小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「学校ベテラン」から一気に「学校素人」になった私

2017-04-26 21:53:29 | 教師力UPの攻略法
三月までいた学校では教務主任をしていました。そして誰よりも長く在籍していたので、いつも周りの先生たちから色々と尋ねられる立場でした。
そして、今。
私は周りの先生たちに尋ねてばかりです。笑
何をするにもイチイチ分かりません。
何がどこにあるのか
どんなシステムで動くのか
そして厄介なことに、私は赴任一年目から学年主任ですが、パートナーは初任者です。笑
もう何がなんだか。って感じです。

今日も一日でいくつ質問したでしょうか。
教頭とか教務とか関係なく、とにかくその場にいる先生をつかまえて尋ねています。
だって人を選んでいる時間はありませんから。

以前の頼られていた自分から真逆の立場になり、ちょっと情けない感じもありますが、これはこれで面白くもあります。
なんの見栄を張るものもなく、恥じることもなく、ひたすらこの学校の素人です。
こんな立場に新鮮さを感じつつ、毎日を過ごしています。

ボールの渡し方が、なんか変だ

2017-04-24 20:13:33 | 学級生活の攻略法
昼休みにクラスの子たちとドッジボールをしました。
担任らしいことしてるな~
って感じで、すごくうれしいものです。

「ん?」
気付いたことがありました。
AくんからBくんにボールを渡すときの、渡し方が、なんか変だったのです。
変というのは、なんといか、目をそらしたまま、どこかうんざりしたような様子で…

要注意だと思いました。
ほんの小さな一場面ではあったのですが、私の勘違いでないかぎり、そこには重要なことが凝縮されています。
Aくんが危険なのか
Bくんが危険なのか
それとも両方か
それはすぐには分からないので、追調査する必要があります。
しばらくこの二人を注視していくことにします。

教室のなかでは見せない「本性」
のようなものを、子どもたちは昼休みなど、自分たちの自由な時間に見せることは多々あります。
そういう意味で、休み時間の子どもたちの様子を観察することは、担任にとって、必要な作業だと思います。

とくに、子どもたちの人間関係を早く把握したい、この年度始めの今の時期には。

子どもたちにとって居心地がいいと思えるシステムをできるだけ早く

2017-04-22 15:01:12 | 学級生活の攻略法
少しずつ担任としての勘が戻ってきたような気がします。
本当に、少しずつですが。笑

この時期に大事なこととして、できるだけ早く
「クラスが動くシステムを作る」
ということがあります。
朝の会
授業
給食
掃除
係活動
などなど、学級が集団生活を送る場面はたくさん存在します。
そこでいちいち先生が指示を出さなくては動けないようなクラスは疲れまするし、段々と子どもたちは飽き飽きしてきて、その指示は通らなくなります。
そこでシステムが必要です。
先生の指示なしに
子どもたちが主体的に
分かりやすく
効果的に
効率的に
合理的に
動きける仕組みです。
こんなシステムがあるクラスは、子どもたちにとってはとても居心地のいい所になるし、学級として知的で自治的な雰囲気が生まれます。
そしてなにより
「先生が楽に」なります。
これが一番ほしいんです。笑

そしてこういったシステムをつくるときに重要になることが、
子どもの実態に沿う
子どもに納得させる
教師主導でやる部分と、子どものアイディアを取り入れる部分とのバランスをはかる
同学年であまり差をつけない
ということがあります。

これらのことのどこかに問題点があると、システムは浸透しません。
もしくは浸透したかのように見えても、後からひび割れてくることになります。

今、私の学級も色んなシステムが作られ、動き出しているところです。
ひび割れてくるところはないか、随時チェックしていきたいと思います。

子どもたちに約束した「先生が絶対に許さない3つのこと」

2017-04-19 20:59:08 | 学級生活の攻略法
学級のスタートに際して、
「先生が絶対に許さない3つのこと」
という話をしました。
これは私が担任をするときは必ずしている話で、中身に違いはあっても実践している先生は多いと思います。
私はこの3つとして

いじめ
同じ注意を三度
命の危険

を挙げています。
「これをしたときは先生は本気で怒るから、覚悟していなさい。」
真剣に、真剣に伝えました。

重要なのは、この話を聞いているときの子どもたちの様子です。
担任が大事な話を真剣にしているのに対して、子どもたちも真剣に聞いているか。
それとも子どもたちは軽い感じで聞いているか。
もしくは嘲笑うように聞いているか。
ここに担任と子どもの関係は一瞬で表れるし、これからの学級経営が垣間見えます。

きっとある程度の経験のある先生なら話をしながらも、子どもたちの様子は瞬時に把握できると思います。
もし嘲笑うように聞いている子がいたら、今後の戦いに気を引き閉めなくてはいけません。

私が今回話をしたときは、子どもたちもみんな、私と同じ温度で聞いてくれていました。
私の目には、一人残らず、みんな、でした。
これにひとまず安心しました。
出会ったばかりの私ですが、きちんと担任として受け入れてくれているんだと思えました。

この3つはこれから一年間先生と子どもの約束になります。
先生は絶対にこのラインをぶれることなく守らなくてはいけません。

出会う前から子どもの情報が頭に入りすぎてしまった

2017-04-17 22:48:56 | 「教師-子ども」関係の攻略法
事前に聞いていた情報とは反対に、
意外に子どもたちはしっかりとしています。
自分からあいさつができる
先生に対して敬語が使える
時間を守れる
先生の言葉に返事ができる

これらのことが出会った時点からみんな自然とできていました。
四年生です。
大したものだと感心しました。
以前の担任の先生の指導がよかったのか、学校全体としての特徴なのか、それとも地域性なのか。
とにかくうれしく思ったし、かなり身構えて臨んだ私としては、ビックリさせられました。

やっぱり事前の情報で 偏見を持つのはよくないですね。
子どもたちにも失礼だと思いました。
子どもとの出会いに際しては、ある程度の情報は頭に入れておきながらも、まっさらな気持ちで迎えるべきですね。
人はたった一人との出会いで変わることだってあるんです。
自分がある子にとってその一人になりえるかもしれないから。
学校に行きたくないと思っていた子が、「この先生のクラスなら行きたい」と思う。
授業中に立ち歩いてた子が、「立ち歩くよりこの先生の授業で活躍したい」と思う。
学校に不信感を抱いていた保護者が「この先生なら信頼して子どもを預けよう」と思う。

それはあり得ることです。

もちろん簡単ではないけれど、先生にかかっているんです。
その先生が始めから子どもたちを色眼鏡でしか見ないようでは、変わりたいと思っている子達も変わることはできないでしょう。

「どんな子も可能性がある。もちろんきみたちも」
そういう信念を持っていることを、しっかりと子どもたちに伝えることこそ、出会いの場面で大事なことだと痛感しました。