小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

教務主任 この役職の外部の人への印象はいまいち?

2014-04-27 16:19:50 | 教師力UPの攻略法

年度始めの学級PTAやPTA総会等で、この学校には多くの保護者が出入りする機会があります。

私も本校の在籍が長くなってきたので、顔見知りの保護者が増えてきました。

そんな保護者と顔を合わすたびに、この時期は同じ話題になります。

「先生、担任してないんですって!びっくり~」

「そうなんですよ~」

こんな話題です。

そして、この話題をする保護者の、ほとんどの方が同じ言葉を口にします。

それは

「もったいない~」

担任をしないことを「もったいない」と言うということは、ある程度担任時代の自分を評価をしてもらえてるということでしょうから(勝手な解釈ですが)これはうれしい言葉かな?と思って受け止めています。

「そんなことないんですけど、ありがとうございます。」

みたいな返しを毎回しています。

「下の子をもってもらいたかったんですけど~」

なんて言ってもらえると、なおさらうれしくなります。

と、同時に、この保護者たちのリアクションの裏を返せば、自分がしている役職に対しては、それほど評価をしていない、というか、重要性を感じていないということなのかな?とも思いました。

まず、校内では「教務主任」という立場が一番に立つわけですが、体外的には

「算数の先生」

ということになっているのでしょう。

だって、教務主任なんて言われても、学校関係者以外の人たちはぴんとこないはずです。

少しでも学校の事情に精通している人なら分かるのでしょうが。

「算数の先生」

≒「算数しか教えない先生」

≒「自分のクラスをもたない先生」

≒「算数は得意だけど、担任としてはいまいち?」

≒「子どもとの関わりも少ない」  ・・・・

そんな印象でしょうか。

ちょっとひねくれた想像ですが(笑)

これではやっぱり悔しいので、対外的にも「教務主任」という立場をアピールしようかなとも思いました。

「それってどんな仕事ですか?」

と、もし聞かれたら…

ちょっと答えに困りますね。。。

いや、もちろんこの仕事を説明できないわけではないんです。

「先生たちが仕事をしやすい環境をつくる」

「学校のスケジュールを管理する」

「校長先生、教頭先生の下で動く」

そんな感じになるのでしょうが、そんなこと真面目に保護者などに言ったところで…

なんかいやらしくないかなぁ。

えらそうで。

そんなえらそうなことを言えるほど、まだ自分にこの立場に対する自信がないんでしょうね。

だからと言って、冗談っぽく

「職員室の端っこでパソコンばっかりしてるんですよ~」

「担任を任せられないから外されちゃったんですよ~」

って言ってみたこともありますが、それも虚しく響きました(笑)

うーん

やっぱり、対外的には担任の先生が一番ですね。

それは絶対に揺るぎないことでしょう。

担任をしてないくせに、そこを追い抜こうなんてしてはいけないし、できないということをまず確認しました。

教務主任という立場がすごく重要なことは学校内では誰もが知るところですが、それを対外的にも理解してもらう必要は、別にないと思いました。

逆に、自分が有名になるのではなく、担任の先生方の評判がもっと保護者なんかに対して上がっていくように、自分は影のサポートをしていくことだろうと、そう思いました。

正直、さびしさや悔しさも感じますが(笑)、そうすることにやりがいを見出していくべき役職だと理解します。

妻もよく友達に尋ねられるそうです。

「今年、ご主人何年生の担任になったの?」

妻は、正直に答えます。

「今年は担任してないんだって。算数の先生してるらしいよ。」

すると、当然友達は

「あらぁ、そうなの…」

と、それ以上話題が盛り上がらないそうです(笑)

「こんなとき、なんて答えたらいいの?」

って妻が私に聞いてきましたが

「いや、別にそれでいいよ。」

と答えました。(笑)


教務主任 この仕事はまるで「パズル」

2014-04-21 23:08:57 | 教師の仕事術の攻略法

教務主任としての仕事に奮闘している毎日が続いています。

この仕事をしていて、まぁよく思うことは

「この仕事、なかなか進まない!」

ということですね。

担任時代は、ある程度の自分の仕事は、自分で計画立てて、自分でペースを作って進めることができたのですが、教務の仕事はそうはいきません。

「そうはいきません」というか、そうしようとしても、「そうはいかせてもらえません」

ですね。

自分ひとりでスタートして、自分ひとりで完結させる仕事なんてほとんどないということです。

自分がするほとんどの仕事は、だれかとつながっている。

そして、そのだれかと一緒に進めたり、だれかの許可をもらったり、だれかからの提出を待ったりしながら進める仕事ばかりです。

だから自分のペースだけでいくことが難しい。

そしてさらに、その手の仕事を常に何個も何個も同時進行で進めていきます。

この仕事はあの人とつながっていて

その仕事は~年部とつながっていて

あの仕事は校長ととながっていて

そんな感じです。

おもしろいことに、職員室にいると、職員室に入ってくる先生たちの顔を見ては、

「言わなきゃいけないことが…」

と用件を探すくせがついてしまいました。

そんな教務の仕事が

「パズル」

のように思えてきました。

いろんな仕事が、いろんな人やものとつながっていて、それらをうまく組み合わせるのは難しいし時間がかかります。

だけど、組み合わせていかなくては形になりません。

そこから先ができていきません。

だから、不器用でも、手探り状態でも、なんとか当てはまるピースを見つけていく作業の繰り返しです。

それは一箇所だけでなく、何箇所も同時進行で。

しかし、同時進行で進めている別々のパズルは、いずれはまたつながって、大きなパズルの形となっていく・・・・

そんな感じに思えます。

ですから、やっぱり大事なことは

目先の仕事(パズル)ばかり見ず、いつも全体像(完成形)を描いておく!

ことだろうと思います。

どんな仕事でも基本だろうと思いますが、この仕事について改めてそれが大事と思えます。

特に今は、自分の未熟さ忙しさのあまりに、目先のことばかり見てしまいそうになるんです。

完成形が分かってなければ、一つ一つのパズルも配置が分かりません。

逆に完成形が分かっていれば、今手にとったパズルが、今すぐにははまらなくても、それがどこら辺で生きていくるのかが、想像がつきます。

この仕事、またいろんな感覚が磨かれていくようで、すでにやってみてよかったなと思っています。


担任じゃないけど、昼休みの運動場で遊んでみた。すると

2014-04-17 22:44:01 | 「教師-子ども」関係の攻略法

児童集会みたいなところで

「先生、今年は算数の先生になっちゃったけど、みんなも知ってる通り、先生、体を動かすことが大好きなんです。

なんとか、運動場を走るような算数ができないかな~って、考えてるんですけど。

みんな、昼休みに外で遊ぶときは、ぜひ先生を誘ってください。先生、体を動かしたくてウズウズしてますから。」

と言っちゃったのが失敗(笑)で、その日以降、毎日昼休みに誘われてしまいます。

「ジャングルジムで遊びましょう~」

「サッカーに入ってください~」

正直、なかなか忙しい日が続いているのですが、このお誘いはうれしいものですね。

「失敗」なんて言っちゃいけない(笑)

毎日ではないけど、2日に1回ぐらいかな、子どもたちのところに遊びに行っています。

担任として自分の学級の子たちと遊ぶことは山ほどしてきたけど、担任じゃなくて、他の先生が受け持つ学級の子たちと遊ぶのは今年が初めてです。

また新鮮な感じがします。

少し照れくさい感じもします。

なんかちょっと、かみ合わない感じもします。

算数の時間以上に、子どもたちの本当の表情が見られます。

子どもたちとの距離が近くなります。

これからも、こうして学校中のいろんな子たちと遊んでみようと思います。

さて

担任をしていませんので、昼休みに運動場に足を踏み入れた瞬間の、自分の目線が今までと違うことに気付きました。

今までは、

「自分の学級の子たちは、だれが、どこで、どう過ごしているかな」

と、自然に自分のクラスの子たちを探していました。

昼休みに把握できる、子どもたちの人間関係の実態ってあるんですよね。

子どもたちと遊びながらも、そんな目を持っていました。

しかし、今は違いました。

自分の学級がなくなると、今度は

「この学校の子たちは、何年生が、どこで、どんな風に過ごしているのかな」

って目で運動場を見渡していました。

「ジャングルジムは、3・4年生に人気だな」

「すみっこで、なんか地面をつついているのは、こないだ入学してきた一年生の子たちかな」

「運動場の真ん中で、でかでかとサッカーしてるのは、やっぱり6年生の元気坊主たちか」

「4年1組は、男女混じってドッジボールしているな。ほ~」

「そういえば、2年生の子たちはあんまり見えない気がするけど・・・」

運動場を見渡せば、いろんな姿が見えるものです。

私なりに、「教務主任」という立場で、昼休みの子どもたちの実態を見ようとしました。

学校の今を知る貴重な情報源です。

ときに、こうした客観的な見方は、担任の先生には見えていないことに気付くこともあります。

そのとき、それを担任の先生にも伝えれば、学級経営に関して大きな助けになるはず。

少しでも役に立てればと思います。


新任教務主任ですから、バタバタしている毎日なのですが

2014-04-13 22:46:56 | 教師の仕事術の攻略法

教務主任として仕事を始めて、考えること、勉強になること、本当にたくさんある毎日です。

新しい環境に身を置くことは、いいことですね。

自分を磨くいい刺激に心地よさを感じています。

年度のスタートということで、先生たちはみんな忙しそうです。

やっと学級開きができたと思ったら、もうすぐ家庭訪問が始まります。

それが終われば本校は運動会です。

まだまだ息つく間もなさそうです。

私はというと、その忙しい先生たちの中で、また違った忙しさの真っ只中にいます。

学級を作ったり、子どもたちとの関係を築いたりする忙しさではなく、その忙しさの中にいる先生たちが少しでも仕事をしやすい環境を作るために、忙しくしています。

教務主任の役目です。

「先生が教務になって、仕事がしやすくなったよ」

って言われたいです。

「先生が教務になって、仕事がしにくくなったよ」

とは絶対に言われたくありません。

必死に勉強していこうと思っています。

こないだは、柄にもなく夜遅くまで残って仕事をしていました。

「柄にもなく」というのは、担任時代は残業をしなかったからです。

そんな私が遅くまでいる姿を見た先生たちは

「どうしたんですか!?」

みたいに驚いていました。

「忙しそうですね…」

気遣ってくれる先生たちも。

私自身も、周りが見えなくなっていて、そんな言葉をかけられて初めて、自分が慌しく仕事をしていることに気付きました。

しかし、すぐに思いました。

教務主任がバタバタとしていちゃあ、いかんなと。

教務主任が息つく間も忙しそうにしていて、周りから声もかけにくいような雰囲気を醸し出してしまっていては、これは仕事がしにくい環境を作っていることになります。

気をつけようと思いました。

忙しい中にも、自分を客観的に見る目、みたいなものをいつも持っていたいです。

職員室の中で、どんとゆとりを持って構えていられる教務主任に、先生たちは安心感をもつんじゃないかと思います。

自分が担任だったころを思い出しても、そんな教務主任を求めていましたから。


Windows XPサポート終了の影響が職員室にも

2014-04-09 22:30:42 | 教育ニュース

本日をもって、Windows XPのサポートが終了ですね。

前々から言われていたことではありますが、昨日今日とニュースでも大々的に取り上げています。

どの企業でも買い替えやバージョンアップに苦労しているとのこと。

費用がかかるし、その手間も大変なものです。

このことはひとごとではなく、本校のパソコンも3月下旬あたりから総入れ替えしています。

「パソコンが新しくなる~♪」

と、うれしい声が一旦はあがりましたが、それだけでは済まないことがすぐに分かりました。

機材の搬入をしてから、実際に新しい機械をフルに活用できるようになるでに、かなりの時間を要すことになりました。

まず、機材が運び込まれてから、その設置までに一月ほどかかりましたね。

学校のパソコンはもちろん、市が管理しており、この入れ替えも市の運営で行われていることなのですが、この時期、各PC業者はこういった依頼を山ほど受けています。

「新しいパソコン来てるけど、いつ使えるの?」

設置の順番待ちの状態が長く続きました。

そしてついに業者の人が本校に来てくれました。

「待ってました!」

職員用と児童用、全て入れ替えるわけですから、100台に迫る数です。

がんばって設置してくれたときには、

「お~」

「気分いいね~」

と、プチ感動でした。

そして、設置を終えた業者は退散。

待ちに待った、電源オン。

「いいね~」

「新しいね~」

感動はまだ続きます。

・・・が、ここまででした。

触り続けていると、あちこちから

「ん?」

「何これ?」

「どうなってるの?」

の声が。

すぐに気付いた不具合の数々。

・プリンターがインストールされておらず印刷ができない。

・校内LANに入れない。

・校内サーバと接続されてない。

・Officeのバージョンまで新しくなっており、以前のものとの互換性に問題がある。

・以前のPCにインストールされていた、授業や校務で使う様々な便利ソフトが一切なくなってしまっている。

「・・・これじゃあ使えんじゃないか~!」

期待が大きかっただけに、がっかりの声も大きくなってしまいました。

さらにやっかいなことに、こういった不具合に対処しようとしても、市の管理するパソコンは、まあセキュリティが固い固い。

私たちではそういった部分には一切手を入れることができないようになっています。

プリンターのドライバーをインストールしようとしても、

「許しません」

と表示されるわけです。

だから、こういった不具合を改善してもらうためには、市に依頼し、そして市が業者に依頼して、そして業者の人たちが、なんか秘密の作業をしてから、やっと改善されることになります。

その作業にまた1~2週間…。

さすがにプロである業者の人たちも、かなりの数のパソコンを相手にするわけですから、作業をしながら、うんざりしているのが、私たちにも伝わってきました。

(こりゃあ、大変なことだな)

そして、やっとのことで作業が済み、「これで本格的に使えるぞ!」となり、使ってみると、確かに使えるようになってはいるのですが、やはりまた、細々とした不具合が出てくる始末。

このパソコンではできるけど、あっちのパソコンではできない、とか。

こんな感じなので、春休みの年度をまたぐ大事な時期に、今年は先生たちみんな、すごく苦労していました。

なかなか仕事が進まない。

ひどいときなんて、プリンターと接続できているパソコンが一台しかないなんて状態のときがあり、みんな列を作っていました。

そして、私は今年から教務。

こういったトラブルの矢面に立たされる立場です。

「先生、どうしたらいいですかね?」

そんな質問がまず私に飛んできます。

そして業者との窓口になるわけです。

いやな役目でしたね。

仕方ないけど。

あれから、何度も業者の人に入ってもらい、だいぶ状況はよくなり、前のように当たり前の環境で、とまではいかないまでも、なんとか仕事が進められるようになりました。

いや~

XPのサポート終了。

PC業界のみなさん、学校という所にも大きな影響が出ていますよ~