朝刊を読んでいたら韓国が北朝鮮の核の脅威に対抗するため、韓国保守陣営で米国の戦術核の再配備の議論が行われていることに関し、ゴールドバーグ米駐韓大使が「緊張緩和のためにむしろ核兵器除去を考えるべきだ」と否定的な見解を述べたということです。
北朝鮮が米国の中間選挙の前に核実験を行うのではないかという噂もあり、米国の同盟国である韓国の緊張が高まっているというのに米国のこの発言は、どういうことなのか?
つまり、米国は韓国が核の脅威に晒されようと戦術核を配備して、韓国を守ろうなんてコレッポッチも考えていないということです。
じいちゃんがこれまで書いてきたように、日本が軍事力で中国や韓国と対峙しようとしても「米国は何もせんよ」と言ってるようにしか聞こえません。
台湾問題でも「必ずやったる」と叫んでいますが、それが本音かどうかは分かりません。
むしろ駐韓大使が言うように「緊張緩和」の方が大事だというのが本音でしょう。
それでは、日本はなぜアメリカの口車に乗せられて軍備増強をしようとしているのか。
その答えは簡単で、アメリカは日本に「中国や北朝鮮が襲ってくるぞ」と情報を流し、防衛費を増額させアメリカ産の武器を買わせようとしているだけです。
アホな日本の政治家たちは「もし何ぞかあったらアメリカは守ってくれるけど、まずは自前で戦わなけりゃ~。その後で米国が助けにくる」と匂わされ、そのためにはアメリカからたくさんの武器を買っておかなきゃ~助けてくれないとある意味脅されているようなもんです。
沖縄の米軍基地が核攻撃されたらさずがの米国も黙っちゃいないでしょうが、沖縄以外の本州などにある米軍基地が攻撃されなきゃ~、まずは黙って見てるだけでしょう。
つまり韓国の戦術核再配備に否定的なのは、戦争に巻き込まれたくない米国の本音ということです。
大体、アメリカのこれまでの戦争だって米国利権が侵されようとした時だけしか行われませんでした。
それで、泥沼にハマったのがベトナム戦争です。
純粋に民主主義を共産主義から守るためという大義名分があったようですが、裏を返せば民主国家ばかりになれば米国の利権は将来も保たれると考えたのでしょう。
しかし、彼の国は意外に強かったのです。
じいちゃんは、もし中国が台湾を襲ったり、日本に攻め込んできてもアメリカは当面見て見ぬフリをするだけだと思います。
米軍基地が襲われてはじめて参戦してくるのがいいとこでしょう。
それまでは、日本に大量の武器を法外な値段で売りつけるだけでしょうね(台湾も同様でしょう)。
今回の韓国の戦術核再配備への米国の対応で、日本のおバカな政治家(特に自民党タカ派の)が目を覚ましてくれんかと思うのです。
簡単に言えばアメリカも「緊張緩和のためには、核兵器なんて必要ない」と言ってるんですからね。
もっと言えば核兵器だけじゃなく通常兵器それ自体も緊張緩和のためには必要ないということです。
防衛予算の増額なんて、アメリカに日本国民の税金を奪われるだけのど素人考えのバカな政策だということです。