がる授業になりやすいし,来てくださった保護者の方にも出番があり,「来てよかった」というものになりやすいです。

活動がメインなので,先生の出番は逆に少ない。

授業参観として,おおいにアリな形ですね。

ただ,これだけでは「先生の腕の見せ所」としては物足りない。

そこで「どっぷり見せる授業」も必要です。

これは,先生と子どもたちでつくりあげる普段の授業の形で,保護者の方は見ていただくだけです。

先生と子どもで,できるだけ「いい授業」をつくりあげます。

そして,保護者には,見ているだけで「おもしろい」と思ってもらったり,

「あぁ,このクラスでは毎日こんな授業をしているんだ。安心だ。」

と思ってもらえれば,授業参観のねらいバッチリです。

年間に何回もある授業参観。

1年というスパンの中で,両方のタイプの授業参観をバランスよく実施するといいでしょう。