四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

高田渡 『生活の柄』

2017-05-20 09:16:10 | 音楽
昨夜、古舘伊知郎さんがラジオで高田渡さんのことを語っていた。
ドキュメンタリー映画「まるでいつもの夜みたいに~高田渡 東京ラストライブ」
東京の映画館で上映されているらしい。
その映画の感想を熱く語っていた。

この人こそフォークソングを愛するフォーク歌手なのでは。
いい人にはいい人が寄り添ってくる。
高田渡さんの所にも多彩な人たちが集まってきている。
なくなってからもう12年の年月が過ぎたのか。

聴けば聴くほど味がある。
最初に聴いた曲は「自転車にのって」。
まだ中学生のころであった。

本格的に聴いたのは20代後半のころ。
アルバム「ごあいさつ」は何度も聴いていた。
これぞフォークの名盤!
「コーヒーブルース」を聴いて京都のイノダコーヒーにも行った。

そして『生活の柄』好きな歌の1曲でもある。
♪歩き疲れては 夜空と陸との
 隙間にもぐり込んで
 草に埋もれては寝たのです
 所かまわず寝たのです
 歩き 疲れては
 草に埋もれて寝たのです
 歩き疲れ 寝たのですが
 眠れないのです

 作詩:山之口獏 作曲:高田渡

大人になって年を取るにつれて高田渡さんの歌の魅力が伝わってくる。
「自衛隊に入ろう」、「失業手当」、「値上げ」・・・
社会を風刺する歌が今、どれだけあるのだろうか。

「鮪に鰯」という歌がある。
この中にこんな歌詞がある。
♪地球の上はみんな 鮪なのだ
 鮪は原爆を憎み
 水爆にはまた脅かされて
 腹立ちまぎれに現代を
 生きているのだ

 作詩:山之口獏 作曲:高田渡
もう何十年も前から原発問題について歌っていたんだな。

高田渡さんのドキュメンタリー映画、観てみたい。
名古屋で上映されるかな。
高田渡さん、記録に残る歌手ではなく「記憶に残るフォーク歌手」である。






コメント (2)
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