4月からの新しいシーズンに向けて,校内の校務分掌が組織されていきます。
正式な発表は4月になってからですが,校長先生と話をする中で,ほぼ全員のポジションが固まってきているはずです。
何年生の担任になるのか。
担当する主任,係はなにか。
校長先生と二人になったときに
「みんな『やだ』『やだ』ってばかり言うんだよ… 頭が痛いぜ」
とぐちられてしまいました。(笑)
「ぼくは一回も言ってませんでしょ」
って答えておきました。(笑)
私は,どうやら研修主任になりそうです。
来年度,大きな研究公開を控えていて,それを任せてもらいました。
本校に来て2年。
力が認められてきたかな~(冗談です)
さて,さっそく頭の中で来年度の研究の構想を立てます。
「ああしようかな」
「こうしようかな」
が,いっぱい頭の中に浮かんできます。
そして,しっかりとした形にして,4月最初の校内研修で提案したいところです。
が,まずは必要なステップを踏まないと。
重要な人物への「相談」や「根回し」や「打診」です。
これを省くと,うまくいくこともそうでなくなる場合があります。
組織で動く仕事ですので,これは大事です。
重要な人物とはいろいろいそうですが,例えば私の場合,「旧研修主任」もその一人です。
全体に提案する前に,23年度の研修主任に先に話をしたいところです。
「今年はこうしたいと思っているのですが…」と。
さて,ここで問題。
旧研修主任にどのように話を持ちかければ,一番いい形となるのでしょうか。
方法はいくつか考えられます。
1.しっかりとした文書で作り,もっていく
→これは「やる気があるな。頼もしいぞ」と評価してもらえそうです。でも,「私に相談なしにここまで作ってしまって…」と気を悪くする人もいそうです。
2.しっかりとした文書で作り,机上に置いておく
→「忙しいでしょうから,暇なときに見てください」という配慮を感じます。でも,つっけんどんな感じで謙虚さが欠けていると感じる人もいそうです。
3.手書き程度の文書で,もっていく
→考えている途中の段階で相談に行き,一緒に作ろうという姿勢に好感がもてます。でも,少し手を抜いているように見えて,頼りないと思う人もいるかも。
4.口頭で話をするだけ
→気軽な感じで話ができて,まだまだ計画が固まってないから幅広い話ができそうです。でも,本格的に仕事が動き出すのが遠そうな感じがします。
以上。
「どれでもいいじゃん」って思うかもしれませんが,いやいや,仕事ってこういうところが大事なんです。
これで,それ以降の仕事の進み方が変わってくるということを何度も経験しました。
自分の仕事の協力者を広げていく組織づくりです。
こんなところを軽視して独りよがりな仕事をしてしまっては,うまくいきません。
私も今回,旧研修主任に話をしにいかなきゃいけないのですが,どんな風に行こうか考えちゃいます。
で,どれがいいのかというと…
正解はなさそうです。
どれも,ケースバイケースでよさも悪さもありそうです。
じゃあ何を考えなくてはいけないかというと,相手です。
相談・根回し・打診の仕方は,相手によって柔軟に変える!
話をしにいく相手がどんな人かということです。
しっかりした文書を作っていけば,へそを曲げてしまうような人,いるんですよね。そんな相手なら手書きや口頭で,少しくだけた雰囲気で行くべきです。
口頭で話をしただけでは相手にもしてくれない気難しい人もいます。そんな人にはしっかりとした文書を作る必要があります。
とにかく,「よし,きみの提案を尊重するよ。協力しよう」という気持ちを持ってもらうことが大事です。
それを引き出すために,できるかぎりの工夫をする。
特に年度のスタートの時期には,たくさん必要となる仕事術ですね。