小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

子どもがけんかしてる!教師はどうすれば!?

2009-10-31 09:18:14 | 学級生活の攻略法
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学級の子たちがけんかを始めたとします。

かけでコソコソするけんかではなく,激しくやり合うけんかです。

ちなみに,激しい口論や,取っ組み合うほどのけんかを見ることは,どんどん少なくなってきているように感じます。

自分が子どものころは,しょっちゅう,とまでは言わないまでも結構あった記憶があります。

最近の子どもたち。激しいけんかをしたことがあるという子は,どれくらいいるのでしょうか。

クラスで起きると,とても珍しいことのようで,周りの子たちも先生もびっくりしてしまいます。

こんなとき,担任の先生はどのように対処したらいいのでしょうか。

これは簡単ではないですね。

まず,けんかといっても,その原因ややり方,けんかしている子の性格なども様々だから。

だから,「けんかにはこうする!」と断定できるものはないように感じます。

しかし,どのけんかにも共通して言えることは,激しい口論や取っ組み合いで相手に向わなきゃならないほど,強い感情がお互いにあるということ。

そして,そこにはとても濃い人間関係があるということ。

その関係は,良くも悪くも,当事者にとっては大きな経験になり,大きな影響を与えるでしょう。

けんかをしたことのない子に比べて,大人になっても忘れられない思い出にもなるかもしれません。

そういうこともしっかりと考えながら,担任としてはまず,

担任が仲裁に入るべきかを判断する!

ということから入るべきでしょう。

けんかは危険ですし,勧められるものではありません。

しかし,前に述べたように,子どもにとっては意味のある経験であり,必要にかられて始めたけんかです。

全てのけんかを一刀両断するように,担任が打ち切り,仲裁に入るべきではないでしょう。

・暴力が始まっていないか

・口が行き過ぎていないか

・一方的でないか

・激しいけんかになるほどの原因があるのか

・周囲の子たちはどのように見ているか

・当事者の人間性はどうか

こういった様々なことを瞬時に,真剣に考慮して,そのけんかを担任が仲裁すべきかを判断します。

その中で,やめさせたほうがよいと判断できるものがあれば,すぐさま,強く,担任がやめさせます。

しかし,時には続けさせてもよいけんかだと判断できることもあるでしょう。

「けんかをしながら,苦しみながら,深く考えなさい。これからのことをしっかり悩みなさい。

先生の力でなく,自分たちの力でこのけんかを処理しなさい。それができれば,きみたちはまた大きく成長できるだろう。」

そういう気持ちです。

もちろん,それからのけんかを放っておくわけではありません。

担任は,レフリーのように,じっと見届けます。

懐深く,そのけんかを見守ります。

そして,少しでも危険があれば,すぐに止めます。

そんな役割をしてあげましょう。

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みんなの前で発表させるとき,この道具は便利!

2009-10-28 22:15:10 | 授業中の攻略法
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「子どもがうまく伝えるために」というテーマで紹介しています。

今回はちょっと視点を変えて,ある便利な道具について。

うまく伝える,上手に話すというときに,その文章の組み立てや声などがとても重要にはなりますが,それらに加えて,毎回指導したくなることがあります。

例えば,ある子がみんなの前に立って発表するときに,よく先生が指導するが

「ほら,前を向いて言いましょうね。」

「ノートで顔を隠さないで。声が聞こえないよ。」

「ちょっと,そのポスター動かさないで,見ずらいですから。」

という,いわゆる姿勢,立ち振る舞いに関するものです。

これも,発表の形としてはとても重要ですよね。

子どもは,なんとか口を動かすので精一杯で,そこまで意識がいかない子が多いです。

何度か練習すれば,うまくできるようにもなりますが,毎回そういうわけにはいきません。

そこで,少なくとも姿勢をしっかりと保って,みんなに顔を見せながら発表できるようにするための,便利な道具があります。

これです。使ったことありますか?

みんなの前で発表させるときは,譜面台を使う!

譜面台です。音楽で使うやつです。

さすが,指揮者や演奏者が使うように設計されているだけあって,これは優れものです。

普通は,ノートを見ながら発表するときは,ノートがフラフラしたり顔を邪魔したりします。顔とノートが近すぎて,声が出にくくなります。

ポスターやちょっとした資料を紹介しながら発表するときは黒板に貼るなどして,顔が後ろを向きがちになります。手に持てば,まあ見にくい。

そこで譜面台です。

ノートを読み上げるように発表するときは,譜面台を発表者の方に向け,そこにノートを置きます。そして,少し譜面台から下がって発表者は立ちます。

すると,とても安定するし,顔もよく見えます。机に置くよりも,適度に顔を上げて話せます。ノートが少し遠いので,自然と声も出しやすい。

また,ポスターや資料を発表するときは,譜面台を聞く側の方へ向けて,そこにポスター等を乗せます。(譜面台よりもポスター等が大きい際は,あらかじめ段ボールや画板をのせておくなどしておくと大丈夫です)

すると,これまたとても安定するし,発表者もポスターの横に立ち,後ろを見ることなく話せます。

また,譜面台は発表者の身長に合わせて高さも変えられます。

グループで発表する場合も,譜面台を取り囲むようにして発表すると,なかなか一体感があります。

なるほど,これは優れものです。

ぜひ,一教室に一台,譜面台を!

(私は,こっそり音楽室からボロを一台拝借しています)

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なるほど,うまく伝えさせる攻略法としてそんなことも…!

2009-10-27 20:40:53 | 授業中の攻略法
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これまでに紹介した,子どもがうまく相手に伝えられるようにするための3つの攻略法

「一文はできるだけ短く区切らせる」

「説明に順序をつけさせる」

「一文ごとに「分かりますか」と確認させる」

というのは,結構手軽に指導できる,いわゆる「小技」です。

子どもたちにとっても実践がそんなに難しくない。

それでいてなかなかな効果がある。

私もお気に入りです。

これらに加えて,今回はもう一歩がんばってみる攻略法です。

子どもが相手にうまく伝えたいという場面は,いろいろとありえます。

算数のアイディアを説明するときもそうだし,国語の感想を発表する時もそう。

運動会の思い出をスピーチするときもそうだし,グループ内で意見を出し合うときもそうですね。

だから,上の小技に加えて,状況や子どもの発達段階に応じては,もっとチャレンジしてみたいことがあります。

主に,伝える際の文章全体の組み立て方についてです。

私もまだまだ勉強の途中ですが,いわゆる「大技」について考えてみましょう。

方法としてはいくつかありそうです。

「結論→理由」「はじめ→なか→おわり」「起承転結」を意識して話させる。

これは簡単にはできなさそうですね。高学年向きでもあるし,繰り返しの訓練が必要そうです。

そして,これらは場合によって使える場面がありそうです。

前に紹介した「順序をつける」も加えて,それぞれがどんな場面で有効か。

1順序をつけて話させる

→算数の解法や理科の実験など,アルゴリズムが明確にあるもの

2結論→理由 の順に話させる

→いわゆる演繹です。肯定・否定の討論的なものや,算数や理科でも結論を求める課題の場合

3はじめ→なか→おわり の構成で話させる

→社会や総合の調べ学習後の発表や,簡単な感想文,日記,グループ協議の結果の発表などの場合

4起承転結 の構成で話させる

→スピーチや自作の物語,長めの感想文

といった具合でしょうか。

なかなか指導も簡単にはいかないし,子どもたちにとっても簡単ではありません。

しかしその分,これらのことができたときには,相当な学力として認めていいと思うし,何より聞いている側に伝える力も大きいと思います。

何より,こんな形で発表をできたら,かっこいいですよね。

「小技」を基本としながらも,将来的には「大技」をできるようになりたいと,目標にしてあげましょう。

高学年であれば,先生が見本を見せながら,積極的にチャレンジしてみたいですね。

きっと,その他にも効果的な攻略法はたくさんあって,いろいろと実践されていると思います。

もしよければ,読者のみなさま,教えてください!

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肝心なのは、相手意識!ですよね

2009-10-26 00:04:33 | 授業中の攻略法
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子どもがうまく自分の意見を伝えるよういろいろと工夫をしますが、その根底にあるべきものが相手意識です。

自分がしゃべるのは、自分が満足するためではなく、他者にそれを届けるため。

それが「伝える」ということですよね。

しかし、結構子どもたちは、これが弱かったりします。

自分の出番で発表するとなると、うまくしゃべらなきゃということでいっぱいいっぱいになってしまって、一番大事な、相手のことを忘れてしまっている。

だから、相手にきちんと伝わろうが伝わらまいが、とりあえず無事にしゃべり終えればOKみたいな感じになってしまいます。

(これも、大人にも当てはまることですね。このシリーズ、よく思いますが)

子どもの発表をみていると、一方的にその子がしゃべって、おしまい。

聞いていた子に「感想や質問はありませんか」と促しても、特に反応なし。

そんな場面をよく目にします。

発表させること自体の目的が、もう一歩達成されないように思いますね。

子どもたちがお互いに高め合うための発表にしたいものです。

伝える力が足りないから、相手意識をもてない。

相手意識をもてないから、伝える力が足りない。

両方とも言えそうです。

今回は、伝えるという活動に相手意識をしっかりと持つための攻略法を考えてみましょう。

そこで、一つのアイディアです。こうしてみてはどうでしょうか?

一文の説明を終えるごとに「分かりますか?」と聞いてる人たちに向けて確認させる!

いかがでしょうか。

これは、私も実践したことがありますが、なかなかいいものでした。

例を挙げます。下のように説明させるのです。

【問題】「四角形の角の大きさの和を求めよう」

先生「よしろうくん、考えたことを発表してください。」

よしろう「まず、四角形の頂点と頂点を直線で結びました。分かりますか?

聞く子たち「はい。」

よしろう「すると、二つの三角形に分かれました。分かりますか?

聞く子たち「はい。」「おぉ」

よしろう「前の授業で、三角形の角の大きさの和は180度でした。分かりますか?

聞く子たち「はい。」「あ、ってことは…」

よしろう「そして、二つの三角形の角の大きさを合わせると、360度になりました。分かりますか?

聞く子たち「はい。」

よしろう「だから、四角形の角の大きさは、360度だと思います。分かりますか?

聞く子たち「どんな四角形でも、そうなりますか?」

よしろう「それは、このあとやってみたいと思います。たぶんなると思います。」

このように、説明する文章の最後に、いちいち「分かりますか?」とつけさせるのです。

少しめんどくさい感じもしますが、こうすることで

○発表する子は、相手意識を持てるようになる

○聞く子たちも、発表している内容から離れられなくなる

○全体としての雰囲気がまとまる

○聞く側の、理解できていること、できていないことが明確にできる

○発表する側だけの一方的な説明ではなく、双方のやりとりが可能となる

というよさがあります。

単純に「分かりますか?」の一言だけなので、発表する子にも難しさはありません。

ただし、少しは時間も使うし、聞く側の質問などが多い場合もあるので、いつでも必ず行うというわけにもいかないかもしれません。

私が実践した中では、隣の席の子どうしが発表する場合や、グループ内の発表の場合、また全体の発表であっても十分に時間を使うゆとりのあるとき、とても素晴らしい意見を発表させるときなど、状況に応じて取り入れるといいと感じました。

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もう一工夫して,うまく伝えられないかな!

2009-10-24 11:03:16 | 授業中の攻略法
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前回紹介したように,子どもが何かを説明する,伝えるときは,できるだけ一文を短く区切らせるようにしました。

するとずいぶんとすっきりとした文章にはなりましたが,まだもう一歩,伝わりにくい感じがします。

【問題】水のはたらきによる地層のでき方を調べよう

先生「ゆみこさん,実験したことを教えてください。」

ゆみこ「はい。よく見ると,小石,砂,粘土の順番で積もってました。きれいな地層みたいになりました。」

ともや「え?どんな実験したんですか?」

ゆみこ「水で,水槽にどんどん流しました。」

さゆり「何を?」

ゆみこ「あ,砂と小石と粘土を混ぜたんです。最初に。」

さゆり「あぁ,なるほど。」

先生「えー,それで,そしたら… どうなったって?」

ゆみこ「水槽の中に積もりました。小石とかが順番に…」

(今回の攻略法のために,ちょっとわざとらしいシチュエーションにしてしまいましたが…)

ゆみこさんは,一文は短くくてシンプルな文章です。だから,それ自体を,聞いている方が理解できないということはなさそうです。

でも,ゆみこさんの話の全体が理解しにくいようになっています。

一文,一文のしゃべり方を工夫したら,今度はその話全体のつくりについて工夫が必要ですね。

今回のゆみこさんの話も,こうすればいいでしょう。

説明には順序をつけさせる!

ということです。

聞く側の子どものことを考えれば,順序性がはっきりしていることは,とても理解しやすくしてくれます。

子どものうちは,時系列という概念が大きいのです。

説明に順序をつける。具体的には,

★「まず」「次に」「そして」「さらに」「すると」「最後に」などの言葉で,自分のしたことを並べる

★「最初に」「2番目に」「3番目に」「最後に」などの番号で,自分のしたことを並べる

という方法が考えられます。

(ちなみに,こういった順序性については,2年生段階で学習することメインとなっているようです。しかし,これはどの学年でも充分活用できると思います。)

授業で,子どもが説明をしようとするとき,最初の一言目,何から話していいか困っている子に,「『まず』から話してごらん」とアドバイスすると,「まずぅ,この式を…」と,自然と話しだせることがよくあります。

はじめのうちは,子どもの説明の区切りごとに,先生が「次に」「そして」などと,言葉をはさんであげるとよいでしょう。

試しに,ゆみこさんの上の説明に,順序をつけてみましょう。(一文も短くして)

まず,小石と砂と粘土を混ぜました。

次に,それらを水で水槽にどんどん流しました。

すると,どんどん積りました。

さらに,よく見ると,小石,砂,粘土の順番で積もってました。

最後に,きれいな地層みたいになりました。」

うん,いい感じです。

こういった順序性をつけるための「まず」「次に」「2番目に」「3番目に」などというカードを用意して,黒板に貼るなどして,意識づける授業も拝見したことがあります。

非常に,子どもたちも分かりやすそうです。

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