昨夜、岸田総理が総合経済対策を閣議決定したという記者会見を行っていました。
総額は29兆円でそのほとんどは国債頼みだそうです。
2・3日前には25兆円の予算規模という話がありましたが、29兆円に増額され、どうもその決定には前の予算(昨年の?)の30兆円に劣らない規模でという自民党議員たちの浅はかな思惑が絡んでいたようです。
財務省は、必死で抵抗したような形跡を何となく伝わるように残したまま、政治家たちにゴリ押しされたようです。
この予算の中には、相当額の予備費という奴が隠されていて?、何に使うか決まっていない予算が(つまり自由に使える金)含まれ、以前の予算のように使いきれないお金も出てくるのでは…。
国債頼みの予算規模が多ければ、それは後世にツケを回すだけで、与党議員の中に今が良ければそれでいいという風潮が根付いてしまったような感じです。
経済対策の内容は、前から言われていた電気料金・ガス料金・燃油価格・生活困窮者やこども食堂への支援や賃上げを後押しするもの、人への投資、非正規雇用者を正規雇用者に転換する企業への支援、NISAやiDeCo(政府主導の株取引)の税制優遇拡充、妊産婦に10万円の出産準備金給付(自治体ごとにクーポンまたは現金支給)、子供用送迎バスの安全装置改修への支援(こんなの通常予算でやれよ!)、訪日外国人消費額年間5兆円への支援、全国旅行支援の延長などです。
まさに、バラ撒きで場当たり的なものばかりで一瞬だけ国民生活を支援して、内閣支持率の上昇を目指すためのものでしょう。
抜本的な対策はなく、行き当たりばったりの対策で、将来の国民生活を考えた対策とはとても思えません(こんな予算を総合経済対策と言ってほしくない。緊急経済対策だ!)。
本当に、日本の政治は一体どうなってしまったんでしょうか(抜本対策と緊急対策の言葉の使いようも分からんのかい!)?
以前は、財政赤字をどうするかで大議論が巻き起こっていたのに、今はそんなことはホットイテ国債を発行すれば済むんだというのが、アホな国会議員たちの空っぽの頭に根付いてしまったようです。
あ~、情けない。
エネルギー資源が高くて買えなくなったら支援すればいいという安易な考えで、自国で賄えるはずの自然エネルギーやメタンハイドレードの開発には手を出さない(すべてエネルギー利権に関わってくるから)、子育て支援でも、これだけ出生率が下がっているのに、その原因が利権構造の維持に関係のない出産・子育てに必要なお金を出し惜しんでいるからです。
もう一つは、旧統一教会とのお約束にある健全な家族形成に縛られているから(外国では婚外出産も多く、それで出産率が上がってる国もある)です。
古き良き日本の伝統を語っている場合じゃないことをアホな与党政治家たちは分かっていないのだ。
分かっていても、選挙で勝つためには忘れようとしてるのかもね。
じいちゃんは、4人の子供を育てたから分かりますが、現状では、兎に角学費に金がかかり過ぎる。
保育園・幼稚園から高校までは当然無償にして、大学の学費は現在の3分の1にすれば、子育ても随分楽になるでしょう。
つまり、増えすぎた老人に金を掛けるより、将来の日本を支える子供たち育てるためにお金を掛けるべきです。
人生100年時代なんて言っていますが、現状で100まで生きたいと願っている高齢者は一体何割いると思っているのか?
政治家の考えてることは、参政権のある高齢者には金を配るけど、小さな子供には金を掛けないという大方針があるからですよね。
医療費が莫大な規模になってることは分かりますが、それは本来寿命が尽きるはずの人間を高度な医療技術(それもバカ高い)で無理やり生かしているからで、じいちゃんみたいに「癌になっても、絶対手術しない」と言い切れる人も多いはず(年齢相応のいいとこで逝かせてください)…。
それを金儲けに走る病院の理事会と医師らが結託して、手術を勧め入院させて儲けるというシステムが出来上がっているから寿命がヘンに伸びすぎてオカシクなっています。
元気で長生きできるならそれでいいのですが(義母は元気で94歳になりました)、じいちゃんの10こ近く年長のお友達も機能しなくなった左肺を全摘して、今は元気になりゴルフを一緒にしています(彼も「手術してゴルフができないなら死んだ方がまし」と言ってる)。
それはそれでいいと思うのですが、何かの疾患が見つかった時に「もう寿命だから逝きたい」という人もいます。
じいちゃんの信条は「早く逝ったモン勝ち」ですから、これからも手術なんて拒否して、天寿を全うしたいと思うのです。